パトリック・ザラ
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「機動戦士ガンダムSEEDの登場人物」の記事における「パトリック・ザラ」の解説
声 - 有本欽隆 【人種:コーディネイター・男性 / 生年月日:C.E.23年 / 没年月日:C.E.71年9月27日】 プラント評議会初代国防委員長でアスランの父。自由条約黄道同盟ザフトの創設メンバーの1人であり、その前身、黄道同盟の創設メンバーでもある。プラントの国家主権獲得、ザフトの建設を主導した中心人物。「勝つために必要」と自らが開発計画を主導した核動力MSフリーダム、ジャスティスの完成日と同じC.E.71年3月28日、プラント最高評議会議長に就任する。議長就任後は国防委員長を兼任した。 パトリックは、コーディネイターを誕生させることが国際的に違法と定められてから7年後、大西洋連邦で極秘裏にコーディネイターとして誕生した。L5コロニーの建設に携わっていた時にシーゲルと出会い、二人はプラント住民(コーディネイター)の諸権利獲得を目的とした政治結社「黄道同盟」結党の同志となる。 自身がプラントでテロに遭った後、妻のレノアと息子のアスランの身分を隠し月のコペルニクスに移住させる。情勢の悪化後はコペルニクスも危険と判断し、プラントに戻ってくるように言い続けていた。ナチュラルに関していい考えは全く持っておらず、レノアがナチュラルと交友関係を持っていることにも反感を示していた。 劇中パトリックは、コーディネイターの中でもナチュラルへの蔑視、憎悪、選民意識が最も強い部類に入る人物の一人である。地球連合については劇中演説の中で、「我らの優れた能力を嫉妬したナチュラルたち」、と断じ、自らが統帥の長として戦争指導にあたったヤキン・ドゥーエ戦役の戦争目的についても、ナチュラルを全て滅ぼすための戦いであり、それは当初から自明なことである旨述べている。人種観においては、コーディネイターは進化した新たな種であり、ナチュラルは古き種であると頑なに主張する。第3世代コーディネイターの出生率の低下については「我らが英知」(=さらなる遺伝子改良)が解決すると主張して譲らず、コーディネイターの衰退を受容するシーゲルの意見を断固として聞き入れようとしなかった。開戦後は、ナチュラルへの敵愾心を更にエスカレートさせ、今や穏健派として政敵となったシーゲルとの対立も深刻化した。自らの主戦論を利するよう編集した映像を放映しつつ演説を行うことで、プラント市民のナチュラルへの敵愾心をひたすら煽り続けた。また、この時より、クルーゼとも密談を行い、様々な特殊任務を与えていた。 C.E.71年4月1日、コンピュータによる予備選別と住民投票によりプラント最高評議会議長(国防委員長の職も引き続き兼任)に就任し、ザフトの最高権力者となる。元々タカ派評議員の急先鋒であったが、これ以降、人類絶滅を目論むクルーゼの働きかけもあり、その行動はさらに先鋭化して行く。アラスカ基地攻略戦では、評議会の承認無しで密かに目標を変更したがこれは既に敵に情報が漏れており作戦の失敗で地上におけるザフト兵力は大幅に消失してしまう。 更にはラクスが手引きしたフリーダム強奪事件を利用して自らにとって邪魔なシーゲルの暗殺をはじめとする政敵のクライン派(穏健派)を評議会から粛清し、主戦主義に凝り固まり専横の限りを尽くす独裁者となってゆく。その一方、クルーゼを上手く利用していると思っていたが、実際は両陣営共倒れを狙う彼に逆に利用されており、ニュートロンジャマーキャンセラーによって核兵器を再実用化したことは、結果的に自軍の喉元に刃を突きつけられる事態を招く。 その後、アスランにもついには銃を向け、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、大量破壊兵器ジェネシスの発射を実施するに至った。ジェネシスの第3射を地球に向けて発射しようとした際、パトリックに諫言しようとしたユウキを撃ち、射線上にいる味方を巻き添えにしてまで発射しようとした。しかしその直後、死に際のユウキに銃撃され自らも致命傷を負った。最期はヤキン・ドゥーエに突入したアスランに看取られたもののパトリックはナチュラルへの憎しみに囚われたまま死に、ヤキン・ドゥーエの自爆と同時にジェネシスが発射されるよう仕向けていた。アスランはジャスティスの自爆作戦でジェネシスを破壊し自らも死のうと決意するがジェネシス破壊に成功しカガリに説得されて脱出に成功している。 その直後にアイリーン・カナーバによるクライン派のクーデターと地球軍との停戦協議が行われ、停戦とユニウス条約締結となる。 停戦後も、ヤキン・ドゥーエで地球連合軍と戦った司令官としてナチュラル抹殺を唱える過激な思想を持ったザフト脱走兵達から未だに英雄視されており、サトウらテロリストが発生しジン(ハイマニューバ2型)によるユニウスセブン落下テロ事件が発生することになる。 高山瑞穂の漫画版ではレノアのいない世界など意味は無いとジェネシスを地球へ撃とうとするが、アスランがジャスティスを自爆させたことで防がれ、その自己犠牲的な行動に感化されたザフト兵士達に反逆されて取り囲まれた場面で、描写が終わる。 [先頭へ戻る]
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