カリカチュア【caricature】
カリカチュア
【英】:CARICATURE
人物または擬人化された動植物を題材にして、滑稽、ユーモア、諷刺などの効果をねらった絵。ペンや絵筆による略画か、版画やイラストレーションなどの形式をとり、外観の特徴を誇張あるいは歪曲して描き、説明の寸言が付される場合もある。戯画、諷刺画、漫画などと実際には重複し、区別しがたい。イタリア語で「重荷を負わせる」とか「誇張する」を意味するカリカーレに由来し、16世紀末カルラッチー家によって描かれた素描風の一種異様な人物画をカリカトゥーラと呼んだことにはじまる。のちに政治家や権威を諷刺したり揶揄する手段として一般化され、19世紀に入ると政治的緊張の高まったフランスでとくに隆盛をきわめ、専門の絵入り雑誌を舞台にカヴァルニやドーミエなどの名手が活躍した。現在ではその概念は歴史的制約をはなれて、古代や中世、また西欧圏以外の絵画にも適用されている。
カリカチュア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/10 08:09 UTC 版)
カリカチュア(英・仏: caricature、伊: caricatura、独: Karikatur)とは、人物の性格や特徴を際立たせるために(しばしばグロテスクな)誇張や歪曲を施した人物画(似顔絵)のこと[1]。
- ^ a b c d e f g 「カリカチュア」『世界美術大事典』第2巻 pp.30-32.
- ^ a b c 『まんが史の基礎問題』p.50.
- ^ 上田敬二「風刺画」『世界大百科事典』平凡社、2007年、第24巻 pp.336-338.
- ^ “Caricature in literature”. Contemporarylit.about.com (2012年4月10日). 2013年1月25日閲覧。
- ^ 会社概要 カリカチュアジャパン株式会社
- ^ a b c d 「カリカチュア」『オックスフォード西洋美術事典』pp.284-285.
- ^ 『まんが史の基礎問題』p.41.
- ^ a b 『まんが史の基礎問題』p.54.
- ^ 『まんが史の基礎問題』p.79.
- ^ 『漫画の歴史』pp.1-3.
- ^ 『漫画の歴史』pp.3-5.
- ^ 『漫画の歴史』pp.9-10.
- ^ 『漫画の歴史』p.5.
- ^ 『漫画の歴史』pp.i-ii.
- ^ 『漫画の歴史』pp.48-52.
- ^ 『漫画の歴史』pp.57-58.
- ^ 『漫画の歴史』p.27.
- 1 カリカチュアとは
- 2 カリカチュアの概要
- 3 参考文献
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