FileLogTraceListener クラス
アセンブリ: Microsoft.VisualBasic (microsoft.visualbasic.dll 内)


FileLogTraceListener クラスは、ログ ファイルを必要に応じて (毎日またはアプリケーション単位など) 自動的にアーカイブするための保守機能を提供します。自動アーカイブ機能を使用することで、開発者および管理者の保守作業の負担を減らすことができます。
FileLogTraceListener のインスタンスを Debug.Listeners コレクションまたは Trace.Listeners コレクションに追加することにより、ログ出力をテキスト ファイルにリダイレクトできます。Visual Basic アプリケーションでは、このクラスのインスタンスを、My.Application.Log または My.Log (Web アプリケーションの場合) に追加することもできます。詳細については、「チュートリアル : My.Application.Log による情報の書き込み先の変更.」を参照してください。
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アーカイブ機能。このクラスによって生成されるログ ファイルは、基本名と日付に基づいて命名され、さらに、ログ ファイルのバージョンを識別するための番号が付加されます。新しいログ ファイルは必要に応じて作成されます。
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複数のクラス インスタンスに対応。FileLogTraceListener クラスのインスタンスが出力しようとしているファイルが使用中であった場合、次のような処理が行われます。
ログ ファイルの場所
ログ ファイルの名前
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現在のログ ファイル名を取得するには FullLogFileName プロパティを使用します。このプロパティの値は、いくつかの他のプロパティ、および、ファイル システムにおけるログの状態に基づいて取得されます。
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LogFileCreationSchedule プロパティは、新しいログ ファイルが作成される最小頻度を決定します。この値が Daily または Weekly の場合、少なくとも 1 日に 1 回または 1 週間に 1 回の割合で新しいログ ファイルが作成され、その日付が FullLogFileName に追加されます。
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MaxFileSize プロパティは、ログ ファイルの最大サイズ (バイト) を決定します。ログ ファイルのサイズがこの値を超えた場合は、それ以降、ログに出力されたメッセージは破棄され、DiskSpaceExhaustedBehavior プロパティの値によっては例外がスローされます。
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ReserveDiskSpace プロパティは、確保される空き領域 (バイト) を決定します。これにより、空きディスク領域が FileLogTraceListener クラスによってすべて消費されてしまうのを確実に防ぐことができます。ディスクの空き領域が ReserveDiskSpace で指定されたバイト数を下回った場合のログ出力の動作を指定するには、DiskSpaceExhaustedBehavior プロパティを使用します。
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AutoFlush プロパティは、ログ ファイル ストリームへの書き込み後、その都度、バッファを自動的にフラッシュするかどうかを指定します。
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Append プロパティは、既存のログ ファイルが存在する場合に、メッセージをそのログ ファイルに追記するか、新しいログ ファイルに出力するかを指定します。
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TraceData メソッドおよび TraceEvent メソッドでは、ログ ファイルにメッセージが出力されます。これらのメソッドは、LogFileCreationSchedule プロパティをチェックすると共に、同じ基本名を持つ既存のログが存在するかどうかを調べ、新しいログを作成する必要があるかどうかを決定します。
トレース リスナを使用するには、トレースまたはデバッグを有効にする必要があります。次の構文はコンパイラに固有です。C# または Visual Basic 以外のコンパイラを使用する場合は、使用するコンパイラのドキュメントを参照してください。
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C# でデバッグを有効にするには、コードのコンパイル時に /d:DEBUG フラグをコンパイラのコマンド ラインに追加するか、#define DEBUG をファイルの最上部に挿入します。Visual Basic では、コンパイラのコマンド ラインに /d:DEBUG=True フラグを追加します。
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C# でトレースを有効にするには、コードのコンパイル時に /d:TRACE フラグをコンパイラのコマンド ラインに追加するか、#define TRACE をファイルの最上部に挿入します。Visual Basic では、コンパイラのコマンド ラインに /d:TRACE=True フラグを追加します。
リスナのレベルを設定するには、アプリケーションの構成ファイルを編集します。このファイルでは、リスナの追加、その型とパラメータの設定、リスナの削除、アプリケーションで以前設定されたすべてのリスナのクリアを実行できます。構成ファイルの書式は次の例のとおりです。
この例を実行するには、アセンブリの完全修飾名を指定する必要があります。アセンブリの完全修飾名を取得する方法については、「アセンブリ名」を参照してください。
<configuration> <system.diagnostics> <sharedListeners> <add name="FileLog" type="Microsoft.VisualBasic.Logging.FileLogTraceListener, Microsoft.VisualBasic, Version=8.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b03f5f7f11d50a3a, processorArchitecture=MSIL" initializeData="FileLogWriter"/> </sharedListeners> </system.diagnostics> </configuration>

System.MarshalByRefObject
System.Diagnostics.TraceListener
Microsoft.VisualBasic.Logging.FileLogTraceListener


Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


FileLogTraceListener コンストラクタ ()
アセンブリ: Microsoft.VisualBasic (microsoft.visualbasic.dll 内)



Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


FileLogTraceListener コンストラクタ

名前 | 説明 |
---|---|
FileLogTraceListener () | 既定の名前を使用して、FileLogTraceListener クラスの新しいインスタンスを初期化します。 |
FileLogTraceListener (String) | 指定された名前を使用して、FileLogTraceListener クラスの新しいインスタンスを初期化します。 |

FileLogTraceListener コンストラクタ (String)
アセンブリ: Microsoft.VisualBasic (microsoft.visualbasic.dll 内)



Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。


FileLogTraceListener プロパティ



FileLogTraceListener メソッド


名前 | 説明 | |
---|---|---|
![]() | Dispose | オーバーロードされます。 オーバーライドされます。 使用しているストリームを閉じ、選択されたオプションに従って、マネージ リソースを解放します。 |
![]() | Finalize | Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。) |
![]() | GetSupportedAttributes | オーバーライドされます。 トレース リスナによってサポートされるカスタムの XML 構成属性を取得します。 |
![]() | MemberwiseClone | オーバーロードされます。 ( MarshalByRefObject から継承されます。) |
![]() | WriteIndent | このクラスの実装時に作成したリスナにインデントを書き込み、NeedIndent プロパティを false にリセットします。 ( TraceListener から継承されます。) |

FileLogTraceListener メンバ
ログ出力をファイルにリダイレクトするシンプルなリスナを提供します。
FileLogTraceListener データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。





名前 | 説明 | |
---|---|---|
![]() | Dispose | オーバーロードされます。 オーバーライドされます。 使用しているストリームを閉じ、選択されたオプションに従って、マネージ リソースを解放します。 |
![]() | Finalize | Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。) |
![]() | GetSupportedAttributes | オーバーライドされます。 トレース リスナによってサポートされるカスタムの XML 構成属性を取得します。 |
![]() | MemberwiseClone | オーバーロードされます。 ( MarshalByRefObject から継承されます。) |
![]() | WriteIndent | このクラスの実装時に作成したリスナにインデントを書き込み、NeedIndent プロパティを false にリセットします。 (TraceListener から継承されます。) |

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