fyp
別表記:エフワイピー
「for you」とは、英語版のtiktokに表示されている機能だ。日本版では「おすすめ」と表示されている。「for you」に「page」を付け足し、「おすすめページ」という意味にしたのが「fyp」である。fypは願掛けの一種だとされてきた。tiktokでは運営がおすすめ動画を選び、大々的に宣伝してくれる。多くのユーザーはおすすめに自分の動画を載せてほしいと思っているので、投稿時に「#fyp」というタグをつける。これは「おすすめに載せてほしい」という意思表示だ。そのため、fypは基本的に、ハッシュタグと合わせて使われるスラングである。
おすすめに動画が載る最大のメリットは、大量のユーザーを自分のアカウントへと誘導できることだ。おすすめは、すべてのtiktokユーザーに共通して表示されている。つまり、上手くいけば世界規模で、動画が拡散される可能性もあるのだ。tiktokにはインフルエンサーを目指しているユーザーもたくさん登録しており、彼らや彼女らにとって動画の拡散は死活問題にもなりえる。必死な思いで「#fyp」に願掛けをしている人もいる。
また、承認欲求を満たしたいユーザーも少なくない。おすすめに動画が載るということは、自分のセンスや努力を運営に認められたということである。直接的な利益はなかったとしても、「それだけで嬉しい」と感じられる出来事だろう。
実際のところ、運営がおすすめ動画を選出している基準は不明である。決してフォロワーの多いアカウントの動画ばかりではない一方で、内容も「何でもいい」というわけではない。ある程度のクオリティを満たしているうえ、誰かを攻撃していない動画がこれまでのおすすめには掲載されてきた。基準が分からないので、狙っておすすめに載せてもらうのは至難の業である。「#fyp」というタグについても、運営がどれだけチェックしているかは謎だ。それでも、「基準が分からないからこそ、逆に祈るしかない」という思いで、「#fyp」をつけるユーザーは続出している。
fypをtiktokのコメント欄に書き込むユーザーもいる。これは「おすすめに載ったよ」という報告だ。コメントのfypを見てから、おすすめ欄を確認するユーザーも多い。熱心なtiktokユーザーにとって、おすすめに載るのは非常に嬉しい出来事である。それが自分の友達なら、余計に「教えてあげたい」という心理になるだろう。コメント欄のfypは、ユーザーの親切心の表れである。仲のいいユーザー同士なら、おすすめに載った時点で教えてあげるのが友情表現の一種になっている。
fypは当初、英語圏のtiktokユーザーで流行したスラングだった。おすすめ欄が「for you」と表記されるのは、英語版の特徴だったからだ。しかし、「#fyp」というハッシュタグが短く、使いやすかったことから他国のユーザーにも浸透していった。日本のtiktokユーザーの多くも「fyp」を普通に使っている。
fypのハッシュタグはおすすめに載る絶対的な条件ではない。ただし、おすすめ欄に載っている動画の多くに「#fyp」が添えられている傾向は顕著だ。「#fyp」は検索に引っ掛かりやすく、自然に運営からの注目も集められるからだと考えられている。それ以外にも、おすすめに載るためのテクニックとして、「他の#fypがついた動画を参考にする」というものもある。動画に「#fyp」をつける人は内容に自信がある、tiktokの上級者である可能性も高い。tiktokの撮影のコツを押さえており、過去にもおすすめ欄に載った経歴があるユーザも多いだろう。こうしたユーザーの動画は、tiktokの傾向を知るうえでの参考になる。
#fypをつけたうえで、投稿の時間帯を考えるのも必須テクニックのひとつだ。動画は投稿した直後の反応で再生回数が決まるといわれている。SNSのタイムラインは新しいものほど上位に登場しやすいので、誰も見ないまま時間が経ってしまうと、再浮上する確率は著しく低くなってしまう。一般的には、昼休みや学生の下校時刻を狙い、12~13時ごろや17~18時ごろの投稿が望ましいとされている。ただし、翌日が休日ならば、深夜帯の投稿も注目されるケースがある。
トレンドを意識して投稿することも、fypの願望を叶えるポイントだ。tiktokではめまぐるしく流行が変わっており、少し前のトレンドもすぐに廃れてしまう。リアルタイムの流行を敏感に押さえつつ、オリジナリティを表現しなくてはならない。たびたび、tiktokで話題になるのは韓国初のアイドルグループに絡めた投稿である。btsやBLACKPINK、TWICEといった人気グループの楽曲は、日本の若者層にも広く受け入れられて来た。彼らや彼女らの楽曲はメロディーがキャッチーなうえ、ファンが真似したくなるような振り付けも入っている。これらの楽曲関連の動画に「#fyp」を添えて投稿し、おすすめ欄掲載を狙うユーザーは多い。
なお、「fyp」に近い言葉として、「運営大好き」「運営さん大好き」が挙げられる。これらのフレーズも「#」をつけて、タグとして使われてきた。正確な意味は「tiktokの運営さん大好きだから、自分の動画をおすすめに載せてください」である。tiktokの動画は運営がおすすめを選んでいるので、なかば冗談で媚びてみせているスラングだ。多くのユーザーは深く意味を考えず、おまじないの言葉と同じ感覚で「運営大好き」を使っている。
あまり知られていないfypの意味では、「First Year Program in KYOTO」の略称がある。この場合のfypは、大学生を京都で始める人向けの支援プログラムだ。fypは京都商工会議所と京都中小企業家同友会のもとに開催されている。京都の大学で1回生となった学生だけが、fypに申し込める。fypは体験や座学を通し、大学生に見分を広めてもらうことが目的だ。オンラインでの講座も充実しており、新型コロナウイルスの予防も徹底している。
fypでは、職場や伝統行事、観光地など、さまざまな場所に学生を招待してきた。そこで学生は京都の素晴らしさを学び、ほかの大学の学生との交流を育む。fypはイベント後のアフターフォローも行い、経験をスキルにまで昇華させる手伝いもしている。コミュニケーション能力や自己理解能力を養えるのが、fypのメリットだとされてきた。プログラムを通じて生まれた人脈は、レジャーや就職活動の礎にもなる。2020年度のアンケートでは100パーセントの受講生がほかの学生に「勧めたい」と回答するほどの人気プログラムとなった。
「fypシ」あるいは「fypツ」は、「for you page」という意味でのfypの変化形である。シやツは顔文字で、笑顔を表す。もともと笑顔は「:)」で表現されていたものの、入力が簡単なのでシやツが浸透していった。「fypシ」は単に、「fyp」の後ににこりと笑っているニュアンスを足しただけだ。動画をチェックする運営に微笑みかけているとの説もある。
シやツは日本語のカタカナなので、日本で作られたスラングだと思われがちである。しかし実際には、シやツを顔文字にし始めたのは英語圏のネットユーザーだといわれてきた。原型になったのは、「(ツ)」という顔文字だ。これは英語圏での「shrug」にあたる表現で、人間が肩をすくめ、皮肉な笑いを浮かべているときの表情である。ツやシは1文字で笑顔を表せる便利な言葉だったので、英語圏のネットユーザーに愛用され始めた。そこから、「fypシ」の形につながっていったと考えられる。
シやツを顔文字にするのは、日本にも逆輸入された概念だ。日本でも多くのtiktokユーザーが、fypシの並びでハッシュタグを作成している。なお、fypにシやツを付け足す効果は定かではない。それでも、「ビジュアルが可愛くなる」との理由で、「fypシ」を愛用しているユーザーもいる。
「fyp」とは・「fyp」の意味
「fyp」は、tiktokやインスタストーリーで頻繁に使われている言葉で、「for you page」の略語である。「for you」とは、英語版のtiktokに表示されている機能だ。日本版では「おすすめ」と表示されている。「for you」に「page」を付け足し、「おすすめページ」という意味にしたのが「fyp」である。fypは願掛けの一種だとされてきた。tiktokでは運営がおすすめ動画を選び、大々的に宣伝してくれる。多くのユーザーはおすすめに自分の動画を載せてほしいと思っているので、投稿時に「#fyp」というタグをつける。これは「おすすめに載せてほしい」という意思表示だ。そのため、fypは基本的に、ハッシュタグと合わせて使われるスラングである。
おすすめに動画が載る最大のメリットは、大量のユーザーを自分のアカウントへと誘導できることだ。おすすめは、すべてのtiktokユーザーに共通して表示されている。つまり、上手くいけば世界規模で、動画が拡散される可能性もあるのだ。tiktokにはインフルエンサーを目指しているユーザーもたくさん登録しており、彼らや彼女らにとって動画の拡散は死活問題にもなりえる。必死な思いで「#fyp」に願掛けをしている人もいる。
また、承認欲求を満たしたいユーザーも少なくない。おすすめに動画が載るということは、自分のセンスや努力を運営に認められたということである。直接的な利益はなかったとしても、「それだけで嬉しい」と感じられる出来事だろう。
実際のところ、運営がおすすめ動画を選出している基準は不明である。決してフォロワーの多いアカウントの動画ばかりではない一方で、内容も「何でもいい」というわけではない。ある程度のクオリティを満たしているうえ、誰かを攻撃していない動画がこれまでのおすすめには掲載されてきた。基準が分からないので、狙っておすすめに載せてもらうのは至難の業である。「#fyp」というタグについても、運営がどれだけチェックしているかは謎だ。それでも、「基準が分からないからこそ、逆に祈るしかない」という思いで、「#fyp」をつけるユーザーは続出している。
fypをtiktokのコメント欄に書き込むユーザーもいる。これは「おすすめに載ったよ」という報告だ。コメントのfypを見てから、おすすめ欄を確認するユーザーも多い。熱心なtiktokユーザーにとって、おすすめに載るのは非常に嬉しい出来事である。それが自分の友達なら、余計に「教えてあげたい」という心理になるだろう。コメント欄のfypは、ユーザーの親切心の表れである。仲のいいユーザー同士なら、おすすめに載った時点で教えてあげるのが友情表現の一種になっている。
fypは当初、英語圏のtiktokユーザーで流行したスラングだった。おすすめ欄が「for you」と表記されるのは、英語版の特徴だったからだ。しかし、「#fyp」というハッシュタグが短く、使いやすかったことから他国のユーザーにも浸透していった。日本のtiktokユーザーの多くも「fyp」を普通に使っている。
fypのハッシュタグはおすすめに載る絶対的な条件ではない。ただし、おすすめ欄に載っている動画の多くに「#fyp」が添えられている傾向は顕著だ。「#fyp」は検索に引っ掛かりやすく、自然に運営からの注目も集められるからだと考えられている。それ以外にも、おすすめに載るためのテクニックとして、「他の#fypがついた動画を参考にする」というものもある。動画に「#fyp」をつける人は内容に自信がある、tiktokの上級者である可能性も高い。tiktokの撮影のコツを押さえており、過去にもおすすめ欄に載った経歴があるユーザも多いだろう。こうしたユーザーの動画は、tiktokの傾向を知るうえでの参考になる。
#fypをつけたうえで、投稿の時間帯を考えるのも必須テクニックのひとつだ。動画は投稿した直後の反応で再生回数が決まるといわれている。SNSのタイムラインは新しいものほど上位に登場しやすいので、誰も見ないまま時間が経ってしまうと、再浮上する確率は著しく低くなってしまう。一般的には、昼休みや学生の下校時刻を狙い、12~13時ごろや17~18時ごろの投稿が望ましいとされている。ただし、翌日が休日ならば、深夜帯の投稿も注目されるケースがある。
トレンドを意識して投稿することも、fypの願望を叶えるポイントだ。tiktokではめまぐるしく流行が変わっており、少し前のトレンドもすぐに廃れてしまう。リアルタイムの流行を敏感に押さえつつ、オリジナリティを表現しなくてはならない。たびたび、tiktokで話題になるのは韓国初のアイドルグループに絡めた投稿である。btsやBLACKPINK、TWICEといった人気グループの楽曲は、日本の若者層にも広く受け入れられて来た。彼らや彼女らの楽曲はメロディーがキャッチーなうえ、ファンが真似したくなるような振り付けも入っている。これらの楽曲関連の動画に「#fyp」を添えて投稿し、おすすめ欄掲載を狙うユーザーは多い。
なお、「fyp」に近い言葉として、「運営大好き」「運営さん大好き」が挙げられる。これらのフレーズも「#」をつけて、タグとして使われてきた。正確な意味は「tiktokの運営さん大好きだから、自分の動画をおすすめに載せてください」である。tiktokの動画は運営がおすすめを選んでいるので、なかば冗談で媚びてみせているスラングだ。多くのユーザーは深く意味を考えず、おまじないの言葉と同じ感覚で「運営大好き」を使っている。
あまり知られていないfypの意味では、「First Year Program in KYOTO」の略称がある。この場合のfypは、大学生を京都で始める人向けの支援プログラムだ。fypは京都商工会議所と京都中小企業家同友会のもとに開催されている。京都の大学で1回生となった学生だけが、fypに申し込める。fypは体験や座学を通し、大学生に見分を広めてもらうことが目的だ。オンラインでの講座も充実しており、新型コロナウイルスの予防も徹底している。
fypでは、職場や伝統行事、観光地など、さまざまな場所に学生を招待してきた。そこで学生は京都の素晴らしさを学び、ほかの大学の学生との交流を育む。fypはイベント後のアフターフォローも行い、経験をスキルにまで昇華させる手伝いもしている。コミュニケーション能力や自己理解能力を養えるのが、fypのメリットだとされてきた。プログラムを通じて生まれた人脈は、レジャーや就職活動の礎にもなる。2020年度のアンケートでは100パーセントの受講生がほかの学生に「勧めたい」と回答するほどの人気プログラムとなった。
「fyp」の熟語・言い回し
fypシとは
「fypシ」あるいは「fypツ」は、「for you page」という意味でのfypの変化形である。シやツは顔文字で、笑顔を表す。もともと笑顔は「:)」で表現されていたものの、入力が簡単なのでシやツが浸透していった。「fypシ」は単に、「fyp」の後ににこりと笑っているニュアンスを足しただけだ。動画をチェックする運営に微笑みかけているとの説もある。
シやツは日本語のカタカナなので、日本で作られたスラングだと思われがちである。しかし実際には、シやツを顔文字にし始めたのは英語圏のネットユーザーだといわれてきた。原型になったのは、「(ツ)」という顔文字だ。これは英語圏での「shrug」にあたる表現で、人間が肩をすくめ、皮肉な笑いを浮かべているときの表情である。ツやシは1文字で笑顔を表せる便利な言葉だったので、英語圏のネットユーザーに愛用され始めた。そこから、「fypシ」の形につながっていったと考えられる。
シやツを顔文字にするのは、日本にも逆輸入された概念だ。日本でも多くのtiktokユーザーが、fypシの並びでハッシュタグを作成している。なお、fypにシやツを付け足す効果は定かではない。それでも、「ビジュアルが可愛くなる」との理由で、「fypシ」を愛用しているユーザーもいる。
- fypのページへのリンク