デュラエースAX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 06:05 UTC 版)
「シマノ・デュラエース」の記事における「デュラエースAX」の解説
デュラエースAXでは全てのコンポーネントがエアロ化された。当時はエアロが時代の最先端との認識が強まっており、実用性よりもエアロ効果をねらった形状が優先された結果、互換性や実用性の低下を招いた[要出典]。 DDハブにはユニバランスメカニズムが採用され、従来よりも左右対称へと近づいた。またスポーク穴を通過させる方向も揃えられた。カセットフリーの歯は11Tトップが採用された。これはフロントのインナー38T対応までを含め、駆動系全体のコンパクト化、軽量化を目的としていた。DDペダルは軽量化し過ぎたため、ロードレース中に折れる事故が多発した。このためデュラエースAX導入の際に補強が行われた。その際に重量も増加するなどしたため、計3世代が存在する。 デュラエースAXで採用されたニューポジティブメカニズムなどのインデックス機構内蔵のリアディレーラーは7段専用ハブに対応していたが、当時はさまざまな会社のパーツを自由に組み合わせて自転車を組むこともあった。このようにパーツを組み合わせるには互換性が重要であるが、この機構は互換性を考慮していなかったため、結局互換性の低さを理由に後期モデルではこの機構も取り外された。 この時期、空気力学が重視されるようになりフロントディレーラーの横型化が行われたが、ケーブルをガイドで90度方向に曲げるために引きが重かった。専用台座をフレームに直付けする必要があるなど従来品との互換性はなかった。台座やピラー、ダウンチューブのシフトレバー台座などにもエアロパイプ専用部品が存在するなど、互換性関連で問題が多かった[要出典]。
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