ブライト家
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「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「ブライト家」の解説
エステル・ブライト 登場作:『空』P・「零」P・「碧」・『暁』P・「閃IV」S・『創』P 声:神田朱未 「FC」と「SC」の主人公。リベール王国出身の遊撃士で、父カシウスから学んだ棒術を操る。物怖じしない性格。 来歴 父カシウス、母レナの下、ロレント地方でのびのびと育つ。 「FC」の10年前(1192年)に起きた《百日戦役》で、自分をかばったことにより母を亡くし、その後、「母のように誰かを守れるくらいに強くなりたい」との思いから遊撃士を目指す。 「FC」の5年前(1197年)、カシウスがヨシュアを連れてきて、養子にしたことで、以降は彼を「弟」としてともに日々を送る。 「FC」 - ヨシュアとともにシェラザードの指導を受け、16歳で準遊撃士となる。 『審判の指環』 - ヨシュアとともにサポート役の帝国の遊撃士トヴァルを加えて旅をしている中、遊撃士協会に来た依頼により帝国辺境のアルスターを訪れる。そこで古代遺物《審判の指環》による事件に遭遇し、トヴァルとともに解決に導く。この事件解決時に、古代遺物回収のため現れたアインにより、レンがクロスベル自治州にいることを教えられ、ヨシュアとともにクロスベルに向かう。 「零」 - ヨシュアとともに遊撃士協会・クロスベル支部に転属し、主人公ロイド・バニングスら特務支援課の(格上の)ライバル的立ち位置となる。物語の中でロイドらと親交を深めてゆき、クロスベル自治州で起きた大事件の解決に向けて協力することになる。 『暁』 - 「零」の後、ヨシュア、レンとともにリベールに帰国していた中、カシウス暗殺計画に巻き込まれることとなる。 「碧」 - 物語終盤で、ロイドらに協力するため、ヨシュア、レンとともに再度クロスベルを訪れ、アイオーンTYPE-γと交戦する。 「閃III」 - 登場なし。遊撃士協会支部を手助けするため、帝国入りしようとしたが、入国許可が下りなかったと語られている。 「閃IV」 - 遊撃士ランクはA級目前と言われている。ヨシュア、レンとともにクロスベル入りし、ロイド、エリィ、キーアを一行に加えて、オルキスタワーに潜入して帝国で起きた異変の情報を探る。その後はパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、『VII』の主人公であるロイドら特務支援課、『閃』の主人公であるリィン・シュバルツァーらトールズ士官学院の新旧VII組とも邂逅を果たす。進行する状況を食い止めるべく、オリヴァルト皇子が提唱した《光まとう翼》に参加し、最終決戦では、リィンらVII組を《幻想機動要塞》に送り込むため、ヨシュアらとともに《塩の杭》のひとつを攻略しに向かう。 プロフィール 年齢:16歳(「FC」・「SC」)→17歳(「the 3rd」)→18歳(「零」・「碧」)→20歳(「閃IV」) 誕生:七耀暦1186年8月7日(木) 身長:162cm(「零」・「碧」) 出身:リベール王国・ロレント地方 趣味:ストレガー社製のスニーカー集めと釣り(釣公師団からは「特級釣師」、「爆釣王」と呼ばれている) 遊撃士ランク:B(「閃IV」) 人物 人々に親しみを与える天真爛漫な性格。自分も他人も輝かせる太陽のような強さを持ち、「太陽の娘」と呼ばれることもあるが、本人は自分の良さには無頓着である。純粋な人柄による言動に(敵対者も含め)周囲が毒気を抜かれる場面もしばしばある。女性としての自覚はあるものの、活発で少年のような趣味が多く、子供時代は父を呆れさせている。 恋愛面には非常に疎く鈍感で、ヨシュアからの好意に長らく気付く気配もなく、シェラザードや友人たちから呆れられていた。しかし、「FC」の正遊撃士になる旅の中でそれまで弟のようにしか見ていなかった彼を異性として意識するようになり、「SC」の事件後は晴れて恋人同士になった。 義弟ヨシュアより実際には年下だが、ブライト家に先に住んでいたことを理由に姉として振るまいたがる 容姿/外見 長い栗色の髪をツインテールにしている。容姿は母レナ譲りで、髪と眼の色は父カシウスと同じ。 準遊撃士時代は赤を基調としたボーイッシュな服装をしており、下着が見えてしまうことを懸念してスカートは敬遠していた。正遊撃士となった後は、姉貴分のシェラザードから昇格祝いとして買ってもらった、白を基調とした女性らしい服装をしている。 ヨシュア・ブライト 登場作:『空』P・「零」P・「碧」・『暁』P・「閃IV」S・『創』P 声:斎賀みつき 「FC」と「SC」の主役の一人。リベール王国出身(生まれはエレボニア帝国)の遊撃士。 「FC」時点より5年前にブライト家の養子となり、エステルの義弟となる。冷静な性格で、エステルのフォローに回ることが多い。 来歴 元の名前はヨシュア・アストレイで、エレボニア帝国南部のハーメル村出身。ハーメルは小さな村で子供が少なく、姉のカリン、兄同然のレオンハルト(レーヴェ)とともに育つ。 「FC」の10年前(1192年)に起きた《ハーメルの悲劇》で、村民はほぼ全滅し、ヨシュアは生き延びたものの、姉を含めた家族を失い、このことで心を壊す。その後、壊れた心を結社《身喰らう蛇》のゲオルグ・ワイスマンによって組み替えられて彼の操り人形となり、結社の《執行者》No.XIII《漆黒の牙》として暗殺を繰り返すようになる。 「FC」の5年前(1197年)、11歳の時にカシウス・ブライトの暗殺を命じられるが失敗。そのことで組織から狙われる立場になったが、カシウスに保護され、後にブライト家の養子となる。 「FC」 - エステルとともにシェラザードの指導を受け、16歳で準遊撃士となる。カシウスの乗る旅客飛行船が姿を消したことで、父の行方を追う旅を始め、エステルとともにリベール王国各地を巡る。自身が感じていた違和感と状況証拠から、一連の事件の黒幕がアルバ教授(ワイスマン)であることに気づくが、一対一で問い詰めた際に暗示を解かれ、自身がカシウスの下に諜報員として送り込まれていたということを知ってしまう。真相に耐えられなくなったヨシュアは、姉の形見のハーモニカを残してエステルの元を去る。 「SC」 - 「FC」の最後でエステルらの前から姿を消した後、ワイスマンを殺すための策をめぐらせ、カプア一家と手を組み密かに《結社》を追う。終盤、エステルと再会。エステルの説得により、改めてエステルを守ることを誓い、ともにリベール全土を巻き込んだ事件の解決に尽力する。最終決戦の場「リベル=アーク」の中核塔にてついにレーヴェと対峙。一騎討ちの末、一瞬の隙を突いて全力を込めた連続攻撃を行い、彼の剣を弾き落とし勝利した。 「SC」の事件解決の後、《執行者》として犯した過去の罪の贖罪のために大陸各地を旅して回ることを決意し、「the 3rd」以降は、恋人となったエステルと行動をともにしている。「the 3rd」以降の来歴はエステルと基本的に同一なので「#エステル・ブライト」の来歴を参照。 プロフィール 年齢:16歳(「FC」・「SC」)→17歳(「the 3rd」)→18歳(「零」・「碧」)→20歳(「閃IV」) 誕生:七耀暦1185年12月20日(金) 身長:170cm(「零」・「碧」) 出身:エレボニア帝国・ハーメル村 趣味:ハーモニカ演奏 遊撃士ランク:B(「閃IV」) 人物 執行者時代は感情の起伏が薄く、暗殺者としての非情さを持っていたが、カシウスとエステルとの生活で影響を受け、優しく穏やかな少年に育つ。 ワイスマンはヨシュアの心を修復する際に「どんな目的も目的を合理的に考え任務を遂行する思考フレーム」を与えるとともに、任務の邪魔とならないよう恐怖を感じることがないように調整を施している。そのため、ヨシュア自身も自分のことを感情を持たない人形のように認識し続けていたが、それが欺瞞であることは後にエステルに喝破されることになる。 エステルに対しては、エステルがヨシュアに対する思いを意識し始める前から好意を寄せていた。エステルはそのことに気づいていなかったが、ヨシュアも自分に対する好意には非常に疎く、逆にエステルからの好意に気づかないという立場の逆転をさせてしまうこともあるなど、どこか複雑な関係でもある。 戦闘能力としては、ワイスマンの調整により、大部隊相手でも単独で渡り合えるよう、肉体と反射神経を限界まで強化されている。ブライト家に入ってから、相手を倒すためではなく命を奪わず無力化させるという戦い方をカシウスから学んだ。情報収集能力も高く、「SC」以降も独自のルートでケビンの正体やワイスマンの最期を知っている。 エステルとヨシュアの設定 キャラクター造形として、太陽のように明るいエステルを光とする影という対比の関係になる。「FC」を制作するにあたり、「男の子と女の子が主人公で、どちらかが屈託のない明るさを持っているのに対して、もう片方のパートナーが闇の部分を抱えている。そして、その2人を描くことで光と影みたいなものを主軸として物語を紡ぐ」という設定はかなり初期の段階で決まっていた。最初期にはエステルと性別が逆で女の(元)暗殺者にするという案もあったという。「エステル」と「ヨシュア」という名前の出典はたどれば『旧約聖書』に行きつくものだが、設定としては関係がなく、名前は人物像と名前の響きなどを比較してイメージに合うかで決められた。 「FC」はヨシュアがエステルの元を去るところで終幕となる。この構成は最初から予定されていたものではなく、「FC」と「SC」はもともとは1本のタイトル(『英雄伝説VI』)として構想されていたものだが、制作開始から1年半経った時点で予定の半分しかできていなかったため、後編を出せない可能性があることを承知で前編のみ発売するか、省略して1本に収めて発売するか、二者択一となった。2本にした場合、前半のラストにヨシュアの話を(クリフハンガーとして)持ってくることができるということも一因となって、前編(「FC」)のみの形で発売されることが決断されたという。 容姿/外見 端正な顔立ちにリベールでは珍しい漆黒の黒髪と琥珀色の瞳をもった美少年であり、女性からもて、また中性的な印象から女装が非常に似合う。女装した姿は姉カリンに似たものになる カシウス・ブライト 登場作:『空』・『暁』・「閃IV」・『創』 声:岸野幸正 エステルの父。かつて軍人としてリベール王国を危機から救った英雄であり、遊撃士としては、「FC」開始時点ではゼムリア大陸全土に4人しかいないS級遊撃士の一人。 武術では《理(ことわり)》に至った達人であり、現在は棒術を使うが、かつては八葉一刀流(はちよういっとうりゅう)という流派を極めた剣士で、《剣聖》と呼ばれる。『空』三部作通してレオンハルトと並んで最強を誇る人物。 知略に優れ、《百日戦役》ではエレボニア帝国軍の侵攻に対する反攻作戦を立案、指揮して王国を危機から救った。しかし、戦役中に妻を失ったことで本人が栄誉を望まず退役したため、その功績は王国民の多くには知られておらず、娘のエステルにも秘密にしていた。 その才幹と功績を知るリベール王家、王国軍、遊撃士協会などから寄せられる信頼には絶大なものがある。一方、エレボニア帝国や結社といった潜在的な敵対者からは、一個人でありながら、重大な脅威として認識され警戒対象になっている。 来歴 士官学校在学時にユン・カーファイに出会い、八葉一刀流の指南を受ける(「FC」の20年以上前の出来事)。 「FC」の10年前(1192年)に起きた《百日戦役》において、リベール王国は国土の大部分をエレボニア帝国軍に占領されるが、警備飛行艇を用いた戦術で帝国軍を分断各個撃破する反攻作戦を立案、指揮して、その侵攻を食い止める。この戦役で妻を失ったことで、戦役後に軍を退き、剣も捨て、遊撃士に転向する。 「FC」の4年前(1198年)に、遊撃士協会と複数の国の合同で行われた《D∴G教団》殲滅作戦の総指揮を執り、その功績により遊撃士ランク・S級に昇格。 「FC」 - エレボニア帝国で《帝国遊撃士協会支部連続襲撃事件》が発生し、救援のために王国を離れ、解決に尽力する。このため、同じタイミングでリベール王国で発生していた王国軍情報部による陰謀には介入できなかった。一連の事件の後、弱体化した王国軍を立て直すべく軍務に復帰。 「SC」 - 王国軍に復帰して間もなく、モルガンから司令と作戦本部長の座を委ねられ、事実上、軍のトップとなる。リベールに陰謀の影が迫っていることは予感していたが、自身は軍務に忙殺されることになったため、陰謀への対処をエステルらに委ねる。そんな中でも結社の動きを読んで《零力場発生器》製作をラッセル博士に事前に依頼したり、リシャールら旧情報部を隠し札にするなど、策を講じて結社に対抗する。終盤には帝国軍の第三機甲師団により国境のハーケン門に侵攻を受けるが、オリヴァルト皇子と一芝居打つことでこれも退ける。《リベル=アーク》攻略には状況を考慮して参加しなかったが、その崩壊に際して、古い知己である古竜レグナートの力を借りてエステルとヨシュアを救う。 「the 3rd」 - 《影の国》によって守護者として再現されて主人公たちの前に敵として現れ、「FC」と「SC」では謎だったその圧倒的な実力を見せることになる。 「閃IV」 - リベール王国軍総司令、中将になっている。ミュゼの招待により、クローディア王太女とともにパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、《千の陽炎(ミル=ミラージュ)》作戦で最高司令官を務めることが決まる。世界大戦前日にはユン老師に代わってリィンに奥義伝承の試しを行う。帝国の異変が収まった後はヴァンダイクとともに世界大戦を停戦させた。 プロフィール 年齢:45歳(「FC」・「SC」)→49歳(「閃IV」) 階級:リベール王国軍・大佐(《百日戦役》時~現役復帰時)→准将(「SC」)→中将(「閃IV」) 遊撃士ランク:S(「FC」) 人物 基本はしっかり者だが、家族の前ではおちゃらけており、ヨシュアからは「(エステルと一括りにして)似た者父娘」と呆れられている。家族に対する愛情は深く、実娘のエステルはもちろん、養子のヨシュアにも惜しみない愛情を注いでいる。王国軍の部下や遊撃士協会の後輩たちへの面倒見も良く、多くの者に慕われている。 その人物は、海のように懐が深い、雄大な強さを持つと形容される。《理》に至った達人と言われるカシウスの強さの真の理由は「本質を見抜く」ことにあるとされ、遊撃士としても軍の司令官としても常人離れした力を発揮できるのはそれが理由だとされる。その力は多くの人に影響を与え、そうした人々の力をまとめることによって、一人では不可能なことでも必ず成し遂げることができる、というものである。 《剣聖》 八葉一刀流のユン・カーファイから「一の型《螺旋》」と「七の型《無》」を授かり、《剣聖》と呼ばれるほどの剣の使い手だったが、遊撃士になった際に剣を捨て、棒術を扱うようになった。自らの武の型を「無にして螺旋」と称し、それを示すように回転の力を駆使した攻撃を繰り出す。 棒術も、ダン・ラッセルに教わった基礎をベースに、自分なりに解釈した八葉の教えを組み込んだものとしており、剣の達人であるヴィクター、アリオスと伍するほどの腕前を持つ。 「閃IV」ではユン・カーファイの代理で、八葉一刀流の兄弟子(師兄)として剣を執り、リィン・シュバルツァーに「七の型《無》」の奥義伝承の試しを行い、奥伝を授ける。 レナ・ブライト 登場作:『空』 声:板東愛(『空』OVA) カシウスの妻でエステルの母親。優しくも強い女性で、カシウスですら彼女には頭が上がらない。《百日戦役》の折、ロレントの街のシンボルである時計塔の崩壊からエステルを守った末に亡くなっている。 レン(レン・ブライト) 登場作:「SC」B・「the 3rd」P・『VII』・『暁』P・「閃IV」S・『創』P・『黎』 声:西原久美子(『空』・『VII』)→悠木碧(「閃IV」) イタズラ好きでおしゃまでおませな少女。その正体は結社《身喰らう蛇》の執行者No.XV《殲滅天使(せんめつてんし)》。身の丈ほどもある巨大な鎌を振るい、容姿に似合わぬ強烈な一撃で敵対者を殲滅する。 あらゆる情報を瞬時に吸収して自分の力として取り込んでゆくことができ、どんな環境にも即座に適応して自分と周囲を制御してゆくということができる天才。 《十三工房》で開発された巨大人形兵器《パテル=マテル》を操る。 来歴 クロスベル自治州の貿易商人ヘイワース夫妻の間に長女レニ・ヘイワースとして生まれる。物心つく頃に両親が商売で失敗し、一時的にカルバード共和国の夫妻の友人の元へと預けられる。 1196年頃、その友人宅が《D∴G教団》に襲われ、教団に拉致される。その後は教団ロッジ《楽園》に連れて行かれて、《グノーシス》を投与され続け、天才的な適応能力を示して他の検体である少年少女の人格を取り込んでいくこととなる。《楽園》では投薬実験を受けるとともに虐待を受け続け、そうした生活が半年ほど続いた頃、結社の任務で《楽園》を壊滅させたレオンハルトとヨシュアによって救出される。結社で適性を認められて執行者候補となり、この時期にレーヴェからは武術を、ヨシュアからは隠形術を学び、結社のほかの者たちからもそれぞれが得意とするところの様々なことを習得する。その後、ヨシュアが結社を去った(1197年)後、《パテル=マテル》を使役するようになるとともに、正式に執行者となる。 「SC」 - 当初は正体を隠し、ヘイワース夫妻を模した人形とともに旅行者と偽ってエステルたちの前に現われる。その後正体を現し、執行者としてエステルたちの前に立ちはだかる。両親の抱えていた事情を全く知らないために実の両親を偽物と呼び、常に自分のために行動する《パテル=マテル》を本当の両親と呼ぶ。エステルとは数度の交戦を経て《リベル=アーク》の中枢塔で対峙し、戦闘の決着後、あくまでレンを更生させようとするエステルが差し伸べた手を困惑ととともに拒絶し、《パテル=マテル》とともにいずこかへと飛び去っていく。 「SC」で《リベル=アーク》を離脱した後、クロスベルを目指す。 「the 3rd」 - 《リベールの異変》終息後は結社に戻らず、自分を捜しているエステルとヨシュアから逃げながら《パテル=マテル》とともにさまよっていた。そんな中で《影の国》に取り込まれ、再会したエステルたちと触れ合ううちに、彼女に対する態度を少しずつ変えてゆく。最終決戦の後、レンを家族として迎えたいと申し出るエステルとヨシュアに対して気持ちの整理はつけられず、エステルに捕まらないよう全力で逃げると言い残し、《影の国》を立ち去る。 「零」 - クロスベル自治州のローゼンベルク工房に身を潜め、導力ネットワークの扱いをすぐに覚えて《仔猫(キティ)》と名乗りハッキングを行い、ハッキングの天才を自称するヨナをも上回る腕前を見せつつ、気ままに過ごす。《特務支援課》のロイド・バニングスらの気遣いによって両親の真実を知ってわだかまりがなくなり、これによりクロスベルに来た理由のひとつがなくなる。パテル=マテルの修復も終わり、教団における人体実験の首謀者がヨアヒムであることも突き止め、《太陽の砦》で特務支援課に加勢してヨアヒムの最期を見届ける。これによりクロスベルに滞在する理由は全てなくなり立ち去ろうとするが、頑なに閉ざしていた心をレンの過去を全て受け止めた上で家族として迎えたいと言うエステルとヨシュアに対してようやく開き、一連の事件が終わった後でブライト家に迎えられた。 「碧」 - 《パテル=マテル》、エステル、ヨシュア、とともにクロスベル市解放作戦に加勢し、アイオーンTYPE-γと交戦。その戦いで、《パテル=マテル》は絶体絶命のレンを助けるべくアイオーンを道連れに自爆し、3人に見守られながら別れの言葉を遺して機能を完全に停止してしまい、《パテル=マテル》を失ったレンは悲嘆にくれる。 「閃III」 - ティータの回想で、後ろ姿のイラストのみ登場。ジェニス王立学園に通いながら遊撃士協会の手伝いをしつつ、リベール王国の導力ネットワーク構築に貢献しているということが、ティータによって語られている。ティータが帝国への留学を希望した際、周囲が反対する中で唯一賛同し、周りの人々を説得。ティータと再会したら互いにひとつだけ頑張ったことを話そうと約束している。帝国、特にクロスベルに自分も行きたかったが事情があって行けなかった。 「閃IV」 - 学園を休学し、エステルとヨシュアとともにクロスベル入りし、ロイドらとも協力してオルキスタワーに潜入して帝国の情報を探る。クロスベルに来たVII組に助力し、キーアとともにエリンの里までVII組に同行し、リィンが囚われている《黒の工房》の位置の特定に協力し、リィン救出作戦もバックアップする。その後はミュゼの招待によりパンタグリュエルでの極秘会談に参加し、ティータらとも再会。パンタグリュエルでの一件後は《光まとう翼》の一員として活動し、引き続きエステル、ヨシュアと行動をともにする。終盤、両親であるヘイワース夫妻に対面する。最終決戦では、エステル、ヨシュアらとともに《塩の杭》のひとつを攻略しに向かい、巡り合わせにより《パテル=マテル》の仇の後継機(の複製)であるアイオーンTYPE-γII・ニゲルと対峙する。 プロフィール 年齢:11歳(「SC」)→12歳(「the 3rd」・『VII』)→16歳(「閃IV」) 身長:140cm(「零」)→143cm(「碧」) 出身:クロスベル自治州 人物 わがままな気分屋でマセていて、こまっしゃくれていて何でも面白がる癖があるが、意外と面倒見が良く他人を気遣うこともできる、とエステルに評されている。化学、数学、情報理論の博士号を習得しており、代理人を通じて定期的に論文も発表している。 「殲滅天使」という二つ名については気に入っていない旨を表明しており、「閃IV」の頃には「ちょっとした黒歴史」だと言っている。 《パテル=マテル》 レンによって使役される《ゴルディアス級》人形兵器。全高15.5アージュの巨体に加え、《十三工房》で開発された最新鋭の性能と能力を誇っており、導力エネルギー砲を主体とした各種導力兵器を備え、飛行能力も有する。パワー、装甲ともに「FC」ラストボスの《トロイメライ》以上と言われている。 自我を持っているが、正確な意思疎通を行えるのは使役者であるレンのみ。さらに「零」では改修を受けたことで自己判断に従っての行動ができるようになり、この自己判断しての行動は「零」と「碧」において大きな役割を担うことになる。 来歴 F・ノバルティスの主導で開発が進められ、操縦者の選定が難航したため開発計画は一時凍結されていたが、レンが操縦者として適性を示したことで運用が始まる(1197年以降)。 「SC」 - レンからはなんでも言うことを聞いてくれる「パパとママ」として見られており、家族のように大事にされている。レンに従いエステルらの前にたびたび姿を現し、《琥珀の塔》で交戦し、次いで《リベル=アーク》の中枢塔の戦いでは、レンの命令によりリミッターを解除して戦闘に参加する。 「the 3rd」 - プレイヤーの選択次第で登場する。レンが《影の国》の中で、《影の国》の特性を利用して再現した複製品を実体化させることができる。 「零」 -「SC」でエステルらとの戦闘で脚部の関節部を破損したため、レンの依頼を受けたヨルグによる修理を受ける。姿勢制御と関節部分が弱点だったが、ヨルグによる改修を受けたことでこれらの欠点も克服する。レンとともに最終決戦の場に駆けつけ、ロイドたちを絶体絶命の窮地から救い出し、彼らに勝機をもたらす。決戦を終え、エステルとヨシュアから逃げようと抵抗を見せたレンを自身の判断でエステルたちのほうに後押しし、彼女らが和解する最後のきっかけを作った。 「碧」 - 「零」の後でリベールに去ったレンには同行しなかったようで、ローゼンベルク工房に置かれている。終盤、クロスベル市解放作戦に加勢するためクロスベルに戻ってきたレンに従い、アイオーンTYPE-γと交戦する。その際、絶体絶命のレンを助け、相打ちになる形でアイオーンTYPE-γとともに上空で自爆し、レンに見守られながら別れの言葉を遺して機体としての死を迎える。後にこの話を聞いたロイドたちは、ヨアヒム・ギュンターとの戦いで助けてもらったことを思い出し改めて感謝を示した。 ゲーム上の性能 「SC」で敵として登場する際と、「the 3rd」でプレイヤーキャラクターとして登場する際のレンのSクラフトは「レ・ラナンデス」で、50%の確率で即死効果がある。パテル=マテルは「SC」の戦闘ではレンとは独立した敵キャラクターだったが、「the 3rd」ではレンのSクラフトによって召喚される形で参戦する。 「閃IV」ではSクラフトとして全体攻撃の「ネメシス・パーティ」が追加され、「レ・ラナンデス」は通常クラフトとなっており、即死効果は維持されているが確率は20%に落とされている。 「レ・ラナンデス」というクラフト名は「レン・ラン・アンド・デス」を縮めたもので、レンが走っていって敵に死を与えるという動作と効果をそのまま名前にしたものである。
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