動画共有サービス 動画共有サービスの概要

動画共有サービス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/22 14:53 UTC 版)

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歴史

1990年代マルチメディアインターネットのブームの後、ブロードバンド接続が整い始めた2005年頃のWeb 2.0と呼ばれる動きの中で実用的な動画共有サービスが次々と登場した背景がある。

インターネットが一般に広がり始めた1997年、最初の動画共有サイト「shareyourworld.com」が開設[1]。このサイトは、個人が撮影したビデオをウェブで販売代行してくれるサービスだった[2]

初期における動画共有はサーバーに直接動画をアップするFTP(File Transfer Protocol)のアプリケーションにより行われていた。日本の動画共有サイトは少なくとも1998年から存在したが、サーバーのハードの容量や回線の細さから流行しなかった上にそのひとつ[3]はモザイク無しの猥褻映像の連続投稿ために閉鎖に追いやられた。2000年代前半、ファイル共有ソフトが流行した。Napster(1999年)やWinny(2002年)などである。しかし利用者のパソコンにファイル共有ソフトの用意が必要で、著作権法違反による逮捕やウイルス感染の心配があった。

動画配信サービスが乏しかった2000年代前半頃は、WMP(Windows Media Player)、RealPlayerQuickTimeによる動画配信が主流だった[2]。WMPはWMP形式の動画をURLで開き、Windows Media Playerで再生する技術である。しかしこの技術は別途専用ソフトが必要であり、再生可能な環境も限られる。ブラウザ上で直接視聴もできない面倒な規格だったため、YouTubeなどの動画配信サービスが開始してから次第に使われなくなった[4]

2003年から2005年にかけて、「Metacafe」(2003年)や「Pandora TV」(2004年10月)、「Vimeo」(2004年11月)、「google video」(2005年1月)、「Dailymotion」(2005年3月)、「Tudou」(2005年4月)、「56.com」(2005年4月)、「YouTube」(2005年2月ドメン登録・2005年5月一般公開)などで動画共有サイトが次々と登場した。それらはブラウザ以外に特別なソフトウェアのインストールが不要で、ブログやSNSとの連携も容易だった。

2005年12月にYouTubeは、サタデー・ナイト・ライブ内で放映された「Lazy Sunday」の無許諾投稿で人気に火が付きその他動画共有サイト抜いて英語圏市場でのトップサイトとなった[5][6]。2006年11月にGoogleに買収が完了し2007年1月、米国市場ではYouTube一強体制による動画共有サイトの淘汰が始まった[7]

2015年3月にYouTubeが[8]、2015年9月にFacebookが、360度ビデオに対応した。

2017年8月ショートビデオ共有アプリ抖音はグローバル版であるTikTokをリリースし、2017年11月TikTokが日本のApp Store無料アプリランキングで第1位に[9][10][11]、2017年12

月中国版の抖音が中国のApp Store無料アプリランキングで1位に[12]、2018年1月TikTokがタイのApp Store無料アプリランキングで1位に[9]、2018年10月TikTokがアメリカのApp Storeアプリランキングで1位となり[13]、2018年第1四半期[14]から2019年第1四半期の5期連続TikTokがFacebook、Youtube、Instagramを押さえてApp Storeでアプリランキングで1位となった[15]。TikTokの影響でモバイル向けショートビデオアプリが次々と登場した。

日本

日本では、日本からYouTubeへの2006年2月平均訪問者数212万人を超え、平均利用時間は米国ユーザーを上回るなど[16]YouTubeによる動画共有ブームが始まった。

YouTubeへのTVアニメの無許諾投稿で人気に火が付いた「涼宮ハルヒの憂鬱」などの成功事例が出てきた為[17]Consumer Generated Mediaに対する著作権者の眼も和らぎ角川JASRACなどが前向きな対応をするようになった[18]

2006年から2007年にかけてYouTubeなどの動画投稿サイトのAPI機能を利用した寄生型動画サイトと呼ばれる、YouTubeの動画上にユーザーが流れるコメントを付けられるサービス(弾幕ビデオ)の「ニコニコ動画(仮)」(2006年12月、2007年3月に動画共有サービス化[19])、YouTubeの動画上に投稿者が字幕を付けられるサービスの「字幕.in[20](2007年1月)、YouTubeをテレビのように連続再生する機能とYouTubeをテレビで見る機能を備えた動画サービスの「Rimo」(2007年2月)「DARAO(ダラオ)」「CGM TV! DOGGAWii(ドガウィー)」「oreseg(オレセグ)」[21]などマッシュアップサービスが次々と登場した[22]

日本でも2006年から2007年にかけて「AmebaVision[23]、「ワッチミー!TV[24]、「zoome[25]などの日本発の動画共有サービスが次々と登場したが、米国市場と同じくYouTube一強体制による波には抗えず、2007年当時日本市場2位[26]の「ニコニコ動画」が存続する程度である。

主な動画共有サービス

動画共有サービス
サービス名 運営会社/所有者 開始年 使用言語 ビデオの種類 備考
Metacafe Metacafe, LLC 2003 アメリカ合衆国 英語 ショートビデオ 初期は普通の動画共有サイトだったが、後にショートビデオ共有サイトとなった
Pandora TV PANDORA TV CO.,LTD 2004 韓国 朝鮮語 韓国市場1位の動画サービスだったが、韓国のインターネット実名制の施行期間中にYouTubeに韓国市場を奪われた[27][28]

日本からの利用者が多い。

Vimeo Vimeo, Inc

IAC

2004 アメリカ合衆国 英語 一般ビデオ

360度ビデオ

クリエイター向け動画共有サービス

無料での投稿可能なアップロード容量は週に500MB、総ストレージ容量アカウントは 5GBまで[29]

インフラとしてGoogle Cloud Platformを使用[30](法人向けではAkamaiを併用)

Dailymotion DAILYMOTION SA

DAILYMOTION INC

Vivendi SA

2005 フランス 18言語 一般ビデオ

360度ビデオ

YouTube Google LLC

Alphabet Inc.

2005 アメリカ合衆国 76言語 一般ビデオ

180度ビデオ

360度ビデオ

2006年11月にGoogle傘下となる。

ライブストリーミング終了後のアーカイブとしてマルチカメラの動画も投稿可能

Tangi Google LLC

Alphabet Inc.

2020 アメリカ合衆国 ショートビデオ アップロードは申請した一部のクリエイター限定[31]
56.com 捜狐 2005 中国 中国語 2011年人人公司傘下、2014年捜狐傘下となる。
搜狐视频 捜狐 中国 中国語
Dropshots WebMinds, Inc. 2005 アメリカ合衆国 写真&ビデオ共有サービス
Youku アリババグループ 2006 中国 中国語 弾幕ビデオ
LiveLeak 2006 イギリス 英語
ニコニコ動画 DWANGO Co.,Ltd.

KADOKAWA

2006 日本 日本語 弾幕ビデオ 画面上にコメントが流れる弾幕ビデオサイトの祖

無料での投稿可能な動画数は50動画まで

初期は、寄生型動画サイト

2007年3月に動画投稿サービス「SMILEVIDEO」を開始したことで、動画共有サイトとなる[32]

Xtube MindGeek 2006 キプロス アダルトビデオ
XVideos WGCZ Holding 2007  チェコ アダルトビデオ
xHamster hammy media, ltd. 2007 キプロス アダルトビデオ

360度ビデオ

Pornhub MG Freesites Ltd/MindGeek 2007 キプロス アダルトビデオ

360度ビデオ

RedTube MG Freesites Ltd/MindGeek 2007 キプロス アダルトビデオ

360度ビデオ

tube8 MG Freesites Ltd/MindGeek キプロス アダルトビデオ

360度ビデオ

FC2動画 FC2,Inc. 2007 アメリカ合衆国 12言語 一般ビデオ

アダルトビデオ

アダルト動画にも対応。

自社の寄生型動画サイトひまわり動画の投稿先となっている

日本からの利用者が多い。

Veoh FC2,Inc. 2007 アメリカ合衆国 英語 2013年FC2傘下となる
AcFun 北京弹幕网络科技有限公司

北京快手科技有限公司

2007 中国 中国語 弾幕ビデオ 初期は寄生型アニメ動画サイト

2008年に中国のサイトで初めて弾幕ビデオを導入

2018年快手傘下となる

IQIYI 百度 2010 中国 中国語 弾幕ビデオ

360度ビデオ

動画投稿ができるプロコンテンツがメインの動画配信サービス
Bilibili Bilibili Inc. 2010 中国 中国語 弾幕ビデオ 初期は寄生型動画サイト
騰訊視頻 テンセント 2011 中国 中国語 弾幕ビデオ
Aparat SabaIdea 2011 イラン ペルシア語 イラン市場1位の動画サイト
快手 北京快手科技有限公司 2014 中国 中国語 ショートビデオ 2018年AcFunを買収
TikTok(抖音) ByteDance 2016 中国 34言語 ショートビデオ
Vigo Video(抖音火山版) ByteDance 2017 中国 ショートビデオ
西瓜视频(Xigua Video) ByteDance 2017 中国
Likee BIGO TECHNOLOGY PTE. LTD./JOYY Inc. シンガポール ショートビデオ
BitChute 2017 アメリカ合衆国 英語 BitTorrent技術を利用したP2Pベースの分散型動画共有サービス
PeerTube 2018 世界 BitTorrent技術を利用したP2Pベースの分散型動画共有サービス[33]

動画共有サイト作成ソフト。

Facebook Facebook, Inc. アメリカ合衆国 102言語 SNSの動画投稿機能
Instagram Instagram, LLC

Facebook, Inc.

アメリカ合衆国 写真共有アプリの動画投稿機能
Twitter Twitter, Inc. アメリカ合衆国 ショートビデオ SNSの動画投稿機能
Newgrounds アメリカ合衆国 英語 動画は、アニメコンテンツのみ。
SchoolTube アメリカ合衆国 英語 K-12向け動画共有サービス
Rumble Rumble Inc. カナダ 英語
EngageMedia EngageMedia Collective Inc. 2005 オーストラリア 英語インドネシア語
Rutube GazProm Media 2006 ロシア ロシア語
VK Mail Ru Group Ltd ロシア 86言語 SNSの動画投稿機能
kakaoTV Kakao Corp. 韓国 朝鮮語
Naver TV NAVER Corp. 韓国 朝鮮語 アップロードはチャンネル開設者のみ。チャンネル開設は審査制
rediff.com Rediff.Com India Ltd インド 英語 ニュースサイトの動画投稿機能
Tune.pk 2006  パキスタン 英語
Vbox7  ブルガリア ブルガリア語
Videoclip.bg  ブルガリア ブルガリア語
Dumpert Telegraaf Media Groep 2007 オランダ
Internet Archive アメリカ合衆国
ウィキメディア・コモンズ アメリカ合衆国 287言語
ハコスコストア 株式会社ハコスコ 2015 日本 360度ビデオ 360°パノラマ動画共有サービス
企業向け動画ホスティングサービス
サービス名 運営会社/所有者 設立年 備考
Brightcove Brightcove, Inc. アメリカ合衆国 大企業向け。日本ではTVerなどに採用されている
Wistia Wistia Inc. 2011年 アメリカ合衆国 プロ配信者向けに月額プランがある(動画数10本を超えると、

超過料金が加算される)。動画3本無料の初心者版もある。

kaltura Kaltura Inc. アメリカ合衆国
Vidyard Buildscale Inc. カナダ
Microsoft Stream[34] Microsoft アメリカ合衆国
JW Player LongTail Ad Solutions, Inc. 2005年 アメリカ合衆国 初期のYouTubeに使用されていた埋め込み動画プレイヤー[35]
J-Stream Equipmedia[36] Jストリーム 日本

終了した動画共有サービス

日本

北アメリカ

西ヨーロッパ

中国

  • Tudou - Youkuに買収され動画の投稿機能をYoukuに統合
  • 酷6网 - 中国の動画共有サイト初めてNASDAQに上場[88]
  • 迅雷看看[89][90]
  • UUME[91] - ショートビデオ共有サイト[92]
  • 6.cn - ライブビデオストリーミングサービスに業態転換
  • MEGAVIDEO(香港)
  • I'm vlog[93](台湾) - 日本版も展開していた[64]

韓国

  • Daum(韓国) - ライコスクリップにシステム提供[94]



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