鸞とは? わかりやすく解説

らん【×鸞】

読み方:らん

鸞鳥(らんちょう)」に同じ。

中国で、天子馬車の軛(くびき)、または天子の旗などにつけた鈴。音を鸞鳥鳴き声擬したものという。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/03 13:16 UTC 版)

寺島良安『和漢三才図会』より「鸞」

(らん)は中国神話の伝説の霊鳥。日本江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には、実在のとして記載されている。それによれば、中国類書三才図会』からの引用で、鸞は神霊の精が鳥と化したものとされている。「鸞」は雄の名であり、雌は「和」と呼ぶのが正しいとされる。鳳凰が歳を経ると鸞になるとも、君主が折り目正しいときに現れるともいい、その血液は粘りがあるためにとしての弦の接着に最適とある[1]

実在の鳥類であるケツァールキヌバネドリ目)の姿が、鸞の外観についての説明に合致するとの指摘もある[2]

伝説では、鸞の姿は大変美しく煌びやかだが、その派手さから雛鳥が怖がり、親鳥が持ってきた餌を口移しで食べない。そこであえて自分の羽を泥で汚して餌を雛鳥に与える。その伝説を浄土真宗では「阿弥陀如来の慈悲」を説く時の比喩話に使う。

脚注

  1. ^ 寺島良安著 島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注『和漢三才図会』 6巻、平凡社東洋文庫〉、1987年、319-320頁。ISBN 978-4-582-80466-9 
  2. ^ 笹間良彦『図説・日本未確認生物事典』柏書房、1994年、163頁。 ISBN 978-4-7601-1299-9 

関連項目


鸞(らん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)

十二国」の記事における「鸞(らん)」の解説

鳳凰のように色鮮やかな所有者の王を発信元受取人にする場合限り、声を吹き込んで送ることのできる送り先指定すれば、その者が旅の道中であってもちゃんと届けることができる。餌は一国飛び越えるごとに銀一粒。慶の金波宮から雁の大学まで渡るのに3日掛かる梧桐宮に10羽から20羽程が住んでいる模様個体によって尾羽模様が違うため、尾羽見ればどこの国の鸞かわかる。雲海越えられないため、雲海の下で飛ばした受け取ったりする。

※この「鸞(らん)」の解説は、「十二国」の解説の一部です。
「鸞(らん)」を含む「十二国」の記事については、「十二国」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 09:06 UTC 版)

発音(?)




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