Googleビデオとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > コンピュータ > IT用語辞典 > Googleビデオの意味・解説 

Googleビデオ

読み方グーグルビデオ
【英】Google Video

Googleビデオとは、Goolgeが提供している動画検索サービスである。

Googleビデオは、かつては動画共有サービスとして提供されていたが、YouTube傘下にしたことで動画検索特化したサービスとなったWeb検索サービス連動して複数動画配信サイト動画ファイル横断検索することができる。

Googleビデオ

Google ビデオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 06:44 UTC 版)

Google ビデオ
URL video.google.com
言語 多言語
タイプ 動画共有/動画検索
運営者 Google Inc.
設立者 Google Inc.
登録 不要

Google ビデオ(グーグルビデオ、英語: Google Videos)は、Google動画検索エンジンである。かつては無料の動画共有サイトであり、YouTubeのように選択した動画をリモートのウェブページに埋め込むためのHTMLコードを提供し、帯域幅が狭くストレージ容量も少ないウェブサイトで動画を豊富に利用できるものだった。

動画共有サイトとしての Google ビデオ

動画共有サービスとしてのGoogle ビデオは2005年1月25日に始まった[1]。2006年10月9日、Googleはかつて競合していたYouTubeを買収した。2007年6月13日、Googleビデオの検索結果にYouTubeなど他の動画ホスティングサービス上で検索クローラが見つけたコンテンツを含めることを発表[2]。2009年、GoogleはGoogle ビデオへの動画アップロードを終了させた[3]

Googleビデオにユーザーが投稿した動画は、2011年4月29日から再生不可となり、投稿者が動画を保存するためのダウンロード機能も同年5月13日から利用できなくなった[4]。これによって、動画共有サービスとしての機能は完全にYouTubeに取って代わられた。

動画コンテンツ

Googleビデオは自由に検索可能な動画の巨大アーカイブを目指してスタートした。素人ビデオ、バイラル・マーケティング用広告、映画の予告編などの他に、テレビ番組や映画本編などのプロの作成した映像を有償で配布することも目的にしていた。

Google従業員による教育的講演の記録もGoogleビデオ経由で公開された。講演は主にその従業員の出身大学で行われたものである。Googleのテクノロジーやソフトウェア工学に関するテーマのものが多く、ソフトウェア工学分野の有名人の先駆的業績も扱っている。

CBSNBA、音楽ビデオ、独立系の映画など、様々なメディア企業が新たな収入獲得手段としてGoogleビデオにコンテンツを提供した。当初、大手テレビ放送会社各社(ABCNBCCNN)のコンテンツは無料のストリーミングが可能な形で公開されるか、少なくともスチール写真に字幕を付けたものが無料で公開されていた。さらにアメリカ国立公文書記録管理局がGoogleビデオ上で歴史的な記録映画をオンライン公開していたが、このプロジェクトは後に中止されている[5]

また、Googleビデオでは会員制などでない動画をウェブ・クローラで探し出し、検索できるようにしている。GoogleビデオとYouTubeの動画以外でGoogleビデオの動画検索で検索結果として表示されるのは、GoFish、ExposureRoom、Vimeo、MySpace、Biku、Yahoo! Video などである。Googleビデオは動画アーカイブとして始まったが、現在では動画検索エンジンとしての意味合いが強くなっている。

2007年8月、DTO/DTRプログラム(download-to-own/rent。ストリーミングではなく動画ファイルを有償でダウンロードできるサービス)が終了した。それと同時に以前にGoogleビデオから購入された動画ファイルは再生できなくなった。購入者には Google Checkout で使える形で払い戻しが行われたが、その有効期限は60日間だった[6] [7]

動画アップロードサービスの終了

2009年、Googleは利用者が動画ファイルをGoogleビデオにアップロードする機能を停止させた。既にアップロード済みの動画はこれまで通りホスティングされている[3]。その後、利用者アカウントが不活発になると共に、相互リンクするなどの機能もなくなった。

動画のアップロード

2009年までは、利用者が動画ファイルをGoogleビデオのウェブサイトを通してアップロードすることができた(ファイル当たりの容量は100MBまで)。また代替手段としてWindowsMac OS XLinuxで利用可能な Google Video Uploader を使ってアップロードすることもできた。1000時間分以上の動画をアップロードしたことがある利用者にはGoogleの Premium Program が適用され、アップロードを継続することもできる[3][8]

Video Uploader はOSごとの3種類のアプリケーションとしてダウンロード可能だった。そのうちLinux版はJavaで書かれていたため、他のプラットフォームでもJava仮想マシン (JRE) さえインストールされていれば修正なしで利用可能だった。この実行ファイル(.jar ファイル)は単独で動作でき、インストールが不要である。したがってUSBメモリCD-ROM、さらにはネットワークストレージ上に置いておいても利用可能だった。このため、図書館にあるPCなど、自分のものでないコンピュータからでも動画をアップロード可能だった。

アップロードされた動画は .gvi ファイルとして所定のフォルダに格納され、その利用者が閲覧可能なログが作成される。ログにはその動画ファイルが閲覧された回数やダウンロードされた回数が期間ごとに記録されるようになっていた。

動画配信方法

Googleビデオは無料で公開される動画と販売・レンタル方式の動画を提供しており、後者はデジタル著作権管理によって制御されていた。

ウェブサイト

動画を見るにはGoogleビデオのウェブサイト video.google.com 経由でアクセスする。それぞれの動画ファイルには一意のURIがあり、http://video.google.com/videoplay?docid=<video id> という形式である。そのページには Flash Video 形式のファイルが埋め込まれており、任意のFlashを再生可能なブラウザで動画を再生できる。

動画の特定の時点への恒久的リンクも可能で、http://video.google.com/videoplay?docid=<video id>#XXhYYmZZs という形式である[9]

Google Video Player

Google Video Player
開発元 Google
最新版
2.0.0.060608 / 2006年8月22日
対応OS Mac OS X, Windows
種別 動画再生
ライセンス フリーウェア
公式サイト video.google.com 
テンプレートを表示

Google Video Player はブラウザを使わずにGoogleビデオ上の動画を再生する手段で、WindowsMac OS Xで動作する。Google独自のGoogle Video File (.gvi) フォーマットを再生でき、"Google Video Pointer" (.gvp) フォーマットのプレイリストをサポートしている。動画をダウンロードすると、実際にダウンロードされるのは .gvi ファイルではなく .gvp という小さいファイル(ポインタ)である。これを実行すると、.gvi ファイルがユーザーのデフォルト・ディレクトリにダウンロードされる。

2007年8月17日現在、Google Video Player は保守が停止しており、Googleビデオのウェブサイトからもダウンロードできない。また、GVIフォーマットで動画ファイルをダウンロードするというオプションも除去されている。

Google Video Files (.gvi) は Audio Video Interleave (.avi) ファイルに独自のFourCCである "goog" を追加した独自フォーマットである。

利用可能な地域

当初アメリカ合衆国国内だけで利用可能だったが、徐々に利用可能な国が増えていき、今ではイギリスフランスドイツイタリア日本などを含む多くの国々からアクセスできる。かつては中国も利用可能だったが、インターネット検閲によりビデオを含むGoogleのサービスが利用できなくなっている。

脚注

  1. ^ Google Video Search Live
  2. ^ tdeos-new-frame.html Google Frames a Video Search Engine, by Alex Chitu, 13 June 2007
  3. ^ a b c Turning Down Uploads at Google Video, by Michael Cohen, Product Manager, 14 January 2009, Official Google Video Blog, accessed 23 April 2009
  4. ^ 三柳英樹「『Google Video』のユーザー投稿動画、4月29日以降は再生不可にINTERNET Watch 2011/4/18 18:10
  5. ^ National Archives and Google Launch Pilot Project (...) (NARA press release, published on 2006-02-24)
  6. ^ Cory Doctorow, "Google Video robs customers of the videos they "own"." boingboing.net 10 August 2007.
  7. ^ John C. Dvorak, "Google Pulls Plug, Everyone Misses Point". PC Magazine (online). 14 August 2007.
  8. ^ Google ビデオのアップロード機能の廃止について - これによると、少なくとも日本では特定利用者がアップロードを継続できるという規定はない。
  9. ^ New Feature: Link within a Video, Official Google Video Blog, July 19, 2006

外部リンク


Google ビデオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 07:38 UTC 版)

Googleのサービス」の記事における「Google ビデオ」の解説

詳細は「Googleビデオ」を参照 2005年1月25日より始められ動画検索配信サービス当初アメリカのテレビ番組のみを配信するサービスだったが、後にはユーザー投稿した動画など様々な動画配信するようになった当初は、動画再生するにはGoogle ビデオ専用プラグインGoogle Video Viewer」をインストールする必要があった。しかし、動画ファイルフォーマットFlash Video変更されたため、Adobe Flash Playerのみで動画再生できるようになった一部であるが、Windows Media PlayeriPodPlayStation Portableなどで再生できるビデオ形式動画無料ダウンロードできるサービス行っている。 2006年1月9日には動画コンテンツダウンロード販売を行う「Google Video Store」を開始した再生にはWindows専用プレイヤーGoogle Video Player」をインストールする必要があり、コンテンツ購入アメリカ在住者限られていたが、動画コンテンツ販売2007年8月15日をもって終了しそれ以降購入した動画コンテンツ視聴一切不可となっている。 2006年10月9日買収した子会社である YouTube との最大違いは、アップロード可能な動画サイズ長さに全く制限が無いことであったが、2009年1月14日に本サービスでの動画アップロード機能廃止する旨が公表された。これに伴い動画公開YouTubePicasaPicasa ウェブアルバム)に一本化され、Google ビデオは YouTube や他の動画共有サイト動画検索サービス中心に展開することになった

※この「Google ビデオ」の解説は、「Googleのサービス」の解説の一部です。
「Google ビデオ」を含む「Googleのサービス」の記事については、「Googleのサービス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「Googleビデオ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「Google ビデオ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Googleビデオ」の関連用語

Googleビデオのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Googleビデオのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【Googleビデオ】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのGoogle ビデオ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのGoogleのサービス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS