スターチスの花言葉
スターチスには、様々な種類を交配して生まれた品種がある。在来種と比べると、ふわふわとしたボリューム感と鮮やかな色合いをしている。その花言葉は「お茶目」である。可愛らしいイメージの方や若い世代の方のプレゼントに適しているといえるだろう。
スターチス花言葉の由来
#ドライフラワーからきている説スターチスといえばドライフラワーといっても過言ではないほど、ドライフラワーの印象が強い花である。最近ではドライフラワーに加工して、リースやレジンアクセサリー、ハーバリウムなどさまざまなクラフトに使用されている。
スターチスの花は水分の含有量が少なめで、花びらがカサカサしている。スターチスを乾燥させてドライフラワーをつくっても、鮮やかな色味は生花のときと全く変わらない。ドライフラワーに加工すると色あせてしまう花も多い中で、スターチスは乾燥させても美しい姿を保ったままであることに由来していると言われている。
#花びらの構造からきている説
神話などから花言葉がつけられるケースも多いが、スターチスの場合は花の構造が花言葉の由来になっている説が濃厚だ。実はスターチスの花の構造は、少し変わっている。スターチスの花に見える部分は萼が発達したものであり、花ではない。本当の花は、萼の奥に咲いている構造となっている。奥にある花が落ちた後も、萼が残るのでスターチスの花がいつまでも枯れずに咲いているように見える。このことからスターチスの花言葉には「変わらない」や「永遠」などの意味が多くつけられるようになったと言われている。
スターチスの英語の花言葉
スターチスの英語の花言葉は、「success(成功)」、「sympathy(同情)」、「remembrance(記憶)」である。西洋では、花が落ちても色が美しいままを保つスターチスを「everlasting flowers(永遠の花)」と呼んでいる。西洋の人が変わることなくずっと残るものとは思い出や記憶だと発想したことから、スターチスにはメモリーの意味が強い花言葉がつくようになった。日本の花言葉の「途絶えぬ記憶」という花言葉も、西洋の花言葉に影響を受けてつけられたものである。また、スターチスの花言葉は国ごとに異なる。フランスでは「souvenirs(思い出)」、ドイツでは「Gedanken an eine schöne Zeit.(良い時間の思考)」など、西洋では国は違ってもメモリーの意味をもつ花言葉がついている場合が多い。
スターチス色別の花言葉の解説
#白白いスターチスには色別の花言葉はないと言われているが、花言葉がないというよりも全般的な花言葉と兼ねているという解釈が正しい。特に白のスターチスは、葬儀など神聖な場で使用されることが多い。この世から旅立ってしまった後も、変わらずにあなたを愛し続けるというメッセージを故人に伝えることができる色である。
#ピンク
ピンクのスターチスの花言葉は、「永久不変」である。ピンク色は、可愛らしい恋心を伝える色でもある。恋人に永遠に変わらない恋心を伝えたい場合には、愛を意味するバラと一緒にプレゼントすると「永遠に愛している」という意味になるのでおすすめだ。バラと一緒に添える花としてスターチスはよく利用されている。
#黄色
黄色のスターチスの花言葉は、「誠実」「愛の喜び」である。「誠実」の由来は、スターチスの花がドライフラワーに適していることに由来している。「いつまでも見た目が変わらないのは誠実であるから」という考えからこのような意味を持つようになったとされている。黄色のスターチスは、結婚式のブーケや飾りとしても人気で、「愛の喜び」という花言葉が結婚式の場にピッタリだ。「あなたをずっと愛し続けることが私の喜び」「誠実にずっとあなたを愛し続ける」という意味になるので、人生で一度しか無い結婚式の場を飾るのにふさわしい花である。一般的に黄色の花は比較的ネガティブな花言葉がつきやすい傾向があるため、愛に関係した花言葉がつくのは珍しい。結婚式の飾りはもちろん、黄色が好きな方に愛のメッセージをこめてプレゼントする場合は、黄色のスターチスがおすすめだ。
#紫
紫色のスターチスは、「上品」「しとやか」などの意味を持っている。スターチスの花を乾燥させても色褪せずに上品な状態を保つということが由来していると言われている。また、日本では古い時代から紫色は高貴な人が身につけるシンボルの色として扱われていた。したがって、紫色のスターチスの花言葉は、色のイメージが由来となっているという説が有力である。
スターチスには恋愛をイメージする花言葉が多いが、紫色のスターチスは恋愛感情なく贈ることができることが特徴だ。同性の友人や上司、同僚へのプレゼントなど、感謝を伝えたい方へ花を贈りたいという方にピッタリの花である。
スターチス本数別の花言葉の解説
1本「あなたは運命の人」3本「愛している」
4本「あなたを一生愛し続ける」
6本「あなたに夢中」
8本「感謝」
9本「いつも一緒にいてほしい」
11本「最愛の人」
12本「パートナーになってほしい」
40本「あなたに永遠の愛を誓う」
50本「永遠」
99本「永遠に愛する」
108本「結婚してください」
スターチスは花束だけでなく、本数によっても花言葉の意味が変わる。スターチスの花言葉と合わせて、本数でも意味をもたせると、より相手に強くメッセージを伝えることができるようになる。12本の花束には、私のパートナーになってほしいという意味がある。異性に告白するときには、「恋人になってほしい」、プロポーズのときには「奥さんになってほしい」という意味となるので、プロポーズ用の花を12本でブーケにする人も多い。12本の花束を相手に贈ると幸せになれるという言い伝えもあるので、プロポーズに花束を贈りたいという人におすすめだ。また、108本の花束は、10と8の語呂合わせから「とわ(永遠)に」という意味がより強くなる。とてもインパクトのある花束が出来上がるので、相手の女性にとって忘れられないプロポーズになるだろう。
本数別の花言葉は、ポジティブな印象が強い言葉だけではない。特に15本の花束は「ごめんなさい」、16本の花束は「不安」、17本の花束には「絶望」というネガティブな意味が含まれる。歳の数や誕生日の数字などで花の本数を決める人もいるが、うっかり花束がマイナスの意味を持ってしまわないよう、大切な人へのプレゼントには花束にする花の本数に十分注意すると良い。
スターチスの怖い花言葉
スターチスの花言葉は、「変わらぬ想い」「途絶えぬ記憶」などポジティブな花言葉が多いので、怖い花言葉はない。しかし、中にはスターチスの花言葉が怖いと誤解している人もおり、これは、スターチスの花もちの長さや仏花として利用されていることなどから誤解が生じているとされている。スターチスは、花びら自体水分が少ないため、生花のままでも驚くほど長持ちする。一緒に活けていた花が先に萎れてもスターチスだけは平然としており、そのままドライフラワー化してしまうこともある。スターチスは、驚異的な花もちの良さからお祝い用のブーケや仏花など幅広く使用されている。お供え用のお花に入っていることが多いため、故人の弔いの花として「死」のイメージがある。しかし、スターチスの花は釈迦牟尼が座禅を組んだときの足の形に似ているという話もあり、全く怖くない。むしろ、縁起の良い花である。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
- スターチスの花言葉のページへのリンク