フォールド航法とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > フォールド航法の意味・解説 

フォールド航法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 16:00 UTC 版)

オーバーテクノロジー・オブ・マクロス」の記事における「フォールド航法」の解説

空間歪曲型ワープ一種である超時空航行技術原理的に重力制御により宇宙空間折り畳み (= fold) 、現座標目的座標隣り合わせ、艦の周辺空間ごと転移するこの際転移先の空間等価交換式に差し戻され物理的整合図られる。つまり「出発地到着地空間入れ替える」ことになる。このためフォールドようとする艦艇など掴まる近く寄っていれば、フォールド機能持っていなくてもその物体も一緒にフォールドできる。通常空間から超時空への突入を「フォールド・イン」、超時空から通常空間へ脱出を「フォールド・アウト」または「デフォールド」と呼ぶ。フォールド・アウト時には発光現象観測されるまた、重力用いて時空歪めるという性質上、時空震動発生するので、超時空レーダー保有していれば容易に察知できる。 超時空移動中は通常空間との時間差生じフォールド中の1時間通常の10日間に相当するフォールド中の超時空流れ時間を「主観時間」、フォールド中に経過する通常空間での時間を「客観時間」と呼ぶ。既述のように主観時間客観時間の間には240倍もの開きがあったが、『マクロスF』では主観時間客観時間の差が7倍程度説明される。これは技術の進歩による改善説明されている。 フォールド座標設定には精密な計算が必要で、重力場影響されるため、通常惑星などの大質量物体近くでは行われない地球初の超時空航行戦艦 = Super Dimension Fortress-1(SDF-1マクロスゼントラーディ軍からの緊急避難手段として地球上で行ったため、予定の月裏側から大きく逸れた冥王星付近に転移し周辺南アタリア島海域まで巻き込むことになる(作中では描かれないが、理屈的にはフォールド後、南太平洋上に冥王星付近宇宙空間出現したことになる)。またこの際にフォールドシステムそのものが超時空消失する事態となり、マクロス1年近く要して地球へ通常推進による帰還余儀なくされる。ただし、必ずしも惑星上でフォールド行ったからといって失敗するとは限らない。 のちの宇宙移民時代にはゼントラーディ系技術導入もあり、フォールドシステムそのもの精度確度飛躍的に向上し宇宙艦船標準装備となる。さらにVF用に小型化された着脱式のフォールド・ブースター開発されるが、初期2040年代)のものは距離は20光年分、使用一回性能しか保証されない使用後宇宙空間投棄)。『マクロスF』の時代には、複数回の使用衛星軌道上で脱着再使用後述フォールド断層対策など改良が行われており、玩具などでは「スーパーフォールドブースター」と呼称されている。 フォールド航行行ったあとは、俗にフォールド酔い」と呼ばれる乗り物酔い時差ぼけ似た程度の軽い身体的影響体感する場合があるとされている。『マクロスF』の小説版では、フォールド航行ショックで、まれに魂が肉体から分離してそのまま植物人間状態に陥る事故発生することや、酩酊感が男女関係進展させ、長距離フォールドの数か月後には結婚ならびに出産相次ぐことが記されている。 なおフォールド演出としては、前述マクロスの初フォールド以外は機体輝いて消失出現する表現が行われているが、『マクロスF』や『マクロスΔ』では機体前方同心円状の輝く超時空ゲート出現し、そこに出入りする表現なされている。また『マクロスプラス』ではCGフォールド中の描写が行われ、機体形状波打つ演出が行われている。 異星生物プロトデビルンバジュラなかにはフォールドする能力を持つものがいる。 『マクロスF以降作品においてはフォールド断層次元断層)」と呼ばれるプロトカルチャー由来フォールド技術では突破不可能な障害存在する設定された。フォールド断層いわゆる次元裂け目」であり、断層存在知られていなかった銀河播種計画開始当初には、移民船団ごと断層落ち込んで船団全滅したケースもある。そして移動距離に伴う幾何級数的なエネルギー消費の増加大きな壁として立ちはだかっているため、決し万能技術というわけではないとされる。ただし、フォールド断層についてプロトカルチャー文明の元となった時空生命体バジュラ生成する物質フォールドクォーツ」によって断層無視したフォールド(ゼロ・タイム・フォールド)が可能なことが判明しており、人類側でも2059年フロンティア船団にて「VF-25 メサイア開発などを手掛ける総合機械メーカーL.A.I技研が、フォールドクォーツ用いた断層突破および航行時に生じ通常空間との時間差を防ぐフォールド機関開発進めており、資源技術レベル上の問題となりつつある。

※この「フォールド航法」の解説は、「オーバーテクノロジー・オブ・マクロス」の解説の一部です。
「フォールド航法」を含む「オーバーテクノロジー・オブ・マクロス」の記事については、「オーバーテクノロジー・オブ・マクロス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「フォールド航法」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フォールド航法」の関連用語

フォールド航法のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フォールド航法のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのオーバーテクノロジー・オブ・マクロス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS