カラダン・マルチモダル・トランジット・トランスポート・プロジェクト
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「シットウェ港」の記事における「カラダン・マルチモダル・トランジット・トランスポート・プロジェクト」の解説
カラダン・マルチモダル・トランジット・プロジェクトは、インド資本によって計画が進められており、海に面していないインド北東部7州につながる新たな物流ルートの形成を目的としている。従来インド北東部地域への物流は、中国とバングラデシュにはさまれた狭隘なインド領シリグリ回廊を経由するルートのみに限られてきた。この回廊を北東部へと向かう物流は遅延が目立ち、多大なコストがかかっている。またインドやブータンとの国境付近に進出している中国人民解放軍により有事には遮断されるリスクもある。このため、インドは1970年代からバングラデシュとベンガル湾へ抜けるトランジットルート建設の交渉を行っていたが、実現に至っていなかった。 そこで、インドとミャンマー相互のインフラ整備、経済開発を加速するために5億米ドル規模のカラダン・プロジェクトが開始された。このプロジェクトにはカラダン川河口シットウェ深海港建設、シットウェからインドのミゾラムまでカーゴ船によるカラダン川航行のための浚渫事業、それを中継するミャンマー側のチン州パレッワ(英語版)における河川港建設、インドとミャンマー間国境地域パレッワ=ミェイッワ間の高速道路建設が含まれる。 インドとミャンマー政府は2009年4月にプロジェクト合意書に調印。シットウェ深水港の建設はインド大手財閥、エッサール・グループ(Essar Group)が受注し、1.2億円の長期無利子融資がインドから提供された。建設は2010年から始まり、当初は2013年6月に完成予定であった。
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