国防委員会
(国防委員長 から転送)
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国防委員会(こくぼういいんかい)は、国防に関する事項をその権限とする委員会。立法府の議員によって構成されるもの(英国、中華人民共和国など)、行政官と軍人によって構成されるもの(旧ソ連、朝鮮民主主義人民共和国など)などがある。
関連項目
- 朝鮮民主主義人民共和国国防委員会 ー 国防に関する事項のみならず、国家主権の重要政策全般を取り扱っていた。2016年に朝鮮民主主義人民共和国国務委員会に改組され廃止。
- 朝鮮労働党中央軍事委員会
- 中華人民共和国国防委員会
- 中華人民共和国中央軍事委員会
- 中国共産党中央軍事委員会
国防委員長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:07 UTC 版)
「朝鮮民主主義人民共和国国防委員会」の記事における「国防委員長」の解説
1972年憲法に基づいて国防委員会が設置された際は、憲法の規定によって元首である国家主席が国防委員長を兼職することになっていた。1992年憲法で国家主席と国防委員長の兼職規定が削除されて国防委員長は独立した職位となり、1992年憲法で国家主席が保有していた軍・民兵の統帥権が国防委員長に委譲された。1998年の憲法改正では国防委員会の権限が拡大し、国防委員長は憲法上の規定ではないものの、「国家の最高職責」とされた。そして2009年の憲法改正によって、国防委員長は「国家の最高指導者」として規定された。これを受けて『毎日新聞』は国防委員長を元首と表現している。 金正日は、日本の報道機関においては朝鮮労働党の最高職である「総書記」という肩書を冠して呼ばれることが多かったが、これはあくまでも党の役職名であり、国家機関における役職名は国防委員長であるため、対外的にはこれを最高指導者(事実上の国家元首)の職名として名乗っていた。そのため、南北共同宣言や日朝平壌宣言のような外交文書にも同名で署名している。 2011年の金正日の死を受けて国防委員長は空席となり、2012年4月13日の第12期最高人民会議第5回会議の決議で彼を「永遠の国防委員長」と位置づけることとなった。これによって「国防委員長」は事実上廃止となり、新たに最高職として「国防委員会第一委員長」が設けられ、三男の金正恩がこれに就任した。同会議において改正された憲法で、国防委員会第一委員長は「国家の最高指導者として対内外事業を総指揮できる」と規定された。
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