三省堂 大辞林 |
の・る 0 【乗る】
(1)物の上にあがる。
⇔おりる
「机の上に―・ってはいけない」「踏み台に―・って書棚の本を取る」「猫がひざの上に―・る」
(2)乗り物の上や中に身を置いて移動する。
⇔おりる
「馬に―・る」「ボートに―・る」「電車に―・る」
(3)(「道にのる」の形で)その道を行く。
「国道に―・る」「其の道に―・りて往でまさば/古事記(上)」
(4)他人の考えなどを土台とする。のっかる。
「先人の仮説に―・って論を展開する」
(5)他からの持ちかけに応ずる。
(ア)(計画・企画などに)参画する。仲間として加わる。
⇔おりる
「誘いに―・る」「一口―・らないか」
(イ)つりこまれる。のせられる。
「計略に―・る」「うっかり口車に―・る」「もうその手には―・らない」「誘惑に―・る」
(ウ)相手になる。
「相談に―・る」
(6)勢いにまかせて進む。
「勝ちに―・って相手を攻める」「調子に―・って車をとばす」「図に―・っていたずらをする」「興に―・る」
(7)動き・調子などにうまく合う。
「軽快なリズムに―・って踊る」
(8)十分につく。よくつく。
「印刷インクがよく―・る紙」「白粉(おしろい)が―・らない」
(9)水の流れや風などによって運ばれる。
「太鼓の音が風に―・って聞こえてくる」「黒潮に―・ってカツオの群れがやってくる」「ニュースは電波に―・って世界中に広まる」
(10)(「気がのる」などの形で)そうする意欲がわく。調子がでる。やる気が起きる。
「この仕事にはあまり気が―・らない」「気分が―・ってくると仕事がはかどる」
(11)自分がしていることに満足して調子づく。
「君、きょうは―・ってるねえ」
(12)とりついて離れない。また、乗り移る。
「妹は心に―・りにけるかも/万葉 1896」「われに十禅師権現―・りゐさせ給へり/平家 2」
(13)(「実がのる」の形で)実がつく。みのる。[日葡]
(14)(普通「ノル」と書く)邦楽で、テンポを速める。〔「乗せる」に対する自動詞〕
[可能] のれる
[慣用] 脂(あぶら)が―・軌道に―・尻馬に―・玉の輿(こし)に―・波に―/大船に乗ったよう
大阪弁 |
品詞の分類
「乗る」の用例一覧
豊島与志雄 二等車に乗る男 (青空文庫)
豊島与志雄 二等車に乗る男 二等車に乗る男 豊島与志雄 十一月の或る晴れた朝だった。私は大森の友人を訪れるつもりで、家を出ようとしていると、高木がやって来た。 「お出かけですか。」 玄関...
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上村松園 絵だけ (青空文庫)
なことは誰方にも負けんつもりでおりますが、写生は若い時分からようしました。今のように乗物の便利な時代と違いますから、二里でも三里でも歩いて行くのです。ガタ馬車に乗るというても何処にもあるというわけでありませんさかえな。足 拵 ( ごし...
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寺田寅彦 電車の混雑について (青空文庫)
ために薄弱になっている神経との所有者にとっては、ほとんど堪え難い 苛責 ( かしゃく ) である。その影響は単にその場限りでなくて、下車した後の数時間後までも継続する。それで近年難儀な慢性の病気にかかって以来、私は満員電車には乗らない事に、すいた電車にばかり乗る...
www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2449_11267.html
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