ワイルド・ストーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/09 01:23 UTC 版)
ワイルド・ストーム | |
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The Hurricane Heist | |
監督 | ロブ・コーエン |
脚本 | スコット・ウィンドハウザー ジェフ・ディクソン |
原案 | アンソニー・フィングルトン カルロス・デイヴィス |
製作 | カレン・ボールドウィン ウィリアム・J・イマーマン マイケル・タドロス・Jr ダニー・ロス ダミアーノ・トゥッチ ロブ・コーエン マーク・ダモン クリストファー・ミルバーン モシュ・ディアマント |
製作総指揮 | バイロン・アレン キャロリン・フォークス ジェニファー・ルーカス テレンス・ヒル マーク・ボード クリス・シャラランバウス マーク・ドゥヴィートル カルロス・デイヴィス アンソニー・フィングルトン アラステア・バーリンガム チャーリー・ドンベク タマラ・バークモー ジェナ・サンズ=アゲーロ クリストファー・コノヴァー ノーマン・メリー ピーター・ハンプデン ナミタ・マルホトラ グレッグ・ギャヴァンスキー フィル・ハント コンプトン・ロス |
出演者 | トビー・ケベル マギー・グレイス ライアン・クワンテン メリッサ・ボローニャ ラルフ・アイネソン |
音楽 | ローン・バルフ |
撮影 | シェリー・ジョンソン |
編集 | ニーヴン・ハウィー |
製作会社 | フォーサイト・アンリミテッド パークサイド・ピクチャーズ ウィンドフォール・プロダクションズ タドロス・メディア・グループ |
配給 | ![]() ![]() |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 103分[1] |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $35,000,000[2] |
興行収入 | ![]() |
『ワイルド・ストーム』(原題:The Hurricane Heist)は、2018年にアメリカ合衆国で公開された災害強盗アクション映画である。監督はロブ・コーエン、主演をトビー・ケベルとマギー・グレイスが務めた。
概略
武装集団が巨大ハリケーンの襲来に乗じて、財務省所管の紙幣処理施設から古い紙幣6億ドルを強奪しようとしていた。ハリケーン上陸の日、施設のある浜辺の町にはラトリッジ兄弟と施設を管理する財務省の職員ケーシーが取り残されていた。3人はハリケーンの被害から逃れつつ、世紀の大犯罪を食い止めることとなる。
キャスト
※括弧内は日本語吹替[4]
- ケーシー・コービン - マギー・グレイス(内田真礼[5]): 財務省の職員。紙幣の輸送担当。
- ウィル・ラトリッジ - トビー・ケベル(松岡禎丞[5]): 最強の災害用特殊車両“ドミネーター”に乗ってハリケーンの調査をする気象学者。1992年の子供時代に父を巨大ハリケーンで亡くしている。
- 幼少期のウィル - レオナルド・ディケンズ、ルーク・ジュディ
- ブリーズ・ラトリッジ - ライアン・クワンテン(矢野正明): ウィルの兄。町の修理屋。元軍人。
- 幼少期のブリーズ - パトリック・マコーリー、アンドレ・ロビンソン
- コナー・パーキンス - ラルフ・アイネソン(大塚芳忠): ケーシーの相棒として紙幣の輸送を担当。財務省の職員だが、実は武装集団のリーダー。犠牲者を出さずに施設を襲撃する計画を立てる。
- ランディ・モレノ - クリスチャン・コントレラス: 財務省の職員。施設の管理担当者。
- サシャ・ヴァン・ディートリッヒ - メリッサ・ボローニャ: 武装集団のメンバー。女ハッカー。
- フリアーズ - エド・バーチ: 武装集団のメンバー。ハッカー。サシャの恋人。
- クレメント・ライス - ジェームズ・カトラー: 武装集団のメンバー。
- ザンダー・ライス - ジミー・ウォーカー: 武装集団のメンバー。クレメントの弟。
- ジャキ - モヨ・アカンデ: 武装集団のメンバー。パーキンスの恋人。
- ジミー・ディクソン保安官 - ベン・クロス: 町の保安官。6億ドルのために警官たちと共に武装集団に協力する。
- マイケルズ副保安官 - ジェームズ・バリスケール: 町の副保安官。
製作
2016年1月、ロブ・コーエンが『Category 5』というタイトルの映画で監督を務めることになったと報じられた[6]。2月、本作の配給権が売りに出された[7]。5月、トビー・ケベルが本作に出演することになったとの報道があった[8]。6月、主要キャストが発表された[9]。
2016年8月29日、本作の主要撮影がブルガリアで始まった[10]。2017年7月、本作の全米配給権を獲得したエンターテインメント・スタジオズはタイトルを『Category 5』から『The Hurricane Heist』に変更すると発表した[11]。
興行収入
本作は『ストレンジャーズ 地獄からの訪問者』及び『グリンゴ/最強の悪運男』、『リンクル・イン・タイム』と同じ週に封切られ、公開初週末に700万ドルを稼ぎ出すと予想されていたが[12]、実際の数字はそれを大きく下回るものであった。2018年3月9日、本作は全米2402館で公開され、公開初週末に302万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場9位となった[13]。この数字はロブ・コーエン監督の拡大公開作としては過去最低のものとなった[14]。
評価
本作に対する批評家からの評価は伸び悩んでいる。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには44件のレビューがあり、批評家支持率は48%、平均点は10点満点で4.8点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ワイルド・ストーム』はアクションが乱れ飛ぶ往年のスリラー映画への先祖返りとも言うべき作品である。同作はハリウッドがその手の映画を製作しなくなった理由を如実に示している。」となっている[15]。また、Metacriticには12件のレビューがあり、加重平均値は35/100となっている[16]。なお、本作のCinemaScoreはB-となっている[17]。
関連項目
- 『フラッド』:大災害中の強盗とそれを防ぐという設定が共通。
出典
- ^ “ワイルド・ストーム”. 2018年8月17日閲覧。
- ^ “The Hurricane Heist”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “The Hurricane Heist (2018)”. 2019年5月10日閲覧。
- ^ “ワイルド・ストーム”. VAP WORLD CINEMAP (2019年5月10日). 2019年5月10日閲覧。
- ^ a b “松岡禎丞と内田真礼「ワイルド・ストーム」で吹替、収録現場への招待キャンペーンも”. 映画ナタリー. (2018年12月31日) 2019年1月7日閲覧。
- ^ “Rob Cohen To Direct ‘Category 5’ For Mark Damon’s Foresight Unlimited”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “Rob Cohen’s ‘Category 5’ Sees Storm Of Sales Action For Foresight – Berlin”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “Toby Kebbell Joins Rob Cohen’s Disaster Heist Movie Category 5”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “Rob Cohen’s ‘Category 5’ Adds Maggie Grace, Others To Cast”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “PRODUCTION: American Action/Adventure Category 5 Starts Shooting in Bulgaria”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “Rob Cohen Action-Thriller ‘The Hurricane Heist’ Acquired By Entertainment Studios”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “Box Office Preview: ‘A Wrinkle in Time’ Looks to Lure Kids as ‘Black Panther’ Stays Muscular”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “March 9-11, 2018”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “Rob Cohen”. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “The Hurricane Heist”. 2018年8月18日閲覧。
- ^ “The Hurricane Heist (2018)”. 2018年8月18日閲覧。
- ^ “‘Black Panther’ Rules 4th Frame With $41M+; ‘A Wrinkle In Time’ At $33M+: A Diversity & Disney Dominant Weekend”. 2018年4月28日閲覧。
外部リンク
ワイルドストーム
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DCコミックス社の子会社、ワイルドストーム(英語版)(Wildstorm)社は、2002年にロボテックの漫画の販売を始めた。 題名邦訳例解説巻数備考From The Stars 星界から SDF-1 マクロスが進宙する前の、若き日のロイ・フォッカー(Roy Fokker)と、プロジェクト・バルキリー(YVF-1 バルキリー 開発計画)を描く一方、プロジェクト・エクスキャリヴァー(デストロイド開発計画)を何としてでも推進したい、アナトール・エリ・レオナルド(Anatole Eli Leonard)はバルキリー計画を中止させるための様々な陰謀を画策する。他にも、飛行曲技団(エア・サーカス)時代のリック・ハンター(Rick Hunter)や、反統合同盟空軍との戦闘、ロイ・フォッカーとクローディア・グラント(Claudia Grant)、歌手ジャン・モリス(Jan Morris)、トーマス・リリイ・エドワード大佐(Colonel T.R.Edwards) との関係も描く。また、OTMによるロボット工学(ROBOTECH nology)の研究開発描写と、トーマス・リリイ・エドワード大佐(Colonel T.R.Edwards)のデザインが異なる。1997年の香港返還後に大量に流入し、アメリカン・コミック界に参加した多くの中国系アーティストが中心となった作画で、それ以前の漫画よりも日本的な絵柄で、作画レベルも高い。本篇全6巻と、資料本("Source Book")全1巻が出版され、後にグラフィックノベル版が出版された。 全6巻 グラフィックノベル版あり。 "Source Book" 資料本 "From The Stars" に登場する、YVF-1、YF-1R、VF-4 ライトニング(ロボテック版)、試作型 FAST パック、VF-X6「ジニーア」(Genia)等の各種機体や、トミー・ユネ(Tommy Yune)による艦長制服のリサ・ハイエス(Lisa Hayes)の描き下ろしスケッチ、各種漫画やイラスト・アーティストによる競作画集を備えた資料本。この本の資料や画集の大半(一部収録漏れあり)は、『星界から』("From The Stars")のグラフィックノベル版巻末附録にて収録されている。 全1巻 グラフィックノベル版巻末にも収録あり。 Love & War 愛と戦争 インビッド(Invid)に敗北した地球からジョナサン・ウルフ(Jonathan Wolfe)大佐の用意した、マラソン(Marathon)級 遠距離高速輸送艦に乗船しての緊急撤退前、ダーナ(Dana)はボゥイ(Bowie)に父母の昔の話を始める・・・。SDF-1 マクロスの進宙前にマクロス島にいた頃のマクシミリアン・スターリング(Maximilian Sterlings)とベン・ディクソン(Ben Dixon)の友情、マックスとミリヤ・パリナ(Miriya Parina)の馴れ初め等を描く。リン・ミンメイ(Linn Minmei)の女優デビュー映画についてのコンパニオン・ストーリーである『小白竜』(Little White Dragon)を含む。グラフィックノベル版は2010年12月14日に発売。 全6巻 グラフィックノベル版は、2010年12月14日発売。 Invasion 侵略 若き日のランサー・ベルモント(Lancer Belmont)の第10火星分遣師団(The 10th. Mars Division)での第一次奪還軍の地球降作戦を詳しく描き、カーラ(Carla)との関係を広げる。直属の上司だったオリビア・スタール(Olivia Stahl)元少佐との再会と、カーラ(Carla)との三角関係、さらに元少佐が仲間を人体実験材料としてインビッド側へ売り渡していたという裏切り、レジスタンス運動によるインビッドの巣(Hive)の一つの破壊までを描く。Xboxやプレイステーション2のゲームの物語構成の漫画化ではないが、Robotech 遠征軍艦隊の第一次地球奪還降下作戦による最初の地球解放の試みを描き、スコット・バーナード(Scott Bernard)の導入部描写と、彼の所属する第21火星分遣師団(The 21st. Mars Division)の誕生で終る。コンパニオン・ストーリー「第1号火星基地」(Mars Base 1)では、リサ・ハイエス(Lisa Hayes)の初恋の人カール・ライバー(Karl Riber)の地球でのリサとの逢瀬と火星基地での勤務とその最期を詳しく描く。オリジナルの『モスピーダ』でキャラクターデザインを担当した天野嘉孝と、トミー・ユネ(Tommy Yune)による各々の巻の2種類の表紙絵を持つことが最大の特徴。 全6巻 グラフィックノベル版あり。 Prelude to the Shadow Chronicles シャドウ・クロニクルへの序曲 ウォルトリップ兄弟が執筆。「ロボテック II:センチネルズ」のジャック・マッキーニ(Jack McKinney)による小説版や、同兄弟による漫画版等、「二次的連続性」作品と公式設定で定義された派生作品の多くの要素を取り上げている。厳密に言えば、ウォルトリップ兄弟が以前描いた「ロボテック II:センチネルズ」の漫画との連続性はない。後付け設定で公式の新しい連続性に合わせ、アニメ版『ロボテック: シャドウ・クロニクル』への導入部としている。またリック・ハンター提督や、リサ・ハイエス(Lisa Hayes)・SDF-3 パイオニア(Pioneer)艦長(艦隊司令官でもある)、ダーナ・スターリング(Dana Sterling)=(コミリア・ファリーナ・ジーナス)=〔ジャンヌ・フランセーズ〕少佐など、旧シリーズの人物達も登場。アニメ本編でのリック・ハンターの顎(あご)の傷は、この漫画シリーズの中で描写される戦闘で負傷した事実が判明する。2010年6月1日にグラフィックノベル版が発売された。 全6巻 グラフィックノベル版あり。
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