イメージ・コミックスとワイルドストーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 21:44 UTC 版)
「ジム・リー」の記事における「イメージ・コミックスとワイルドストーム」の解説
1992年、リーはイメージ・コミックスを立ち上げるためにマーヴルを離れた7人のアーティストの一人となった。リーのグループはワイルドストーム・プロダクション(Wildstorm)と名付けられ、リーがペンシラーと共同脚本を手がけた『ワイルドキャッツ』(WildC.A.T.s)を発行し、ジム・リーとプロダクションのアーティストが作り上げたキャラクターが登場するその他のワイルドストームの初期作品には、リーが最初の8号まで共同プロッター、3号まで表紙を作画した『ストームウォッチ』(Stormwatch)、連載シリーズの最初の12号までプロットで参加して最初の30〜40ページではペンシラーを務めた『デスブロウ』(Deathblow)、3年間共同プロッターと2号までペンシラーを担当した『ジェン13』(Gen¹³)がある。その後の、ジム・リーが作り上げたワイルドストーム・ユニヴァース(Wildstorm Universe)を共有しているウィルス・ポータシオの『ウェットワークス』、ジェン13の副産物である『DV8』、ストームウォッチのソロキャラクター・シリーズ『バックラッシュ』(Backlash)、ワイルドキャッツの主人公のソロキャラクター・シリーズ『グリフター』(Grifter)、そしてワイルドキャッツ、ストームウォッチ、ジェン13、デスブロウ、ウェットワークスのキャラクターが登場する『チーム7』(Team 7)を代表するいくつかの短編物といった、同じユニヴァースを共有するその他の連載シリーズは、ジム・リーはあまり参加することなく始まっている。 ほとんどの劇画の特性であるように、これらのシリーズは過激な暴力シーンと、過度の性的描写、そして物語より、うわべの絵柄の方を強調していたために批判を受けた。リーのタイトルの販売は好調で、時にはひと月で百万部を超え、個人の出版社としての販売記録を塗りかえた。 またリーは、出版者として、ワイルドストームの別ブランドとして、ホーメージ・コミックス(Homage Comics)とクリフハンガー(Cliffhanger)という2つのブランド(後に合併され、Wildstorm Signatureというブランドに統一された)を立ち上げた。はじめのうちは、ホーメージは、アイズナー賞の受賞者による『ストレンジャーズ・イン・パラダイス』(Strangers in Paradise)と、カート・ビュシーク(Kurt Busiek)の『アストロシティ』をスタートさせ、より脚本家よりのブランドであった。一方クリフハンガーのほうは、作画家よりのブランドで、当時のトップセラーとなった3つシリーズ、J・スコット・キャンベル(J. Scott Campbell)による『デンジャーガール』(Danger Girl)、ジョー・マデュレイラ(Joe Madureira)の『バトルチェイサーズ』(Battle Chasers)、そしてヒューバート・ラモス(Humberto Ramos)の『クリムゾン』という、その当時の3人の若き売れっ子作家の作品を出版するために作られた。 1996年、リーはロブ・ライフェルド(Rob Liefeld)等と共にマーベルに戻り、古典的ないくつかのキャラクターを再生させるプロジェクト『ヒーローズ・リボーン』(Heroes Reborn)に1年契約で参加した。ライフェルドが『キャプテン・アメリカ』と『アベンジャーズ』を リーは『アイアンマン』のプロットを書き、『ファンタスティック・フォー』を描いた。これだけ知られたキャラクターの改変に対してファンの反応は複雑だったにもかかわらず、『アイアンマン』と『ファンタスティック・フォー』はセールスチャートのトップになった。プロジェクト半ばにはライフェルド降板からリーが4タイトル全てを受け持つこととなった。ヒーローズ・リボーン終了後、リーはワイルドストームに専念し、『ジ・オーソリティー』(The Authority)と『プラネタリー』(Planetary)を出版した。
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