ノーカット完全生中継
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 04:43 UTC 版)
「サンテレビボックス席」の記事における「ノーカット完全生中継」の解説
阪神タイガースの対戦カードを、ホーム・(地方開催も含めて)ビジター問わず毎年数多く中継している。また、阪神と同じく関西地区を地盤とするオリックス・バファローズの主催試合も年間数試合程度中継している(但し2016年以降のオリックス戦は対阪神戦を除いて中継されていない)。 阪神タイガースでは、伝統的に各種メディアを通じた試合中継をできるだけ多くの放送局(NHKも含む)に担当させる方針を貫いており、サンテレビではホーム・ビジター問わず阪神タイガース戦の中継を積極的に行っている。加えて、番組編成の自由度が高い独立局の利点を最大限に生かし、地上波テレビ局では珍しく「全試合・試合開始から終了まで、完全生中継」を行っている。これは日本初の試みでもあり、1990年代に阪神のセントラル・リーグ総合順位が低迷していた時期であっても、決して取り止めることはなかった。 サンテレビの中継では、(テレビ放送であっても)投手の投球を漏れなく実況することをモットーに、イニング間に挿入するスポンサーなどのCMを最長でも90秒(1分30秒)間にとどめている。ただし、試合の展開にかかわらず最後まで中継するため、中継の延長によって後続の番組の放送時間を繰り下げる措置を頻繁に講じている。このため、放送休止に入る時刻を他局より早い25時台~26時台に設定するなど、当日に編成していた番組が放送できない事態に陥らないように配慮している。 このことから地上デジタル放送が開始して以降、独立局に多く見られるサブチャンネルによるトップ&リレー中継は一度も放送されたことはない。 サンテレビの公式サイト内に掲載されている月間番組表では『○曜ナイター サンテレビボックス席』と紹介されており、かつては番組内のタイトルロゴにも「○曜ナイター(日中開催の生放送である場合は「プロ野球中継」)と表記されていた。 1985年(昭和60年)には朝日放送(当時。現:朝日放送テレビ)と業務提携を結び、それまで朝日放送が放映権を独占していた水曜日のナイターと日曜日のデーゲームを、トップ&リレー形式で放映するようになった(一部の試合を除き、KBS京都も同時ネット)。日曜日のナイターについても、朝日放送テレビの制作でサンテレビが全編完全中継を行うようになった(sky・A sports+でも同時あるいは録画放送)。この提携により、朝日放送テレビの専属解説者がこの番組にも出演するようになった(一部の解説者は、サンテレビと朝日放送テレビ両方の専属解説者として契約している)。さらに、この番組の中継映像をテレビ朝日系列向けにニュース素材として提供するようになった。 2006年(平成18年)には甲子園球場と京セラドーム大阪で開催される阪神戦がハイビジョン制作となり、翌2007年(平成19年)からは全試合ハイビジョン制作に移行している。2009年(平成21年)から数年間および2019年現在は地上デジタル放送とワンセグで連動データ放送を行っており、試合の経過状況を随時確認することができる。2019年現在は「いつdも(いつでも)ボックス席」という呼称を使用しており、サンテレビでの中継がない日も含めて阪神戦の試合状況を伝えている。ただしいずれも番組表やEPGには連動データ放送であることを表す「[デ]」記号は表記されない。 主に週末に行われるデーゲームの中継は、かつては競馬中継を優先していた関係で、当日の18時か19時から撮って出し形式で録画放送していた(ノーカットで試合終了まで放送)。ホームゲームに関しては、土曜日は朝日放送テレビ以外の在阪準キー局(読売テレビで中継することが多い)やNHKが中継するため、日曜日は2007年(平成19年)以降編成の都合がない限り朝日放送テレビが最大17:25まで中継するため、それぞれ中継しないケースが多い。なお、ビジターゲームの場合は巨人戦を除き生中継することもある。 詳細は「KEIBAワンダーランド#サンテレビ」を参照 かつてはサンテレビと在阪民放準キー局またはNHKとで地上波での並列生中継となるケースも多かった(後述も参照)が、阪急阪神ホールディングスが誕生した2006年以降は他局との調整や在阪民放準キー局独占での放映権獲得などもあり、地上波での並列生中継はほぼなくなったことで、それ以前と比較すると中継回数は減少している。ただ、近年でもNHKとでは地上波での並列生中継が行われることもある(その他、サンテレビで生中継・在阪民放準キー局で当日深夜に録画中継、というケースも稀にある)。2019年6月15日(土曜日)のオリックス対阪神戦では、サンテレビと関西テレビによる、民放局同士での並列生中継が久々に行われた。なお、当日は衛星放送のBSフジでも地上波関西テレビとの同時ネットで生中継された(18時・21時は裏送り)。2020年7月10日もサンテレビとMBSテレビとで並列放送が行われた(後述)。 近年の、サンテレビとNHKとでの並列生中継の参考事例…2014年5月16日、2015年は5月9日 と9月1日、2016年は6月17日 と6月18日 が該当。NHKは近畿地区のみの中継の場合、サブチャンネルで放送するケースがある。 夏休みシーズンの甲子園球場でのホームゲームについては、抽選で選ばれた球団公認ファンクラブのジュニア会員を放送席に招待しており、実況アナウンサーや解説者とトークを繰り広げる(ジュニア会員の出演は21時まで。朝日放送テレビ主管の完全中継とリレー中継を行う日は除く)。 2019年(令和元年)5月6日(月曜日・振替休日)に放送された「(サンテレビ)開局50周年記念特別中継」(詳細後述)の時点では、NPBの公式戦を通算で4,209試合中継した。中継の内訳は、阪神戦が3,388試合、パシフィック・リーグの公式戦が674試合、ポストシーズン(日本シリーズなど)の試合が147試合であった。
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