デュラガウア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 00:02 UTC 版)
「飛竜種 (モンスターハンターシリーズ)」の記事における「デュラガウア」の解説
別称:氷狐竜(ひょうこりゅう) 登場作品:MHF(シーズン8.0より) 全長:約1390センチメートル 青色、緑色、橙色など色鮮やかな体色を持つ、狐顔の飛竜。口部は完全に閉じることがなく、無数の牙を常に剥き出しにした如何にも狂暴そうな雰囲気を放つ。非常に警戒心が強く、近年まで塔の最奥部に隠れるように棲んでいたため存在が確認されなかった。生息地から離れることは極めて稀であるが、近年では高地での目撃情報が相次ぐようになった(峡谷にも出現する)。後述するように氷属性の飛竜種であるが、それに対して雪山などの寒冷地のクエストが一切ないというのが大きな特徴。 ティガレックスと同様に四脚歩行の骨格を持つ。強靭な前脚には鋭利な爪があり、前脚と長い筆状の尻尾を駆使して戦う。筋肉質な前肢から伸びた爪は、機敏な動きで獲物を狩るために不可欠である。爪は獲物を容易に切り裂く武器としてだけでなく、地面に突き立てることで急制動を可能にしている。これを利用して高速で回転したり、あるいは回転を止めて突然逆回転を行うなどしつつ、突き立てていないもう片方の爪による斬撃を放つ。また、時折左右の爪を打ち合わせることで、激しい攻撃で欠けてしまった爪を研ぐ様子も確認されている。ゲーム中ではブレスを吐いた後など、特定のタイミングで爪を研ぐ。筆のような質感の尻尾は故意に振り回すのではなく、前脚を振り抜いた勢いで尻尾がつられるように振り回されるため、前脚による攻撃を避けてもワンテンポずれて尻尾が襲いかかってくる形になる。性格自体は落ち着きがないようで、大きく振りかぶって前脚を叩き付けたり、身体ごとぐるぐると回転してハンターを吹き飛ばしたり、空中で宙返りして地面に身体を叩き付けるなど、全体的に荒っぽく範囲が広いものが多い。常に警戒心が強いため、音に敏感に反応する。また、デュラガウアの特徴的な点は怒り状態中の外見である。怒ると身体が凍りつき、緑色が基調のやや暗い体色から一瞬にして真っ白い姿へと変貌し、尻尾の棘も逆立って釘バットなどを彷彿とさせる形状になる。部位破壊はこの怒り時でなければ行うことができない。 戦闘中はフィールドの端までの一直線を弾丸の如く突き進んで凍てつかせる冷気のブレスを吐き、そのブレスに触れたハンターはスタミナの消費が異常に早くなる「凍傷状態」になってしまう。この状態異常は強走薬やホットドリンクを事前に使っていても即座に無効化されてしまうため、あとから上書きするようにアイテムを使用するか、強力なスキルによって無効化するほか術がない。尻尾からは睡眠ガスを放つこともあり、大ジャンプからの着地時に勢いよく放出することで周囲にいるハンターに睡眠を誘う。さらに、ハンターからの攻撃に対し身構える「カウンター待機状態」の最中にデュラガウアに攻撃を加えると、強烈な爪攻撃で反撃され、それを受けるとその場で跪き失神する「膝崩れやられ」に陥ってしまう。膝崩れやられは気絶状態を必ず併発させるが、気絶無効のスキルでは防げない。また、前脚を振るって巨大な冷気の旋風を放出する「かまいたち」という一際特徴的な攻撃を持つ。この氷の竜巻は少し前脚を振るだけという単純な動作に反し、非常に攻撃範囲が広く、かつ高威力、さらには凍傷効果などブレス以上に強力な性質がある。 剛種クエストのデュラガウアは突進の追尾能力の向上、一度に4つものかまいたちを繰り出す、ブレスを3方向へ同時に3発吐くなど攻撃行動がかなり強化されているほか、ジャンプして冷気を着地地点に叩きつけ、さらに風圧で飛んだハンターめがけて冷気のブレスを直撃させる、非常に威力の高いコンボ攻撃を行う。また、閃光玉を炸裂させても、ステップのような動作で"回避"してしまう。特異個体は角が反り返っており、爪が巨大化、体色がやや水色がかっているのが特徴。ガンナーの一部の弾丸を無効化する氷の風を纏い、咆哮にはダメージ判定とともに凍傷効果が付与される。また、下位や上位クエストの特異個体にも剛種クエストのデュラガウアの特徴が全て継承されている。跳び跳ねながら距離を取って遠距離からブレスを吐いたり、周囲を一瞬にして氷で覆う、尻尾を振るって睡眠ガスを放つなどの行動が追加されている。剛種クエストの特異個体は一瞬の溜めののち、左前脚を大きく振って半円を描きながら周回して飛んでいくかまいたちを一度に3発放つ攻撃を繰り出す。G級クエストでは瞬時に巨大な氷塊を作り出して真上から砕き、ほぼ全方向に向けて20個近くもの氷片の弾幕を放つ攻撃を行うようになった。 デュラガウアの素材から作られる武器は、氷と睡眠の双属性を有する。防具は氷狐竜の狐というイメージから、和のテイストを取り入れたデザインになっている。特に頭防具は2種類用意されており、そのうちの一つは狐の能面を思わせる外見となっている。もう一つの頭防具は筆状の尻尾を反映したアスパラガスの先端部分のようなデザインで、マニアックなプレイヤーには特に注目された。 デュラガウアが実装される前、シーズン6.0では雌雄で協力して狩りを行う牙獣種オルガロン、シーズン7.0では最大32名のプレイヤーで挑む大討伐クエストのラヴィエンテが実装されるなど、やや変わったコンセプトのモンスターが多かった。それを踏まえ、デュラガウアはスピーディーに動き、なおかつ「ガチ」、つまりハンターとモンスターとの間で真剣勝負ができることをコンセプトにしている。また、開発初期の姿は現在とはかなり異なっており、「氷属性・知的で神秘的・素早い動き」というモンスター開発のオーダー内容から、当初は"某ダークヒーロー"を思いつき、それに近いコウモリの姿をイメージしたモンスターとしてデザインされていた。しかし、コウモリはNGということになったため、キツネの顔のモンスターに変更されたということが語られている。
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