暗殺計画とは? わかりやすく解説

暗殺計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:36 UTC 版)

血盟団事件」の記事における「暗殺計画」の解説

1932年 (昭和7年) 1月4日権藤空き家に、古内栄司東大七生社四元義隆池袋正釟郎、久木田祐弘や海軍古賀清志中村義雄大庭春雄、伊東亀城集まり会合持たれた。この席で、陸軍将校との連携あきらめ民間組の有志海軍将校組で決起すること、1月9日同志集めて再度会合を持つことが決められた。 1月9日会合には、井上四元池袋古内久木田川崎古賀中村はじめとする海軍将校組が出席した藤井斉大尉 (進級) は欠席したが、後に会議決定了承した。 この時点では、日召は拙速テロ決行には消極的だった。日召はテロではなく5月頃にクーデター実行することを考えていた。何人かの軍部同志満州派遣されており、今後海軍将校戦地派遣予定されていたため、帰国後の5月頃が適当と考えたためである。 井上会議冒頭で2案を提示した。第1案は、失敗期し捨石となる覚悟行ける所まで行ってみる、第2案は、適当な時期まで待ち軍部将校との共同戦線張る、というものだった古内だけは日召と同様に慎重論だったが、それ以外メンバーは「第1案即時決行」の声で一致簡単に異議なし」と決まった。日召も流れ抗することが出来ず賛成回った。 この日の謀議で、紀元節政界財界反軍巨頭暗殺決行することが決定され藤井斉地方同志伝えるため四元派遣されることになった具体的な決定内容以下のとおりである。 一、われわれ同志だけでまず”テロ”を敢行する。 一、期日二月十一日の紀元節とし、集団的に行うこと。 一、地方にいる海軍同志意向聞くために、四元派遣すること。 一、武器主として拳銃用いこととし海軍側でこれを準備すること。波に預けてある拳銃は、海軍同志がこれを取ってくること。 一、西田税大川周明および波その他、在京陸軍同志とは従来どおりに連絡をとり、われわれの決起ののち、後続部隊として立たしむるよう誘致すること。 一、地方にいる陸軍および海軍同志に対しては、われわれとともにテロ”に立ちあがらせるよう努力すること 紀元節提案したのは四元で、皇居政府要人多数参内するのでそれを一斉に襲撃すれば成功率が高いだろう、と考えたからである。財閥要人に関しては、「二月十一日までに、狙ってやり易いときにやる」と決まった四元1月11日に、西日本向けて出かけていった。翌12日、呉で海軍村上会い14日には佐世保三上藤井面会した十月事件以後井上藤井疑いを抱くようになっており、四元面会はその偵察兼ねていたが、特に不審な点はなかった。が、藤井にはこの頃憲兵尾行がついており、藤井接触したことで四元にも尾行がついた。尾行を巻く必要から、四元帰省する振りをして鹿児島帰り、約1週間後には尾行消えたので、次の目的地へ向かうことにした。しかし、この時間的ロスが暗殺計画の変更を招くことになった1月26日鎮海に赴き山岸面会28日舞鶴到着し村上会ったが、同日第1次上海事変勃発し佐世保藤井三上戦地送られていった。これで海軍将校組の参加厳しくなってきたので、頭数揃える必要から京都帝大グループ舞鶴まで呼び出し指示与えた同時に、この時期新たな同志として森憲二 (京都帝大法学部生) が入ってきた。これに入れ替わるように、川崎長光宇都宮軍隊特務兵として入隊することが決まり1月20日権藤空き家顔を出し、その晩泊まった後、翌朝西田の家に行き様子探ってから宇都宮発った川崎1月9日謀議参加したが、入隊した結果暗殺自体には参加できなくなった。そのため、血盟団事件発覚後警察から事情聴取されたがすぐに釈放されている。 一方在京グループは、四元期限過ぎて戻ってこないため (井上は、四元尾行がついたことを知らされてはいたが)、紀元節テロ決行あきらめざるを得なかった。次の計画では、2月20日狙われた。この日は、衆議院選挙投票日当たっていたので人ごみ紛れて暗殺実行できる考えたためである。

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暗殺計画

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フィデル・カストロ」の記事における「暗殺計画」の解説

詳細は「フィデル・カストロ暗殺未遂事件」を参照 2006年国家評議会議長閣僚評議会議長権限暫定的にラウル移譲するまでに暗殺を638回計画されたといわれ、命を狙われ回数が最も多い人物としてギネスブックへの掲載決まっている。そのうち大半CIAなどによるフィデル暗殺計画で、147計画されといわれる革命後にアメリカマフィア経営していたカジノ追放したことにより、マイヤー・ランスキーなどのマフィアからも暗殺標的となる。また1960年CIAマフィア15ドルカストロ暗殺依頼していたことが2007年文書公開判った1979年10月ニューヨークで行われる国連総会に向かう航空機内にて、アメリカ人ジャーナリストのジョン・アルパートの「ニューヨークにはあなたを殺したい思っている人がたくさんいますが?」という問いかけフィデルは「人は死ぬときは死ぬんだよ。それが運命だ」と答え、「あなたはいつも防弾チョッキ着ていると聞いていますが」という問いかけには、フィデルシャツボタン外し、肌を露出させ防弾チョッキ着ていないことを見せて着ていないよ。モラルってチョッキ着てるけどね。これがあれば強い」と答えている。

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