ギガ ギガの概要

ギガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 13:49 UTC 版)

国際単位系 (SI) の制定時(1960年)にSI接頭語として定められたもので、古代ギリシア語で「巨人」を意味する γίγας (gigas) に由来する。初出は1947年の第14回国際純正・応用化学連合 (IUPAC) 総会の報告書の "The following prefixes to abbreviations for the names of units should be used(単位名の略語に次の接頭語を使用する必要がある): G giga 109×." という記述である[1]

英語における発音

英語においては、giga は、「固いg」(hard g) による[ˈɡɪɡə](ギガ)とも「柔らかいg」(soft g) による[ˈɪɡə](ジガ)とも発音される[2]

1960年代と1980年代に発行されたアメリカ国立標準技術研究所 (NIST) によるメートル法接頭語の発音ガイドによって、アメリカ合衆国においては「ジガ」の発音も正式なものとされている[3]。「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」では、共同脚本家であるボブ・ゲイルのミスにより "giga""jigo" と表記されており、発音も「ギガ」や「ジガ」ではなく「ジゴ」となっていることが知られている。日本語の翻訳(吹き替え)においても「ギガ」に訂正されることなく「ジゴ」として扱われている。

アメリカの作家ケビン・セルフによれば、ギガは1920年代に国際電気標準会議(IEC)のドイツ代表によって提案されたが、その際に、ドイツの詩人クリスティアン・モルゲンシュテルンの詩集 Galgenlieder 第3版(1908年)の一節を提示していた[4][5]。これは、ドイツ語による「固いg」(/ɡ/)で発音することが意図されていたことを示唆している。ケビン・セルフは、「柔らかいg」(/dʒ/)による発音がいつから行われるようになったかを確認できなかったが、1995年の時点で「固いg」に戻ったと主張している[6][7]

音声学者ジョン・C・ウェルズがイギリス人を対象に1998年に行った調査では、gigabyte(ギガバイト)の "gi" を、84 %が/ɡɪ/(ギ)、9 %が/dʒɪ/(ジ)、1 %が/dʒaɪ/(ジャイ)と発音した[8]

強電や送電に関係する「ギガ」

  • ギガワット (GW) - 発電所・発電プラント。日本ではギガワットはあまり使われずにテレビや新聞などでは「100万キロワット」(kW、「㌔㍗」などと組文字であることが多い)と表記されることが多い。






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