DDoS攻撃での利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 01:45 UTC 版)
「Mirai (マルウェア)」の記事における「DDoS攻撃での利用」の解説
Mirai は、BASHLITE(英語版)と一緒に、コンピュータセキュリティを得意とするジャーナリストのブライアン・クレブスが執筆するブログの“Krebs on Security”に対して行われた攻撃で使用され、620 Gbps もの通信量に達した。多大なトラフィックを前に、ブログサービスを提供していたアカマイ・テクノロジーズは、このブログの維持を休止することとなった。アカマイからウェブホスティングを中止された後にウェブホスティングを申し出たある企業は、「Akamaiで受けていたような保護を受けるには、年間15万ドルから20万ドル(約1560万円から2100万円)の費用がかかるだろう」と対策の難しさを示した。2016年10月20日現在、彼のウェブサイトは Google が提供する、無料のDDoS対策サービスの“Google Project Shield”を利用して完全復活している。 また、技術関連のニュースサイトである Ars Technicaは、フランスのウェブホスティングサービス企業である OVH に対して行われた攻撃では1 Tbps を記録したと伝えた。 同年10月21日に行われた、DNSサーバプロバイダーのダインに対する大規模DDos攻撃では Mirai に感染した大量のIoTデバイスが使われ、GitHub・Twitter・Reddit・Airbnb・Netflixといった有名サイトを含めた、多くのウェブサイトでアクセスできなくなった。このときの攻撃では、ダインは、10万台以上ものIoT機器から攻撃を受けることとなった。 Mirai は2016年11月に発生した、リベリアのインターネットインフラストラクチャーをターゲットにしたサイバー攻撃でも使われている。コンピュータセキュリティー専門家のケビン・ボーモント (Kevin Beaumont) は、攻撃の規模からしてダインを攻撃した人物と同じ者による攻撃だろうと語っている。
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