カラチの発展史とは? わかりやすく解説

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カラチの発展史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:49 UTC 版)

カラチ」の記事における「カラチの発展史」の解説

現在のカラチ中心とする地域は、古代ギリシア時代より様々な呼ばれ方がされてきた。アレクサンドロス3世は、インド遠征からバビロニア帰還する際に、海路選択しているがその頃呼び名は、クロカラであった8世紀には、アラブ人の間では、デバル英語版)と呼ばれた港町であり、712年に始まるムハンマド・イブン・カースィムによるインド遠征拠点となった今日カラチは、Mai Kolachi(英語版)と呼ばれるシンド人漁師住居構えたことから始まっており、そのは後にシンド語でKolachi-jo-Gothと呼ばれる成長していった。1700年代後半になるとは、マスカットペルシア湾と結びついていたアラビア海地域との交易中心地となり、マスカットからは大砲輸入され城塞建築された。城塞2つの門を持っていた。1つは、Kharra Darwaazaと呼ばれ海に面しもう一つは、Mitta Darwaazaと呼ばれLyari River英語版)に面していた。 1795年カラチは、バローチ人のタルプール(英語版)の支配を受けるようになった1799年にはイギリス人の手によって小さいながら工場建設が行われた。しかし、この工場はすぐに閉鎖された。1839年イギリス東インド会社カラチ支配着手し1843年には他のシンド人居住地域とともにCharles James Napier英語版の手によって、東インド会社支配する領域組み込まれることとなった1840年代より、カラチシンド首都として機能有することとなったイギリスカラチ地政学的重要性理解しており、また、インダス川流域生産される産品輸出としての機能カラチ有していたことから、急速にカラチとその港は、発展遂げることとなったカラチ地方政府は、インフラストラクチャーの整備実行移し新しビジネスカラチ勃興しカラチ人口増加一途たどった1857年インド大反乱勃発すると、カラチ駐在していた第21歩兵部隊イギリス対抗する形で反乱参加したイギリスすぐさまカラチ鎮圧乗り出し、これを制圧した1864年インドからイギリスへ最初電信試みられたが、その際インド側の発信地カラチであったこの頃アメリカで南北戦争勃発しイギリス本国綿花不足を補うためパンジャーブ綿花着目されて、綿花輸出するためにカラチからハイデラバード対岸コトリまで鉄道建設された。鉄道はさらに延伸され、1878年にはカラチ現在のインド領域鉄道結ばれるようになったまた、フレアホールEmpress Market英語版)といった公共建築建設される同時にカラチの町にはキリスト教会モスク庁舎市場舗装され道路、港の整備が行われた。その結果1899年にはカラチは、東洋世界で最大コムギ輸出港へ変貌遂げた19世紀終わりには、カラチ人口105,000人を数えヒンドゥームスリムヨーロッパ人ユダヤ人パールシーイラン人レバノン人、ゴア系(ゴア当時ポルトガル領)の人々が住むコスモポリタン都市成長した1947年パキスタン独立達成するカラチパキスタン首都となったそのことにより、インドから多くムスリム移住することとなり、結果としてカラチ文化多様性抱え都市へと劇的に変貌遂げた。しかし、1958年ラーワルピンディー遷都するとカラチ長い間経済的に停滞時期迎えた旧市街地無秩序な開発進み1976年9月13日には築1年6階建てのアパート倒壊して約200人が死亡する事故発生した。 さらに、1980年代から1990年代にかけて、アフガニスタンから多く難民流入したこともカラチ停滞拍車をかけた(背景は「アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)」「アフガニスタン紛争 (1989年-2001年)参照)。ムハージル英語版)と呼ばれるインド・パキスタン分離後カラチ流入したムスリムと、従来カラチ居住していた住民との間で、政治的に対立生じ暴力事件にまで発展することもあった。現在では、この対立沈静化している。 カラチパキスタン経済英語版)の中心として、首都ラーワルピンディーからイスラマバード移った現在も君臨し続けている。パキスタン占め国内総生産大部分カラチ占めている現状変わっておらず、現在ではカラチ中心とするカラチ都市圏人口非公式では2千万人といわれている。また、パキスタンでは経済的に活況呈しており、新時代へ旗手役割担っている2021年にはサウジアラビア製油所建設計画地を西方グワーダルからカラチ変更したほか、中華人民共和国も「一帯一路」を構成する中国パキスタン経済回廊(CPEC)のアラビア海開発対象カラチにすることを決めた一方でカラチ治安悪く日本人犯罪遭ったケースもある。2013年以降イスラーム過激派によるテロ相次いでおり、2014年6月8日にはジンナー国際空港パキスタン・ターリバーン運動ウズベキスタン・イスラム運動襲撃し治安関係者や空港職員28名が殺害された。

※この「カラチの発展史」の解説は、「カラチ」の解説の一部です。
「カラチの発展史」を含む「カラチ」の記事については、「カラチ」の概要を参照ください。

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