その他の脊椎動物以外の有体腔動物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:01 UTC 版)
「世界の侵略的外来種ワースト100」の記事における「その他の脊椎動物以外の有体腔動物」の解説
和名・学名出自・原産地被害の現状画像キヒトデ(ヒトデ)Asterias amurensis 北太平洋 北海道以南の浅海から海岸の岩礁から砂泥底に広く生息する。日本でもホタテガイやアサリなどの漁業資源を捕食するため、しばしば駆除の対象となるほどであり、ヨーロッパやオーストラリアなど天敵のいない地域では猛烈に増え、在来の二枚貝類を食い尽くすなど猛威をふるっている。天草諸島など一部の地域で卵巣を食用とするほか、発生の実験に使用されるなど以外に利用はされず、多くは邪魔者として扱われている。 ニューギニアヤリガタリクウズムシPlatydemus manokwari特定外来生物 ニューギニア アフリカマイマイ駆除の最後の切り札として導入された。ヤマヒタチオビと異なりアフリカマイマイの個体数が激減した小笠原諸島父島のような例もあるが、その副作用としてヤマヒタチオビのそれと同じ弊害が出たのでリスト入り。本種による固有種カタツムリの絶滅種数はヤマヒタチオビのそれによるものをはるかに越えている。 ムネミオプシス・レイディMnemiopsis leidyi要注意外来生物 北米から南米にかけての大西洋岸 ツノクラゲの1種。バラスト水に混入することで貨物船などによって非意図的に世界各地の温暖な海域に分布を拡大している。外来種としての最初の記録は1980年代の黒海であり、その後地中海、アゾフ海、マルマラ海、1990年代にはカスピ海で、2000年代になってもバルト海や北海で続々と新たな定着が報告されている。大量発生することで動物プランクトンが減少し、それらを捕食する魚類や海洋哺乳類に影響を与えるなど、生態系へ深刻な被害を生じさせている。一方で、動物プランクトンの餌となる植物プランクトンの増加を引き起こしているとの指摘もある。混獲による漁業被害も問題になっている。最初に侵入が確認された黒海では一時期本種による生態系の貧困化が進んだが、その後天敵のクシクラゲが同様にバラスト水を介して侵入したことで個体数を激減させ、2017年の時点は落ち着いている。
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