グロージェン・ディフェンス・システムズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:15 UTC 版)
「ソードアート・オンラインの登場人物」の記事における「グロージェン・ディフェンス・システムズ」の解説
ベクタ / ガブリエル・ミラー 声 - 石田彰、釘宮理恵(幼少期) アメリカのPMC「グロージェン・ディフェンス・システムズ」の役員で最高作戦責任者(CTO)を務め、GGOのトッププレイヤー・サトライザーの正体でもある男性。 NSAからアリスの奪取を依頼されて「オーシャン・タートル」を襲撃し、メインコントロールルームを占拠するが、「ラース」スタッフの手によってUWへの外部干渉をロックされたため、ダークテリトリーの皇帝の身分を持つスーパーアカウント04「暗黒神ベクタ」としてUWに侵入する。 幼少期から「魂」に強い執着を持ち、その在処を知るためだけに10歳の頃にガールフレンドだったアリシア・クリンガーマン(声 - 茅野愛衣)を殺害し、成人後も実験と称して秘密裏に殺人を繰り返していた狂人。アリスにも存在を知るや興味を持ち、作戦失敗を装って専有しようと目論み、最終的に彼女以外にも多くの魂を仮想世界に集め、我が物にすることを計画した。 暗黒神ベクタのアカウントに与えられた「フラクトライトの動的データへの干渉」という圧倒的な権限を見せつけ、ダークテリトリー軍を率いて人界に進軍するが、アリスの存在を確認するとダークテリトリー軍を即座に斬り捨てて彼女を拉致してシステム・コンソールに急行し、それを追跡してきたベルクーリを権限と心意の合わせ技で圧倒するも、彼の記憶解放術によって倒される。ログアウト後、即座にGGOのサトライザーをコンバートさせて再ダイブし、待ち構えていたシノンの魂を奪おうとするが、彼女の心意がこもったネックレスに阻まれて交戦、右腕を失って致命傷を負いながらも退け、執拗にアリスの追跡を続行する。追いつく直前で駆けつけたキリトと最後の戦闘を行い、心意の力を操ることで漆黒の異形の姿と化して死闘を繰り広げたが、UW中の人々の思いを力に変えたキリトの剣に敗北する。UWから排除された後はアリシアの幻影に引きずられ、自分が求めていた感情の「恐怖」を顔に貼り付けた状態で死亡した。 ヴァサゴ・カザルス 声 - 小山剛志 / 岡本信彦(15歳) ガブリエルの部下でVR戦闘の専門家。上司であるガブリエルのことは親しげに「兄弟(ブロ)」と呼ぶ。その正体は、SAOに存在した殺人ギルド「ラフィン・コフィン」のリーダーである「PoH」。 日本人の父とサンフランシスコのスラム街で暮らすヒスパニックの母の間に庶子として生まれたが、父親にとっては腎機能障害を持つ嫡男のドナーとしての価値しかなく、望まない出産を強いられた母からは憎しみを込められて悪魔の名「ヴァサゴ」を命名された。両親からの愛を得られない中、父からは最低限の生活費と日本語のスキルだけを得て、移植措置がされる前に母とも別れて日本に渡ったが上手く行かず、マルチリンガル能力を買われて韓国系犯罪組織に所属する。15歳で暗殺者となって5年間で9回の「仕事」を成功させ、10回目の仕事としてSAO事件に巻き込まれたターゲットを暗殺するため、やむなくデスゲームに途中参加する。初めて体験する仮想世界で日本人に囲まれて暮らしたことから東アジア人への憎悪を自覚し、ターゲット以外にもより多くのプレイヤーを殺すべく行動するようになり、「ラフィン・コフィン」を結成する。SAO事件後はアメリカに戻ってグロージェンに所属し、兵士相手のVR戦闘訓練の教官として安定した生活を得るが心は満たされず、もう一度SAOの世界へ行きたいと願い続けていた。 ガブリエルと共に暗黒騎士の身分を持つスーパーアカウントを用いてUWにダイブし、暗黒騎士団の部下を連れて遊撃を開始するが、ステイシアとしてダイブしてきたアスナによって地割れに落とされ、強制ログアウトとなる。その直後、「アスナがいるならキリトもいるのではないか」との推測からPoHのアカウントをコンバートしてUWに再ダイブし、中韓プレイヤーたちを扇動して日本人プレイヤーたちを壊滅させて人界軍を降伏に追い込む。キリトが心神喪失状態にあることを知ると、彼を再起させたうえで自らの手で殺すべく、中韓のプレイヤーをも同士討ちさせて惨劇を拡大させていくことを画策するが、その目論見は“狙い通りに”復活したキリトによって阻止される。 彼の復活を歓喜をもって迎えて決闘を挑んだ結果、力の源である友切包丁を破壊されて敗北する。「何度でも2人の前に現れる」とキリトとアスナに宣言するが、「夜空の剣」の力で1本の杉へ変えられたうえ、限界加速フェーズの起動によってそのまま内部時間で50年以上を過ごすことになってしまい、皮膚感覚以外の五感を絶たれて動くこともできない環境に晒されて現実世界の肉体も老人のような白髪に変貌し、知的活動は30年経った時点で消失する。しかし、撤退したグロージェンの部隊の中に遺体はなく、生死不明のまま再びその行方を眩ませている。 アニメ版では犯罪組織に関する描写は描かれず、父に愛される異母兄を見たことで日本人への憎悪が芽生えている。また、SAOにダイブした経緯も、SAO事件をニュースで知り「ここなら日本人を好きなだけ殺すことができる」と考え、回収が進められていたナーヴギアを盗み出してまで自ら飛び込んだことになっている。 クリッター 声 - 千葉一伸 ガブリエルの部下でハッカー。眼鏡をかけており、ヴァサゴからは「四つ目(フォーアイズ)」という渾名で呼ばれている。 作戦中は現実世界に残ってUW内のガブリエルをモニタリングしつつ、FLA倍率を下げてUW内と現実世界の時間を同期させた後、米中韓のVRMMOプレイヤーを兵力として送り込む作戦を実行して兵士たちを指揮するが、ガブリエルの死とアリスの回収失敗に伴って作戦目的をアリスの奪取から破壊に切り替え、「オーシャン・タートル」の原子炉を暴走させて逃亡。本国に帰還後は命乞いの手段を用意しながらも、口封じで始末されること以上にヴァサゴが不気味な形で消息を絶ったことに恐怖を感じた。
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