トリオン兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 02:00 UTC 版)
動物のように動く近界の兵器。既存の兵器は効かず、トリガーが唯一の有効な武器となる。頭部に備わった目か全身にダメージを受けると活動を停止する。内部により小型なトリオン兵を収納することもある。「卵」とよばれる小さなカプセルのような状態にすることで遠征に使うトリオンを節約できるため、好んで運用される。使われるトリオンが多いほど、強力で多機能的なトリオン兵を生み出せる。 近界では通常のトリオン兵を「プレーン体」、改良されて通常とは異なる姿をしたトリオン兵を「モッド体」と呼んでいる(現時点ではラービットのみ登場)。 特殊なトリオン兵として、レプリカのような多目的型トリオン兵、レオフォリオが運用する騎乗用トリオン兵、アニメオリジナルストーリーに登場するリリスやギーヴのような人型トリオン兵などがいる。 バムスター 捕獲用トリオン兵。カラーリングは白。 2 - 3階の家程度の大きさ。鯨のような体格だが、象のような太い足で歩き、口のような部分で人間を捕獲する。装甲は硬いが戦闘力は比較的低く、バムスターに負けることはボーダー隊員にとっては恥ずかしいことらしい。腹部に他のトリオン兵を格納することもある。最もメジャーなトリオン兵らしく、三門市民が近界民と言う場合はバムスターを指すことが多い。 モールモッド 戦闘用トリオン兵。カラーリングは薄灰色。自動車に足が生えた程度の大きさ。丸みを帯びた胴体に、ブレードのある脚が10本生えている(普段は4本で歩き、残りの脚は折りたためるようになっている)。非常に機敏で、前述のブレードはトリオン兵の中では最も硬い。バムスターより強く、始めて登場した際に遊真は「(当時=C級時代の)修が20人いないと倒せない」(うち生き残るのは2人)と表現していた(後の大規模侵攻の際には修単独で1体撃破している)。遊真にとっては大した敵ではなく、C級隊員時代の修の訓練用トリガーだけで勝利した。「やしゃまるシリーズ」 宇佐美が訓練の仮想敵として、オリジナルの設定を加えてプログラムしたモールモッド。ゴールド・ブラック・ハニーブラウン・ピンクの4種類がある。 イルガー 爆撃用トリオン兵。カラーリングは黄色。横長の小学校程度の大きさ。鯨のような体形で、半透明の鰭のようなものが生えている。飛行能力を持ち、腹部から爆弾のようなものを落とす。背中を襲われると触角のようなものが生え、それが爆発することで敵を撃退できるようになっている。さらに一定以上のダメージを受けると体内から内蔵トリオンを展開することで装甲の硬度を高める「自爆モード」に移行し、人が多い場所を狙って墜落し自爆する。一種の質量兵器としての運用も可能で、実際に大規模侵攻では特攻兵器として使用された。運用している国家は近界でも珍しく、それが要因となってボーダーは大規模侵攻を仕掛けてくる国家の目星を付けることに成功した。 ラッド 隠密・偵察用トリオン兵。カラーリングは白。掃除用ロボット程度の大きさ。戦闘力は皆無だが、圧倒的な数で補っている。改良型ラッド 背中に門の発生装置が取り付けられたラッド。付近の人間からトリオンを少しずつ吸収して門を発生させる。イレギュラーな門の発生原因。 バンダー 捕獲・砲撃用トリオン兵。カラーリングは通常は白だが、スピンテールが運用するものは赤。「バムスターが激ヤセしたような」姿をしている。砲撃と捕獲という相反する役目を一体で行おうとした結果、特化型のイルガーやモールモッドと比べてコンセプトの作り込みが甘く、B級に昇格した直後の修に倒されてしまうなど戦闘力はあまり高くない。数を揃え遠方に配置して砲撃を行うのが正しい使い方とされており、遊真の回想においてもそのような運用法で登場している。 ラービット 捕獲用トリオン兵。プレーン体のカラーリングは白。大きさは3m強と、一般的なトリオン兵に比べて小柄で、二足歩行ができる。頭蓋と背中、特に腕部の装甲は堅牢で、通常のアイビス程度なら傷付くことなく弾く。耳のような形の部品はレーダーあるいはセンサーらしく、カメレオンで隠れた風間隊の攻撃を感知した。高威力の火器を搭載していない代わりに、トリオン兵としては圧倒的な戦闘力を持ち、B級隊員や単独のA級隊員であれば圧倒できる。 トリガー使いの捕獲を目的としており、切断面をコーティングしてトリオンの漏出を止め、背中に取り付かれた時は電撃を放つ等、必要以上にダメージを与えないように緊急脱出対策が取られている。腹部にある鋸状の触手で刺した対象をキューブにして無力化し格納する機能を持つ。この機能が原因で生成に必要なトリオン量が多く、レプリカの解析によると1体につきイルガー4体分、モールモッド20体分のトリオンが使われている。ラービット(モッド体) トリガー使いの特殊能力を付加したラービット。プレーン体とはカラーリングが異なり、両肩にはそれぞれベースとなったトリガー使いのエンブレムが描かれている。特殊能力に力を割いているためか、単純な腕力はプレーン体に劣る。基本的に複数で行動しており、撃破しても腹部に搭載された改良型ラッドから更に投入してくる。ランバネイン型 両肩から背面にかけてブースターが追加されており、高威力の砲撃と飛行能力が特徴。カラーリングは頭の上半分・両腕・側腹部・背面が灰色で、下顎・首前面から下が白。ランバネインの性格が反映されているのか、行動が派手。作者からも「捕獲任務に全く向いてない」と評価されている。 エネドラ型 両肩に円錐形の突起が生えており、腕部を液状にしてからブレードに変形できる。カラーリングは両腕が黒で、頭・背面・首前面から下・側腹部が紫。エネドラの性格の悪さが反映されているのか、手負いの木虎に正面から奇襲を行った。 ヒュース型 シルエットはプレーン体と変わらない。カラーリングは頭・両腕・背面が黄色で、首前面から下・側腹部が灰色。腹部から磁力を帯びた結晶体を射出する。反映したトリガーが複雑なせいか、他のラービットと比べて動きは消極的。 遊真型(仮称) レプリカが生み出したラービット。黒トリガーを反映した影響か、カラーリングは黒。トリオン削減のためにキューブ化の機能を外している。遊真のトリガーが使えるため、ラービットの中でも戦闘に特化している。両肩に描かれているエンブレムは玉狛支部(ユーマカラー)のもの。 バド 偵察・哨戒用トリオン兵。カラーリングは紫。2つの光る輪で飛行する。内部にはカメラが仕込まれている。大規模侵攻時に確認された。 ドグ 偵察・集団戦闘用トリオン兵。犬のような姿をしており、偵察・斥候の役割を果たす。ドグ・タキア 目からビームを放つ。レーダーに映らない「偵察モード」を使う。 ドグ・マンヴェールド シールド発生装置を搭載した支援戦闘用のドグ。ビームも放てる。 ドグ・バトリーレ 頭部にブレードを装備した突撃用のドグ。ビームは放てないが、ブレードによるまともな攻撃力を持つ。 アイドラ 集団戦闘用トリオン兵。トリオン兵の中では極めて人間に近い体型をしている。単独での戦闘力はモールモッドよりも弱いが、集団で連携することでイーグレットを止めるほどのシールドを張れる。また、肩口や手首からブレードを出して接近戦を行ったり、口からビームを放ったりできる。
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