アカマイ・テクノロジーズ(NASDAQ:AKAM)
住所: | 8 Cambridge CenterCambridge, MA 02142United States |
電話: | 1- (617) 444-3000 |
FAX: | 1- (617) 250-3001 |
ウェブサイト: | http://www.akamai.com/ |
業種: | テクノロジー |
業界: | コンピューター(サービス) |
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Akamai
別名:Akamai Technologies, Inc.,アカマイテクノロジーズ
Akamaiとは、多数のサーバーと高速のネットワークを利用して負荷分散やトラッフィックの最適化などを施すことによる、大容量で高速のコンテンツ配信サービスを提供している企業の名称である。
Akamaiのサービスの特徴は、分散配置されたキャッシュサーバーを高速ネットワークで接続し、トラフィックの状況に応じて選択される最適なサーバーからクライアントにコンテンツを配信するFreeFlow技術にある。このような処理のために、世界に約2万台のサーバーを保有し、各サーバー間を10Gbpsという速度で結んでいる。
Akamaiでは、この技術を背景に、Yahoo!やGoogleなどの大手サイトや世界的な企業を顧客に抱えるに至った。2007年12月現在、全世界のインターネット通信量の約15%は、Akamaiの技術で取り仕切っているとも言われている。
日本では2006年度に、ソニー・コンピュータエンタテインメント、および、任天堂が、エンターテインメント用コンテンツ配信に利用することが発表された。
なお、米国法人は、Akamai Technologies, Inc.、日本法人は、アカマイ株式会社で、2007年12月現在、米国法人の100%子会社となっている。
参照リンク
Akamai - (英文)
ドメイン: | VENTURESドメイン VOYAGEドメイン 游戏 |
バックボーン: | Akamai CDN バックボーン キャッシュサーバ |
アカマイ・テクノロジーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 09:45 UTC 版)
![]() | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | NASDAQ: AKAM |
略称 | アカマイ |
本社所在地 |
![]() マサチューセッツ州ケンブリッジ ケンブリッジセンター 8 北緯42度21分51.5秒 西経71度5分20.5秒 / 北緯42.364306度 西経71.089028度座標: 北緯42度21分51.5秒 西経71度5分20.5秒 / 北緯42.364306度 西経71.089028度 |
設立 | 1998年 |
業種 | 情報・通信業 |
従業員数 | 6,600人[1] |
外部リンク | https://www.akamai.com/ja |
アカマイ・テクノロジーズ(英: Akamai Technologies, Inc., NASDAQ: AKAM)は、コンテンツデリバリネットワーク(CDN)事業、クラウドセキュリティー事業を提供する、アメリカ合衆国の企業。数学理論(グラフ理論等)を取り入れたシステムを武器としている[2]。
日本法人のアカマイ・テクノロジーズ合同会社についても記述する。
概要
アカマイ社は、MITの応用数学教授トム・レイトンらが中心になって1998年に設立された。世界最大手のコンテンツデリバリネットワーク(CDN)事業者であり、世界130カ国以上に分散するサーバ群によって、地球規模の負荷分散サービスとクラウドセキュリティーサービスを事業者に提供している。会社名は「賢い」を意味するハワイ語に由来する[2]。本社はマサチューセッツ州ケンブリッジ、マサチューセッツ工科大学(MIT)の目の前に存在する。報告書「インターネットの現状」を四半期ごとに発表しており、各国の通信状況などについて統計を取っている[3]。
世界随一とも言われる高速ネットワークを有しており、「誰も知らないインターネット上最大の会社」と呼ばれている[2]。
技術
アカマイ社では、毎日10億件を超えるヒットに対して配信を実施しており、インターネット通信量の15〜30%を取り仕切っているとされている。要求の処理を行うサーバは世界130か国以上に設置されており、24万台以上となっている。各サーバ間は高速ネットワークで接続されている[4]。
また、アカマイ社はいくつかの独自システムを有している。一例として、DNSサーバがユーザーのIPアドレスからユーザーの位置を推測し、ユーザーに近い位置にある配信サーバを割り当てるようにすることによって、コンテンツを高速に配信するダイナミック・サイト・デリバリーがある。
これらの技術によって、アカマイ社は国内外でコンテンツデリバリネットワーク(CDN)最大手企業としての地位を不動のものとしている。
顧客
アカマイ社は、世界中の様々な業界の企業を顧客として抱えている。例として、アメリカ国防総省やYahoo!、LINE、Apple、IBM、Amazon.com、メジャーリーグベースボール (MLB)、日本国内では官公庁、全日本空輸 (ANA)、読売新聞グループ、日本放送協会 (NHK)、ユニクロが挙げられる。Wiiおよびプレイステーション3におけるコンテンツ配信のインフラとしても採用されている[5]。
東日本大震災の際には、ニコニコ生放送の『NHK総合 (1ch)【東北地方太平洋沖地震・特別対応】』(2011年3月11日)や『フジテレビ (8ch)【東北地方太平洋沖地震・特別対応】(第二夜)』(2011年3月12日)の配信において、回線の強化を行った。
日本法人
日本法人のアカマイ・テクノロジーズ合同会社(英: Akamai Technologies GK)は東京都に所在する[6]。日本オンラインゲーム協会に準会員として参加している[7]。
障害
2004年6月、Yahoo!やGoogleなど、アカマイの顧客のサイトが分散型サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)を受けて、サイトが繋がりにくくなるアクセス障害が起こった[8]。
2021年7月、アカマイの顧客サイトが一時繋がりにくくなる障害が発生し、約1時間後に復旧した。原因はソフトウェアの設定変更によるシステム障害だった。[9]
脚注
- ^ “2011 Form 10-K, Akamai Technologies, Inc.”. U.S. Securities and Exchange Commission. 2012年8月8日閲覧。
- ^ a b c 『知の逆転』NHK出版新書 2012年pp.199-255。
- ^ [1]
- ^ “世界最高クラスのデジタル体験 | Akamai JP”. web.archive.org (2020年8月21日). 2020年8月21日閲覧。
- ^ “【アカマイ】WiiとPS3のコンテンツ配信インフラとして採用される”. CNET Japan (朝日インタラクティブ). (2006年12月20日) 2012年5月16日閲覧。
- ^ “Akamai 日本法人について”. アカマイ・テクノロジーズ合同会社. 2016年10月19日閲覧。
- ^ “会員一覧”. 日本オンラインゲーム協会. 2016年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月19日閲覧。
- ^ “米Akamai,主要サイトの障害は「特定顧客を狙った高度なDoS攻撃が原因」と報告”. ITpro (日経BP社). (2004年6月17日) 2012年5月16日閲覧。
- ^ “大規模ネット障害、大手サイトが一時的にダウン サイバー攻撃は否定(CNN.co.jp)”. Yahoo!ニュース. 2021年7月23日閲覧。
関連文献
- 『アカマイ - 知られざるインターネットの巨人』KADOKAWA、2014年。ISBN 4040800176。
関連項目
- memcached
- アメリカン航空11便テロ事件 - 創業者の1人であるダニエル・ルインが搭乗していた。ルインは実行犯の1人の一つ前の座席に座っており、アラビア語を理解できた為にいち早くハイジャック計画を察知した。そしてイスラエル軍の特殊部隊に所属した経験を生かして阻止しようとしたが、数的不利により返り討ちにあって刺殺された。この後当便はワールド・トレード・センターに最初に突入したことで結果的にアメリカ同時多発テロにおける最初の犠牲者とされている。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Akamai Japan Blog
- アカマイ・テクノロジーズ (@akamai_jp) - X(旧Twitter)
- アカマイ・テクノロジーズ (AkamaiGK) - Facebook
固有名詞の分類
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