電解質
水に溶け、電離して陰陽のイオンを生じ、その溶液が電導性を示す物質を電解質という。電流を流すと電気分解現象が発生する物質である。電離度の大小により、多くの無機酸、無機塩基、塩などのような強電解質と多くの有機酸、有機塩基などのような弱電解質とに分けられ、三酸化ナトリウム、塩化ナトリウムは強電解質の一例である。電解研摩は電解質の電気分解現象を応用したもので、電解研摩面の耐食性、耐摩耗性、電磁波の反射率、電気接触抵抗値低下等の、表面特性を必要とする部品類の精密仕上げ加工に使われている。
電解質 ( electrolytes )
電解質
電解質
電解質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:24 UTC 版)
「電解質」はイオン導電性が高いものが求められ、電解質が電気分解されない電圧である「電位窓」も広い方が良い。活物質などに対して化学的に安定であることも求められ、生物毒性や発火性も無いことが望まれる。電池の電解質は電解液と呼ばれる液体のものが多いが、固体の固体電解質もある。
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電解質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/19 01:05 UTC 版)
「溶融炭酸塩型燃料電池」の記事における「電解質」の解説
MCFCはナトリウム(Na)とカリウム(K)の炭酸塩からなる液体電解質(溶融炭酸塩)が使用される。この電解質は、多孔質状セラミック(LiAlO2)によって保持され、電極間に液体を収容する。この電解質で酸素が十分なイオン導電できるようにするために燃料電池の高温が必要となっている。一般的なMCFC電解質は、62%の炭酸リチウム (Li2CO3) および38%の炭酸カリウム (K2CO3) を含む。十分な割合の炭酸リチウムにより、高いイオン伝導性が確保されるが、ガス溶解度および酸素イオンの拡散性能が低いため62%に制限される。さらに非常に腐食性が高いため、炭酸カリウムを添加することで腐食性を抑えている。これらの問題のために、最近の研究では、炭酸カリウムを炭酸ナトリウムで置き換えることが検討されている。リチウム・ナトリウム混合電解質は、リチウム・カリウム混合電解質と比べ良好な性能(より高い導電率および陰極の安定性)を有することが示された。さらに科学者たちは、相変化(γ-LiAlO2対α-LiAlO2)をセル中の材料に加えることを検討している。相変化は電解質の体積減少に伴い、イオン伝導度が低下する。様々な研究を通して、アルミナ添加α-LiAlO2構造は、燃料電池の性能を維持しながら相安定性を改善することが分かった。
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電解質
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「リチウムイオン二次電池」の記事における「電解質」の解説
水溶液系電解質はリチウムによって電気分解することから使えず、非水溶液系電解質が使用される。リチウムイオン電池内の液状の電解質はLiPF6,LiBF4あるいはLiClO4のようなリチウム塩とエチレンカーボネートのような溶媒によって構成される。液体の電解質は正極と負極の間に満たされ充放電によってリチウムイオンが移動する。一般的に室温 (20 °C) での電解質の導電性は 10 mS/cm (1 S/m) で 40 °Cではおよそ30%–40%で0 °C付近ではさらに下がる。 しかし有機溶媒は正極で分解、変質しやすい。適切な有機溶媒を電解質に用いているにもかかわらず本質的に溶媒は分解し、相間固体電解質(SEI)と呼ばれる固体の層に変化する。これはリチウムイオンの導電性を妨げる。相間は充電後の電解質の分解を防止する。一例としてエチレンカーボネートはリチウムより0.7 V高電圧で分解し高密度で相間は安定である。
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電解質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 15:15 UTC 版)
「ナトリウムイオン二次電池」の記事における「電解質」の解説
ナトリウムをベースとした無機塩が選択肢となる。NaPF6やNaTFSAなどが有力視されている。 他、バインダーやセパレータにはポリフッ化ビニリデン(PVdF)などの高分子材料。集電体や外装にはアルミなどの非鉄金属が想定されている。
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電解質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 20:44 UTC 版)
「アルカリ電解質形燃料電池」の記事における「電解質」の解説
電解質には水酸化カリウム(KOH)などのアルカリ溶液を用いる。これが二酸化炭素と反応してしまうことで劣化する。 C O 2 + 2 K O H ⟶ K 2 C O 3 + H 2 O {\displaystyle \mathrm {CO} _{2}+\mathrm {2KOH} \longrightarrow \mathrm {K} _{2}\mathrm {CO} _{3}+\mathrm {H} _{2}\mathrm {O} } これを解決する方法として電解液を定期的に交換する方法がある(流動形電解質)。交換機能を持たないものを静止形電解質という。 しかし、電解液の流路を確保するため大きく複雑になる他、負極の孔を塞ぐ炭酸塩を取り除くことは出来ない。 また炭酸塩は電極の防水層を徐々に劣化させ、構造劣化、電極の漏水を引き起こす。 他には、二酸化炭素を吸収しない固体電解質を用いる方法、事前に水酸化カリウムなどと空気を接触させることで二酸化炭素を除去する方法が研究されている。
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電解質
「電解質」の例文・使い方・用例・文例
- 腹膜腔でタンパク質と電解質の豊かな流体の異常蓄積から関連するか、または生じるさま
- 電解質の、電解質に関する、または、電解質を含む
- 電解質カルシウム(神経細胞伝導か心臓の平滑筋心収縮のいずれかにおける)の流れを妨げる薬品群のいずれか
- 電解質により分離された2つの電極から成る固定コンデンサ
- 印加電圧がそうでなければ(水の水素と酸素への絶縁破壊のような)起こらないような反応を引き起こす電解質を含むセル
- 電解質としての稀硫酸がある鉛電極があるバッテリー
- 亜鉛の陽極、酸化水銀の陰極、水酸化カリウムの電解質からなる初歩的な電池
- 水酸化カリウムの電解質がある酸化ニッケル陰極と鉄の陽極がある蓄電池
- 液体電解質をもつ初期の電池
- 血しょうと間質液の液体を含むタンパク質と電解質を含む液体
- 石鹸や洗剤溶液のような電解質コロイド溶液の中で、高分子またはイオンから形成される、電気を帯びた粒子
- (嘔吐、大量の発汗、排尿、あるいは、下痢などによって)身体から排出された塩分が補充されず、身体の塩分が不足し、その結果、電解質のバランスがくずれること
- 健康と正常な身体の機能に不可欠な、電解質(カルシウム、ナトリウム、カリウムなど)量の均衡
- 腎臓が、排泄物を排出して電解質平衡を維持することができないこと
- 体液と電解質の減少によって生じる、めまいと吐き気、および衰弱
- 高分子量の電解質
- 体に電解質を適量供給するのは健康において不可欠である
- 強電解質という電解質
- 弱電解質の塩基
- 電離度の小さい電解質物質
電解質と同じ種類の言葉
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