フェニックスシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 02:25 UTC 版)
「爆球連発!!スーパービーダマン」の記事における「フェニックスシリーズ」の解説
タマゴ専用機。パワーに優れており、共通して3方からビーダマをホールドし強力なドライブショットを発射できる「デルタシステム」を採用。同じ主人公機である『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』のマグナム&ソニックなどと同じく、『壊されて、修復ないし新規開発する』というのが基本的なスタンスである。 赤ボン (スーパー) 厳密にはフェニックスシリーズではないが、便宜上ここに記載。男の子のタマゴが女性ボンバーマンの赤を使っていたのは母親のプレゼントだったためという裏設定がある。ガンマとの出会いから伊集院のスリークロウズに敗北するまで使われ続けた。原型は当時販売されていた単発式のものと同様の構造でビス止めなどが成された分解不能形だった。2話目にして早くも腕の部分を折ってしまうが、ガンマによってピアノ線を使って強化修復された。さらに玉四によってタマゴ自身が発案し図面を引いた2連射式の「スーパービーダマン」に改造される。 2連射式ビーダマンは連載当初彼らの街では一般的ではなかったようで、円をはじめとして初めてタマゴとバトルした際には驚かれることも多かった。ガンマの製作したカスタムパーツとも一通り互換性が保たれており、ロングバレルやメタルウイングといった部品で通常のビーダマン以上の性能を発揮した。後にこのタマゴ発案のスーパータイプは「頭の空洞からの給弾」「スプリング内蔵による半自動トリガー」という有効性が認められたのか、JBAからも同様のものが発売されたらしく、ビーダー選手権では独自のOSビーダマンを開発していないチームが多く使用していた。 最終的には後藤の改造レプリカビーダマンを庇う形で伊集院のパワーショットを受け大破。なお、破壊描写が雑誌版と単行本で若干異なる。破損したホールドパーツの一部はファイティングフェニックスのデルタシステム構成樹脂と同一素材だったため、欠片を溶かしてプレスされている。 ファイティングフェニックス (OS) ガンマが設計し、スリークロウズを発展させたデルタシステムを初めて採用。左右のホールドパーツはOSギアのアームを使って締め付けられるように斜めに構築された。また、樹脂の中には伊集院に破壊された赤ボンのパーツが含まれている。初登場時には一撃で勝負を決めるほどの威力を見せた。しかし次第にタマゴのパワーについていけなくなり、決勝戦直前にギアのアームが折れ、本体そのものがボロボロになっていることが判明。バトルフェニックスの開発が間に合わなかったためにも持ち込まれたが、最終的にはデルタシステムがビー玉発射時に壊れてしまい、最後は伊集院のシャドウボムにダメージを与えたことで彼の逆鱗に触れ、ケーニッヒケルベロスにバトルフィールド外に落とされ破壊された。 本機のデルタシステムにおける「腕とホールドパーツを直結して斜めに配置する」という構造は後のシリーズの基礎となり、その優れた機構は味方のガンマ機はおろか、敵チームの伊集院機でさえも採用している。 アニメではホワイトビーダマンをベースにしており、伊集院に破壊されたホワイトビーダマンの頭部のシールを流用している。 バトルフェニックス (PI) ファイティングフェニックスが伸び続けるタマゴの実力に付いていけず、OSギアを付けていてもボロボロになりつつあるのを見て、ガンマが設計を開始したもの。初期設定はガンマのオリジナルであるが、それが偶然にもタマノが以前から研究していたPIシステムと酷似していたため、タマノも設計に参加し、完全なPIシステムとなった。デルタシステムなどの基本的なシステムはファイティングフェニックスとほぼ同じであるが、デルタシステムの上側2本のツメにはローラーが付けられ、両肩にはスプリング「キャノンサス」を装着。より強力な締め撃ちを可能としている。全日本ビーダ選手権の決勝戦の最中にビリーたちによって届けられ、タマゴは伊集院に対し「友情という名の炎からよみがえった」と発言している。 コンバットフェニックス (PI-EX) EXシステムの基礎理論がJBA本部から提供されたために、タマノの希望によりPIシリーズの中で最も早く造られ実践データの蓄積のあるバトルフェニックスから改造された。理論が提供されたのはTOPビーダー選手権第一回戦終了後で時間もあったのだが、タマノの予想以上に複雑だったため改造が間に合わず、不完全なまま試合に出ることになったがコアはアストラルコアの試作品、キャノンサスを改良した「メガキャノンウイング」は装備されていないという完成度50%の状態でバトルフェニックスと同等の性能を持つ。試合中盤に前述の追加装備を輸送カプセルにより受け取りパーフェクトモードになったときはそれまで苦戦を強いられてきたヴァンクイッシャーズのバーニングアトラスを圧倒、ハンマーショットによるトリプルバーストはおろか八点射を持ってしても相殺できないほどの驚異的なパワーを発揮した。後にタマゴの強力な締め撃ちに耐えうる耐久力を得るためにフレームをEXヘビーフレームに変更されている。TOPビーダー選手権決勝戦時に乱入してきた津印によって落とされその衝撃でスプリングパーツを破壊された後、ダークマターが会場を崩壊させたため回収不可能となる。 バンガードを除きフェニックスシリーズでは最も出番が少ない。 ガーディアンフェニックス(ガーディアンモデル) ドクター矢部がバトルフェニックスのデータから作ったGモデルの機体。最初の持ち主は高原光だったが、コンバットフェニックスが回収不可能となったためタマゴに譲渡された。タマゴ曰く、撃つ手ごたえがキャノンショットに似ているらしい。が、反面タマゴの強靭な腕力を活かした締め撃ちには適しておらず、後に下記のバンガードフェニックスを手にした際には「ガーディアンは撃ちやすいけど、やっぱり締めうちができるほうがいい」と喜んでいた。この機体がフェニックスと判明してから、ガンマにスペアで目を入れてもらった。赤ボン、ファイティング、バトル、コンバットが破壊、または改造で失われている中バンガードを除き、破壊もしくは失っている描写がなく、現存していると思われる唯一のフェニックス。 バンガードフェニックス (E-Unit) ミラージュから抽出したEユニットのデータからガンマとタマノが開発。作中登場する最後のフェニックスとなった。後にタマゴのリクエストから作られたバスターキャノンアームを装着してバスターキャノンモードとなる。バスターキャノンモードになった後、タマゴがターゲットに試し撃ちをした所、ターゲットは無残にも四散した。この強さに仲間はもちろんタマゴ本人も唖然としていた。その発射威力はたとえ水中で撃っても全く衰えないほどである。
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