すかす
すかすとは
「すかす」とは、お笑いの文脈において、本来ツッコミやリアクションで応答すべきボケに対して、軽く流したり無視したりして受け止めずに終わらせる行為を指す言葉である。語源は相撲の技「肩透かし」とされ、正面から受け止めるべきものをあえて外すニュアンスを持つ。粗品が定義する「すかし」の本質
霜降り明星の粗品が問題視する「すかす」は、単なるスルーとは異なる。例えば食レポで若手芸人が「このカツカレー、カレーの味しますね」とボケたにもかかわらず、MCが「はいおもんな~い」と切り捨てたり、そのまま次に進めたりする行為がそれにあたる。つまり、ボケが発生した事実に向き合わず、「笑いとして処理する責任」から逃れる態度そのものを指している。「腐す」との違い
似た言葉に「腐す(くさす)」があるが、これはボケが成立していない状況で一方的に否定する行為である。これに対して「すかす」は、あくまでボケが存在している前提で、それを受け止めずに流す点に特徴がある。ボケがあって初めて成立する行為である点が重要である。なぜ「すかす」は批判されるのか
粗品の思想の根底には、「ツッコミはどんなボケでも一度は受け止めるべき」という強い信念がある。どれだけ弱いボケであっても、それに向き合い、成立させる努力をすることが「愛」であり、それを放棄する「すかし」は不誠実だと捉えている。実際に粗品自身は、同じカツカレーネタでも「いやカレーで例えんなよ!」「分かっとんねん!」といった形で必ずツッコむ姿勢を取る。「すかし」はなぜ使われやすいのか
「すかす」という行為は、技術的には比較的簡単である。適切なツッコミを考える必要がなく、その場を流すだけで成立してしまうため、特に上下関係のある現場やMCの立場で多用されがちである。しかしその手軽さゆえに、笑いの放棄とも言える側面を持ち、粗品はその安易さを強く批判している。THE W 2025での衝突と拡散
この概念が一気に広まったきっかけが『女芸人No.1決定戦 THE W 2025』である。粗品が長尺の講評をしている最中、さらば青春の光・森田が言葉尻を拾ってボケを差し込むと、粗品は「いや、スカしたらあかんで」と即座に反応。さらにエルフ荒川が真顔で「出て行ってください」と返した場面では、粗品が一瞬言葉を失い、「……スカしたな」と静かに指摘するという緊張感のあるやり取りが生まれた。荒川の返しは「スカし」なのか
この場面について粗品は後日、「スカしの亜種」と分析している。真面目なコメントに対して笑いで返すことで場をさらう手法であり、結果的にウケはしたが、それは「スカしたからウケた」という評価である。つまり、成立はしているが美学としては肯定しきれないという立場である。松本人志の「サブい」との共通点
この「すかす」という概念は、かつて松本人志が提示した「サブい」「スベる」といった笑いの基準と比較されることが多い。松本が「何が寒いか」を言語化したように、粗品は「何が逃げか」を定義しているとも言える。トップ芸人が笑いの基準を言葉にすることで、文化そのものに影響を与える構図は共通している。歴代「スカされた」エピソード
粗品は自身の配信で「スカされたランキング」を発表しており、嘉門タツオや明石家さんまといった大御所に加え、黒柳徹子が1位に挙げられるなど独特の視点も話題となった。また、中居正広を「スカしMC」と評した過去もあり、一貫してこのテーマを掘り下げている。ネット文化への広がり
「お前もスカしたな?」というフレーズはネット上でも急速に拡散し、日常会話やSNSでも使われるようになった。単なるお笑い用語にとどまらず、「会話にどう向き合うか」というコミュニケーション論として受け取られている側面もある。空かす
すか・す
すか・す【▽空かす】
すか・す【×賺す】
すか・す【透かす】
食かす
賺
贃
𨻶
𨻶 |
|
「すかす」の例文・使い方・用例・文例
品詞の分類
- すかすのページへのリンク
