エネルギー消費の増加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 21:11 UTC 版)
「ヒートアイランド」の記事における「エネルギー消費の増加」の解説
夏季は気温が高くなるほど、冷房を中心とした電力需要が増加する。2002年時点のデータによると、東京電力管内では夏季(梅雨明けから9月初めまで)の気温が1℃上昇すると電力需要は約166万kwh増加する(この値を「気温感応度」という)とされ、これをピーク追従に適した火力発電とすれば二酸化炭素排出量が593トン増加、この規模の発電設備を増設すると石油火力発電では3,000億円以上のコストになるという。なお、先のデータは14時頃のものだが気温感応度は時間帯により変化し、例えば東京23区では20時頃が最も気温感応度が高く14時頃の1.5倍ほどある一方、3-8時頃は14時ごろの半分程度というデータがある。また、冷房は屋外への排熱を伴うため、ヒートアイランドに拍車を掛ける面もある。なお、冷房普及に伴い、年間を通してみた電力需要の中で夏季のピークは年々先鋭化(夏季と春季・秋季の差が拡大)する傾向にある。
※この「エネルギー消費の増加」の解説は、「ヒートアイランド」の解説の一部です。
「エネルギー消費の増加」を含む「ヒートアイランド」の記事については、「ヒートアイランド」の概要を参照ください。
- エネルギー消費の増加のページへのリンク