オストガロア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 21:00 UTC 版)
「古龍種 (モンスターハンターシリーズ)」の記事における「オストガロア」の解説
別称:骸龍(がいりゅう) 登場作品:MHX/MHXX 作品中の分類:古龍目骸龍亜目オストガロア科 全長: テーマ曲:怨嗟の慟哭(索餌形態時)/奈落の妖星(捕食形態時) 古代林の奥地にある巨大な地下空洞「竜ノ墓場」で確認された巨大古龍。タコやイカのような頭足類を思わせる形状の頭部、手足の代わりとして長く器用に動く一対の触腕を有する。裂け目のように開いた口内には「喰砕牙」と呼ばれる棘状の牙が無数に存在し、飛竜の堅牢な骨すら易易と砕いてしまう。後述の方法により捕食した生物の骨を鎧のごとく纏っており、頭部や背部をはじめ、触腕には龍の頭骨を装備しているなどほぼ全身を覆っているため「骸龍」と呼ばれている。体色はくすんだ群青色をしており、また攻撃の際に出る血も甲殻種とおなじく青黒いものとなっている。捕食時以外は頭部を地面に埋めて行動しており、纏った大きな骨と伸ばした2本の触腕のみを地表に出しているため、発見当初は巨大な体に二つの頭部を有する首長竜型の龍として誤認され「双頭の骸」と呼ばれていた。 正体は長らく不明だったものの、目撃情報はあらゆる地域で報告されていた。自身のねぐら「竜ノ墓場」を拠点に地下水脈を通じてあらゆる地域で神出鬼没に出現し、索餌・捕食活動を行う。高い知能と狡猾な性質と共に、古龍でも貪欲な食欲を持ち、周辺地域のモンスターを手当たり次第捕食してしまうことで地域の生態系に深刻なダメージを与え、住処は狩りとって持ち帰った膨大な獲物の骨で埋め尽くされ、巣の名称「竜ノ墓場」とは捕食されたモンスターの骨に埋め尽くされていることに因んだものである。特徴として青く発光する非常に粘着質な体液を全身から分泌しており、触腕に粘液を付着させて獲物を絡めとり巣に引きずり込んで捕食する。この粘液には骨の腐食や風化を防ぎ硬化させる性質があるとされ、これにより全身に纏った骨は見た目以上に強固な防御力と攻撃力を有する。胴体の背中部分や側面に粘液を排出する器官が複数あり、この器官から大砲の弾のごとく大量の粘液を発射する。興奮すると全身の粘液がさらに発光する他、それに呼応した発光プランクトンの活性化により、竜ノ墓場全体が青白く発光した様相となる。また通常は見せないものの、これらの能力に負けず劣らないほどの龍属性エネルギーを操るとされている。ゲーム中では描写されていないが、地下水脈を通じて海に出た際は触腕から分泌するフェロモンに誘引された海竜種を主な獲物として竜ノ墓場に持ち帰っているほか、同じ古龍であるナバルデウスの幼体も補食対象としているという設定がある。 MHXでは集会所のラスボスとして登場する。龍歴院によって古代林の調査が進められる中、古代林の奥地で飛行中の飛空艇が突如消息を絶つ事例が多発するようになった。調査の結果「竜ノ墓場」と呼ばれる地下空洞にオストガロアが住み着いていることが判明、飛空挺を獲物と誤認し捕食行動をしていた他、未知かつ多様な生態を要する古代林のモンスターを乱獲していたことから龍歴院及びハンターズギルドはこの事件を緊急事態とし、オストガロアの撃退を最優先事項とした。一時的に龍歴院所属ハンターによって撃退され姿を消すも、その後再び出現しさらに広範囲での捕食活動を開始、安全圏とされた地域でも飛空挺の消失事件が発生したことからついに討伐の決定がされるというストーリーになっている。 先述の通り頭部を地中に埋めた索餌形態として行動し、この形態では巨体を活かした突進と触腕によるなぎ払いや叩きつけ、触腕の先端にある頭骨から放つ粘液ブレスを主とする他、胴体部分からの粘液を放つ攻撃や時折、触腕から龍属性ブレスを放つこともある。粘液を伴った攻撃を受けると「粘液まみれ」という状態異常となり、この状態で回避行動や転倒した場合、足元の骨が全身に付着し「骨まみれ」状態となり、雪まみれと同じく一定の行動が不可能になってしまう。消散剤や水溜りでの回避によって解除が可能な他、骨まみれにならなかった場合はしばらくすると粘液まみれも解除される。さらにダメージを負うとハンターを外敵と認識、地中から捕食したモンスターの骨塊を引きずり出した後、触腕の先端に装着するという特徴的な行動をとるようになる。使用する骨塊はディノバルドの頭骨と尾を用いた炎骨塊、ブラキディオスの頭殻を用いた爆骨塊の2種類であり、それぞれのモンスターの属性を伴った触腕攻撃をしてくるようになるが、骨塊装着状態で音爆弾を触腕に炸裂させると、骨塊が本体へ剝がれ落ち自滅ダメージを与えることができる。下位クエストでは索餌形態のまま撃退となるが、上位クエストではある程度ダメージを与えることで、地中に埋めていた頭部を露出した捕食形態へと移行する。捕食形態では触腕による攻撃がより苛烈になるほか、骨塊も先述の2種類のほか、ラギアクルスの背電殻を用いた雷骨塊、ウラガンキンの顎を用いた大骨塊の2種類を新たに装着するようになるなど、攻撃パターンが追加される。そして捕食形態からは、龍属性エネルギーのチャージを開始した瘴龍ブレス形態へと移行、大きく後退した後に左右の触腕を支えとして瘴龍ブレスという極太の龍属性ブレスを口から発射、その後ハンターを一掃せんとなぎ払うように放ってくる。また一度放ったとしても地中潜行で移動した後にターゲットを変更して連続で放ってくることもある。瘴龍ブレスは本種でも最大の攻撃で受ければ即死級のダメージは避けられない。生態の通り、その身に纏う骨は非常に強固であらゆる攻撃を弾いてしまう。触腕は比較的に肉質が柔らかい他、頭部と胴体の節目にある七色の部分が弱点となる。しかしこの部分は堅牢な骨に隠れているので通常は攻撃が届かないが、ダウンした際や貫通弾による攻撃で大きなダメージを与えることが可能。またダウンした時には頭部の巨大外殻から背中に登ることが可能で、ピッケルによる剥ぎ取りと巨龍爆弾の設置が行える。また本種は頭部や胴体部分から青い煙状の体液を常時排出しており、ここに近づくだけで体力が削られていってしまう。討伐成功時は最後の力を振り絞って瘴龍ブレスを放つもそれと同時に絶命してしまい、これにより竜ノ墓場の天井が破壊され地下に陽の光が差し込むという演出がされる。また討伐時はベースキャンプからの眺めも変化し、下方にある天井部分が崩落し黄昏のような風景から晴天が広がっていく様子を見ることができる。 開発初期のコンセプトは「ドラゴンゾンビ」であり、骨を纏った巨大モンスターという原案からスタートしたものの案が難航する中、MHXの「恐竜時代、古代世界」というイメージが出来上がったことから「アンモナイト」というコンセプトが加わり、頭足類型のモンスターとしてデザインされていった経緯を持つ。「オストガロア」という名称は、「骨の~」を意味する英語の接頭語「Ost」と、頭足類で描かれる神・カナロアの別名である「タンガロア」を組み合わせたもの。
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