エクス・ガリバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/20 00:03 UTC 版)
7人のオーナーによって運営される武器屋。従業員は後にエクスと呼ぶようになった。フラン西二番街道にて営業している。開店当初は素人運営のために様々な問題に見舞われるが、真・新装開店後はマーガス発案のオーナー・コンボによって持ち直した。その後も様々な問題に見舞われている。また、武器屋なのにやたらと戦う機会が多い。最終的には、伝説の建築士の娘のプラムローズ・ファミリアに立て直してもらう。 マーガス・アルニレックス 主人公。自分のやりたいことが見つからなかった人生の浪人。15歳→17歳。 金髪に翠の瞳の「庶民的な顔」と評される少年。そのため影が薄く、オーナーの中で1人だけロト・セブンに覚えられていないほどだが奇想天外なアイディアで窮地を切り抜けることもある。めったに怒ることはなく、優しい性格。手先が器用なことが唯一の取り得でピッキングが得意という自慢にならない特技をもつが、伝説級の錠前もこじ開けるレベルの持ち主。 エクスのメンバーと数々の厄介事を経験する内にレンジャーを目指すようになり、後にベッケンバウナーの推薦でアスベル・レンジャースクールに入学。 入学後は急激に成長し、わずか1年で「前人未踏領域(ノースエンデ)」同行キャラバンに選ばれる。 マイ・ウェポンはスナイパー・ポーチ。投擲武器は投げたらすぐ無くなるという欠点があるが、武器の後端とポーチを強力なワイヤーで繋げることで無くならない投擲武器が完成した。投げた後は、ポーチの表面に付いているボタンを押すことで中のカラクリが作動し、自動でワイヤーを巻き取ってくれる。しかし5巻での戦闘で破損してしまい、巻き取ることが出来なくなってしまった。 昔からイッコに好意を持っていたが言い出せないという典型的な主人公だったが、ペジナの塔事件で彼女とマジ切れ口論の際に勢いで告白。しかし「父親を見つけてマーガスがアスベルを卒業したら」との条件で返事は先送りになり、見事それらの条件をクリアして交際することにはなるも、「お互いを知りすぎている」という幼なじみ特有の状況で、付き合って半年なのに手を繋いだ事しかないという全然恋人らしくない現状に苦悩している。 ジャン・ダルク ジャンケン払い担当。眼鏡とスキンヘッドがトレードマークの、その場のノリだけで生きる男。15歳→17歳。 幼い頃からマーガスと連んでいる悪友。口から先に生まれてきたような性格で、マーガスと組んでタダの水道水を「聖水」と偽って売りさばく詐欺まがいの金儲けをしていたがマーガスに引き込まれる形でオーナーになる。 異様なまでにジャンケンに強く、「あいこ」になることすら稀という特技を持ち「勝率0%ジャンケン詐欺」ジャンケン払いのオーナーコンボを担当。他にも実生活ではまるで役に立たない事(水切りなど)全般に精通し、付き合いの長いマーガスとはアイコンタクトで日常会話のような簡単な会話が出来るほど。 無責任かつ無計画でまるで一貫性がないが、惚れっぽい性格。一時期ノンに好意を持っていたが告白しようとした矢先に彼女が結婚してしまい、自分探しの旅(2泊3日)に出て悟りを開いたり(5分で瓦解)したりと恋愛についてはいい加減な面が目立つが、一途なところもある。 イッコ・エヴリン エクス・ガリバーの実質的リーダー。夢は20億ドルク貯めてサンク・マリカ大聖堂を買うこと、という情熱の女(ひと)。 世界でロト・セブンしか使えなかった「剣話」を使うことができるようになる(ただし聖なる武器などとは波長が合わず使えない「半剣話」)。17歳→19歳。 物心ついた頃から一日朝晩2回サンク・マリカ大聖堂を訪れるのが日課になっており、サンク・マリカ大聖堂を見ない日が続くと倒れてしまう。 マイ・ウェポンはビッグバン・ソード。女性の力で扱える黒い刀身のバスタード・ソードで、威力は高いが超軽量化の代償で一撃か二撃で完全粉砕する無茶で不経済な武器。後にミニィが燈の国より持ち帰った重力石を埋め込んで、ビッグバン・ソード・グラビティにパワーアップ (?) した。ただ、「一度か二度で壊れるって中途半端」という無茶苦茶な言い分で一撃で壊れるよう改造してもらった。 ノン・ライアン(旧姓不明) エクス・ガリバーのムードメーカー。料理が得意なのんびり癒し系。17歳。 家事全般が得意で、エクス・ガリバーでも自作のケーキを販売していた。初見の客は武器屋なのにケーキ?といぶかしむが、その味は一流で、とある国の国王すら魅了したほど。結婚し、オーナーの中で唯一の既婚者となった。東西二番街道、合同極秘アンケートでお嫁さんにしたい女の子部門5か月連続1位らしい。 マイ・ウェポンは改造エンジェルボウ。矢の代わりに包丁を発射する弓で、女性でも扱えるように通常のエンジェルボウより軽量化してある。後にケンジの手によりジェノサイドエンジェルへとパワーアップした。ジェノサイドエンジェルは一分間に120本もの包丁を発射する。キャリアケースに化けることもできる。 ドノヴァン・レイン アムレス払い担当。フランで店を持つことを目標に掃除夫として働く心優しき大男。自覚があるのかないのか、妙に間が悪い16歳。 気は優しくて力持ちの典型で、戦闘に関してはエクス・ガリバーオーナーで一番強い。 マイ・ウェポンはロンギヌスのモップ。コンセプトは“武器としてのモップ”で、ブルーメタル製。先端の毛の部分は竜の髭で作られており、炎を打ち消すことができる。一度折れてしまったが、ケンジが修理し、ロンギヌスのモップ2となる。修理後は掃除によって起こる摩擦熱をチャージし、攻撃対象を攻撃した際に溜めたエネルギーを放出し威力を倍増させるという能力が付与されている。ただし体力が必要で、何度も攻撃するのは体に負担をかける。「不憫…」(マーガス談) ミニィ・ヴァレンタイン エクス・ガリバーの看板娘。武器屋で働いている男しか好きになれない超一流ブリッコ。15歳。 学生で普段は上の学校のサンク・マリカ付属高校に通っている。ファンクラブが存在する。1か月半ほど燈の国へ修学旅行に行っていた。ただし、修学旅行とは名ばかりで実際はゴン・ネスの延長で、無機物を粉砕する技、髑髏石拳(どくろせっけん)と目にも止まらぬスピードを身につけて帰ってきた。さらに素早さを倍にする流星の石を食べることで残像まで発生させる。 マイ・ウェポンはゴローちゃん。カナヅチくらいの大きさの赤いロッドで、先端部分にクマの顔の結晶が埋め込まれている。ロッドの柄を回すとクマの顔がガイコツへと変わり、さらに捻ることで目の窪みからシビレ薬を発射する。ただし、第1巻で破損。それ以降は修復してもらっていない。 ケンジ・ムラマサ 鍛冶屋の息子で、外から剣を見つめ直すためにオーナーに応募した悩める天才鍛冶屋。12歳。第6巻「ラストスパート・ビギナーズ!」では、マーガスに代わって主人公をつとめた。 オーナーの中で唯一とも言える常識人であり、口は悪いがしっかり者。戦闘には参加しないが、武器作りに関してはエキスパートで他のオーナー達の無茶な注文にも愚痴りながらも真摯に応え、彼らの望むマイ・ウェポンを作り上げた。一方、ニセドラシルを作ったときは鍛冶屋としてのプライドに苦しんだりもしていた。精神年齢はかなり高いが、極稀に子供らしい部分をのぞかせる。 マイ・ウェポンは妖刀幻磁ムラマサ。ミニィが燈の国から持ち帰った妖刀ムラマサを改造し、ミニィ経由で密輸した超磁石を武器に組み込むことによって、グローブを装着して呼ぶと飛んでくるようにした。
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