NGC205とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 宇宙百科事典 > NGC205の意味・解説 

NGC205

分類:銀河


名称:NGC205/銀河団
小分類:楕円銀河
属す銀河群:局部銀河群
属す星座:アンドロメダ座

アンドロメダ座にある渦巻銀河M31(NGC224)は、4個の小さ伴銀河持ってます。そのなかの最大伴銀河が、NGC205という楕円銀河です。かつてはメシエ番号与えられていませんでしたが、メシエがNGC205を観測していたことは明らかで、最近ではメシエカタログ加えられM110呼ばれてます。NGC205には、通常の楕円銀河異なり若い種族の星が存在します

1.見つけ方ポイントは?
アンドロメダ大星雲M31望遠鏡で見ると、4個の伴銀河のうち、2つ伴銀河観測することができます。すぐ南の方に接している丸い形の銀河がM32(NGC221)です。そして、すこし離れて北西方向見える、いくぶん細長い楕円銀河がNGC205です。

2.どのような特徴があるの?
5m反射望遠鏡で、数百個の星に分解されました。NGC205の青い色は、若い星存在することを示してます。この青い色は中央近づくにつれて濃くなります。そして、60個ほどの超巨星望遠鏡分解されました。これは、大きな星間塵帯がいくつも若い星と同じ領域存在していて銀河中性水素をふくんでいます。

3.どれくらい大きさなの?
直径1万1,000光年

4.地球からはどれくらい離れているの?
230 万光

参考文献:藤井旭藤井旭星雲星団ガイド誠文堂新光社、ジャン・オドゥーズギー・イスラエル・監修/堀源一郎磯部しゅう三日本語監修宇宙天文事典旺文社国立天文台・編「理科年表平成9年丸善小尾信彌銀河科学日本放送出版会


M110 (天体)

(NGC205 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/18 16:55 UTC 版)

M110
Messier 110
仮符号・別名 NGC 205[1]
星座 アンドロメダ座
見かけの等級 (mv) +8.07[1]
視直径 '15.110 × '9.368[1]
分類 E5pec (楕円銀河) [1]
発見
発見者 シャルル・メシエ
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  00h 40m 22.075s[1]
赤緯 (Dec, δ) +41° 41′ 07.0800″[1]
赤方偏移 -0.000820[1]
視線速度 (Rv) -246.0 ± 1.0km/s[1]
距離 約290万光年[2](約0.29Mpc)
M31の北西(右上)に位置するのがM110
物理的性質
直径 約1万5000光年[3]
他のカタログでの名称
UGC 426[1]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 00h 40m 22.075s, +41° 41′ 07.08″

M110 (NGC 205) は、アンドロメダ座に位置する楕円銀河である。

概要

アンドロメダ銀河(M31)の伴銀河としてはM32に次いで2番目に大きく、局所銀河群に属する。距離はおよそ290万光年で、質量銀河系よりは小さいと考えられている。望遠鏡ではM31の中心から北西に45ほど離れた位置に見える。

口径5cmの望遠鏡で注意深くみると見える。口径10cmの望遠鏡ではっきりと見えてくる。口径20cmで見ても口径10cmで見たのとあまり変わらない。

観測史

1773年8月10日シャルル・メシエが発見した[2]。メシエとは別に、カロライン・ハーシェル1783年8月27日に独立発見している[2]

「M110」という呼称について

メシエが1807年に刊行したアンドロメダ銀河のスケッチの中にM32とともに描き込まれていたにも拘らず、メシエカタログには記載されなかった。1966年に、イギリス天文家ケネス・グリン・ジョーンズ(Kenneth Glyn Jones )がこの銀河を「M110」と呼ぶことを提唱し[2][4]、この呼称が広まった。

メシエによるM31/M32/M110のスケッチ

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M110. 2015年6月24日閲覧。
  2. ^ a b c d Hartmut Frommert,Christine Kronberg (2013年10月14日). “Messier Object 110”. SEDS. 2015年6月24日閲覧。
  3. ^ NED results for object MESSIER 110”. NASA/IPAC EXTRAGALACTIC DATABASE. 2015年6月24日閲覧。
  4. ^ K.G. Jones (1967). “Some New Notes on Messier's Catalogue”. Sky & Telescope 33: 156-158. Bibcode1967S&T....33..156J. 

関連項目

外部リンク



「NGC 205」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「NGC205」の関連用語

NGC205のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



NGC205のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
JAXAJAXA
Copyright 2025 Japan Aerospace Exploration Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのM110 (天体) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS