モーターボール編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 07:31 UTC 版)
ジャシュガン 「帝王」の異名をとる、モーターボール第一リーグのチャンピオン。モーターボールで使用するボディーのカラーは白。シュミラという妹がいる。歯車のようなギミックを仕込んだ腕による「機関拳」(マシン・クラッツ)で無敵のチャンピオンとして君臨する。必殺技は螺旋状の軌道を描き、青白い閃光となって繰り出される鉄拳「サイドワインダー」、腕のモーターを利用した投げ技「アリゲータースナッパー」など。彼もまたノヴァのナノ改造を受けた一人で、「脳死の発作」というリスクを抱えつつも、無限ともいえる脳の情報処理能力(作中では「超脳力」と呼ばれる)を獲得、サイボーグボディを操る集中力たる「機」を練り上げての知覚不能な超高速戦闘を得意とし、自らの師をも超えた。医者としてのイドに身体を診てもらっている。ガリィとは最強の好敵手として何度もまみえたが、結局最後までガリィはジャシュガンに勝つことはできなかった。サイボーグ武闘家の極地とされる「機械の肉体でありながら生身の感覚を取り戻す」という領域に達した、本編、外伝、続編を通して唯一の人物。死後もガリィの夢の中に現れて戦い、物語の要所要所でガリィに成長を促した重要な人物である。 シュミラ ジャシュガンの妹。多少知恵遅れの風がある。ジャシュガンの死後、イドの口利きで「カンサス」のウェイトレスになる。ザパンによるクズ鉄町壊滅以後、サラが所属していたボランティア旅団の団長と結婚。多くの子宝にも恵まれる。 エスドック 声 - 大森章督(ドラマCD) 打倒ジャシュガンに燃えるトレーナー。ガリィに愛用の武器となるダマスカスブレードを手配した。かつてジャシュガンの好敵手だったが、事故からの復帰後にジャシュガンの超脳力に追いつくため興奮剤「アクセル」を乱用し、それによる副作用・末端神経凍結(ターミナルフロスト)で引退した過去を持つ。そのためガリィを最強のモーターボーラーにすること、そしてジャシュガンに勝つことに人生を掛けており、暴走気味なところもあった。ジャシュガンとの試合直前、狂信的なファンからガリィをかばって死亡する。 彼がガリィのモーターボール引退を阻止しようと、預かっていたバーサーカーボディを無断で売却したことが次のザパン篇へとつながっていく。また常用していた薬物「アクセル」については、前述のメギルが開発・販売したもので、本編以前のモーターボールを描いた外伝『灰者』にて詳細が語られている。 ウンバ 声 - 西尾徳(ドラマCD) エスドックと旧知のメカニック。矮躯だが一種の天才で、複数の視聴覚情報を同時処理しつつタコ足状のマシンアームで超高速の作業を行うことが可能。エスドックの死とガリィの引退を経て以降は、機械工房を開いて生計を立てており、エスドックが勝手に売りさばいたバーサーカー体の買い手を探しだし、買い取り交渉を繰り返していることをガリィに教えた。 アジャカティ 第二リーグ「破壊王」。亜細亜格闘技(エイジアンアーツ)の達人で、三人の弟子持ち。ガリィと登録ナンバー「99」の使用権を賭けて戦うが、その技量に心服し舎弟となる。 正統派のモーターボーラーであり、弟子を殺害したアルムブレストを敵視しているが、あくまでも競技の範囲内であり、モーターボーラーとしてはアルムブレストを認めている。そのため最終的にはガリィと決別することになる。 PS用ゲーム『火星の記憶』では、ボディーカラーがカーキグリーンとなっている。 アルムブレスト 第二リーグのチャンピオン。「暴帝(カリギュラ)」の名で恐れられるサディストで、ダイヤ刃のチェーンソーで対戦者を輪切りにするのを無上の喜びとする。リーグ内に数人の部下がおり、自身のレースを援護させる。また他のレーサーを撃破する際は、わざわざ脳だけは無傷で残して頭蓋を切除するなど、パフォーマンス的な処刑を行う。レース中にファンの腕を切断して頭部に飾り勝利を願う「栄光の手」というパフォーマンスが定番となっており、ファンたちが喜んで自分から腕を差し出すほどのカリスマ的な人気を誇る。 ゲームでのボディーカラーは青で、胸のプレート部が赤となっている。このエピソードから11年後にあたる『LO』でも、アジャカティと共に僅かながら登場しており、酒場で二人してガリィの試合を観戦している。 ザファル・タキエ 第二リーグの女性プレイヤー。「真紅の疾風(クリムゾン・ウインド)」の異名を持ち、一瞬でガリィの間合いに踏み込むほどの天才的な走りを武器とする。 ゲームではその異名から、ボディーカラーが赤となっている。 ティーゲル 第二リーグ万年最下位のプレイヤーで、「第二の恥部」の蔑称を持つ。鈍重な巨躯のため勝利経験は皆無だが、その反面一度もクラッシュしていないのが売り。 ゲームでのボティーカラーは紫。 バルディチェ 第三リーグの古強者。左腕には拳玉腕(フレイルアーム)を装着しての戦いを得意としており、レースでも快走を見せるが、ゴール前でガリィと対決して破れる。このレースがイドがガリィを見つけるきっかけとなった。 その後詳細は語られないまでもセカンドリーグに昇格したらしく、レースシーンの背景などに確認できる。 アーマートーゴー 第三リーグチャンピオン。剣道防具風のボディを持ち、豪刀「大PANNA長光」を操って自顕流を繰り出す。デビューまもないガリィと一騎打ちを行うも敗北、ガリィの第二リーグ昇格の決定打となる。
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