その他の能力・術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 22:30 UTC 版)
無想(むそう) 心を何事にもさざめかない無の状態にして、自分の精神状態によって力がスポイルされてしまう事を防ぎ、力のみを純粋に発揮する事ができる。良守、繁守が使用。これにより、どこからも干渉を受けずフルパワーを発揮でき、通常時よりも術の強度・精度などが格段に向上する。極限無想(きょくげんむそう) 無想を極限まで高め、管理者を出現させた状態。良守が使用。管理者を出現させていない状態だと感覚が最大限に鋭敏化するため、攻撃が頬を掠めただけで肥大した痛覚により戦闘不能になってしまう。このため、自分に理想的な無想の状態を決め、それに合った管理者を出現させることが条件となる。極限無想を習得すると、術者の全ての能力が解放される。 波同(はどう) 時音が使用。壁抜けが可能になる。空身(うつせみ) 波同を極限まで高めた状態。時音が使用。呪力による攻撃を無効化し、術者をすり抜けるが、高い感度と細かい力加減を必要とするため、使い続けると神経をすり減らす。 式神(しきがみ) 呪符に術者の呪力を込める事で形(ヒトや鳥等)へと形を変化させ、術者の命で働く存在を生み出す術。呪力の込め方次第で形や大きさを術者の自由に変え、クレイ人形のようなものから寸分たがわぬ人の姿まで作る事が可能である。高レベルな術者の場合は、式神に、その術者の能力を使わせることも可能である。通常、呪符には術者の印が記されているが、高レベルな術者の場合は印を消す事が可能である。どれだけ精密に操れるかは術者の能力に左右される。術者は、どこへ行くときも式神の紙を持ち歩いている。なお、式神の紙の形は、墨村家・雪村家は長方形の紙型、奥久尼とその部下は蝶型、炎上寺彩覚はエイ型、カケル・ミチルは棒人間型と、それぞれ異なっている。 修復術(しゅうふくじゅつ) 壊れたものを呪力を用いて元に戻す術。烏森は、昼間は学校であるため夜の戦闘で出来た破壊はこれで直すが、地面がえぐれた等の自力でなんとかなるものは自力で直す(修復術は力の消費が多い為)、上記の式神はその時よく使われる。 烏森の加護が無くなると校舎が崩壊したので烏森の力が何らかの手助けをしていたか、力の根源だった模様。 鬼使い(おにつかい) 自分と相性のいい鬼に、意思疎通を強化する呪具を与え、名前を与え、鬼ごとに特定の契約を交わした術者。しかし、ぬらの様にその存在で鬼を従える場合があり、竜姫は彼女を「超自然支配系能力者」と称しており、会話なしでも意思を通じ合える。夜未の発言から一人が複数の鬼と契約することもある模様で、正守曰く最上の使い手は鬼を使って一晩で城を作り上げるほどだという。 魔よけ(まよけ) 札には星の形をしたマークが入っている。現在、使用が確認されているのは、松戸と墨村修史。紫遠のようなレベルの高い妖には、無効だったり時間稼ぎにしかならないことがある。 妖混じり(あやかしまじり) 生まれながらにして、妖の力を体に宿す人間。主な特徴は、人間の域を超えた驚異的な身体能力と回復能力の二つ。身体の一部に寄生されている「寄生型」と身体全体に寄生されている「統合型」の二つの分類があり、戦闘においては寄生された部位を変化させて戦うが、統合型が身体を全て変化させる完全変化(かんぜんへんげ)は妖化を意味し、能力者自身への体の負担が大きい上に、己を制御出来なくなる恐れがあるため、掟により禁じられている。実際、体内の妖に飲み込まれて人としての均衡を失う者や、妖を恐れ持て余した結果その一生を力を封印することに費やす者もいるという。細胞は人間なので、烏森においても回復には限界があり無理は出来ない。 箱使い(はこつかい) 呪具として箱を使用する空間支配術の使用者。自らの拠点と呪具である箱との空間を繋げることで遠隔地への移動を瞬時に行える。繋げる空間の数には限りがあり、作中では詳しく語られないが、出入り口とする箱を設置する必要があるため行ったことの無い場所への移動は出来ないと推察される。また、支配する空間の指定や理の変更が出来ないため、かなり限定的な空間支配術のようであり、応用範囲は狭い様である。 管理者(かんりしゃ) おおまかに言えば力を制御するために出す自分の分身。作中では墨村良守、三能先生、墨村正守、織原絲が使用。自分の力を具現化させるもののため、管理者自体が破壊されてもそれを出す人物が生きている限り再生できる。また、管理者の役割は人それぞれである。 魂蔵(たまぐら) 力を自身の中に無尽蔵に蓄えられる体質。蓄えた力は様々な術のエネルギー源となり、より強力な術を操ることができる他、力がなくならない限り肉体の一切が消滅するようなダメージを受けようとも、短時間で再生する。ただし不老ではないので、力がなくならなければやがて老化しきって、破壊と再生を繰り返しながら死んだも同然の状態で生き続ける事となる。 魂蔵を持つ人間は「魂蔵持ち」と呼ばれ、無道、宙心丸、カケル、遥が該当。歴史上でも相当稀な能力だが、世の中に混乱が起こるような時期に生まれ得るといわれる。魂蔵持ちの人間は、相性の良い人間「共鳴者」に対して、自分の力を分け与えたり、簡単に傷を治すことができる。 精神系能力 精神感応系能力 相手の精神状態を読み取る能力。 精神支配系能力 文字通り、相手の精神を支配する(洗脳する)能力。また、精神支配系能力者に限ったことではないが自分の力を扱いやすくするためになんらかの形(イメージ)を用いることが多く、特に精神支配系能力者は生物のイメージを用いる傾向があり、逢海日永は海蛇、夢路久臣はクモヒトデの形の力を用いて相手を洗脳していた。能力者が弱るか死亡すると、洗脳はとける。
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