Cカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 05:05 UTC 版)
Cカード(C-card)とは、ダイビング指導団体が、直接、またはフランチャイズを通じて実施する技能講習を終了した者に対し発行する技能認定(Certification)カードである。ダイビング指導団体は、ほとんどの場合民間の営利企業(欧州等の一部地域には、非営利や公的な指導団体も存在する)であり、少なくとも日本では免許証と違いCカードを所持しないでスクーバ・ダイビングを行うことが法的に禁止されているといった類のものではない。しかしながら、適切な知識・技量を有さない者がスクーバダイビングを行った場合、致死傷事故が発生する可能性が非常に高いことは容易に推定できることから、これらの者にサービスを提供してスクーバダイビングが行われた結果事故が発生した場合、事故を予見できたのに適切な対応(サービスの提供拒否など)を取らなかったとして刑法の業務上過失致死傷罪(211条)などの刑事責任や民法上の不法行為責任を問われる可能性が高い。このようなリスクを回避するため、レジャーダイバーにサービスを提供する者はそのほとんどがCカードの提示を求めており、これを所持せずにダイビングを行うことは事実上困難と言ってよく、その意味では許可証的な性質を有するものと言えなくもない。また海外ではCカードを所持しない者のスクーバダイビングを法的に禁止していたり(オーストラリア)、Cカードを所持しないものに対するスクーバ・ダイビング器材の販売や貸与を禁止している(欧州)例もある。 Cカードにはほとんどの場合、そのスキルレベルに応じたランクが設定されていて、ダイバーとしての知識や技術、経験などを示す指標になっている。また、スキルアップの目標としての性格もある。認定団体ごとにランクの区分や呼称が異なるため、WRSTCによりRSTC基準が策定され利用されている。日本国内ではCカード協議会(正式名称レジャーダイビング認定カード普及協議会)がRSTC基準を採択しており、「エントリーレベル基準」「インストラクターレベル基準」「スーパーバイザーレベル基準」「インストラクタートレーナー基準」を示し、その採択基準の普及に努めている。現在基準また ISO 24803:2007でもレクリエーショナルダイビングスキルの認定基準が規格化されている指導団体もある。 スクーバダイバー(団体により呼び方は異なる) リーダーレベル(ダイブマスターあるいはインストラクター)の引率でダイビングを楽しむことができる。指導団体によっては、オープンウォーターと同等のレベルを指す場合もある。旅行日程の関係等でオープンウオーターダイバーコース受講が困難な場合などに勧められるコースである。 オープンウオーターダイバー(団体により呼び方は異なる) バディーシステムを守りながら、海洋実習地と同等レベルのダイブサイトでリーダーレベルの引率無しにダイビングができる。最大潜水深度は概ね18メートル。あくまで推奨深度であり、アドバンスドオープンウオーターダイバーコースやディープダイバースペシャルティーコース等を受講しなければ深度18メートルよりも深く潜ってはいけないとか、ガイドダイバーがOWダイバーのゲストを深度18メートル以深へ連れて行ってはならない、ということではない(一部の国や地域を除く)。 但し、オープンウォーターダイバーがファンダイブ(講習を伴わないダイビング)で深度18メートルより深いポイントに潜ることを望む場合、アドバンスドオープンウオーターダイバーと同等の知識と経験、能力を有することが前提で、そうでない場合にはその前にアドバンスドオープンウオーターダイバーコースやディープダイバースペシャルティーコースを受けるべきである。 アドバンスドオープンウオーターダイバー(団体により呼び方は異なる) 様々なダイビングテクニックを身につけ、海での遊び方を広げる。最大潜水深度は概ね30メートルないし40メートル。 スペシャルティ・ダイバー 専門的な知識を身につける。以下の記述は各団体の項目が混在している。 カバーン、ボート、ナイト、ディープ、サーチ&リカバリー、エンリッチド・エア(ナイトロックス)、潮流ダイビング(ドリフト・カレント)、水中スクーター (DPV)、ドライスーツ、淡水ダイビング、高所ダイビング、浮力調整、マルチレベル潜水、沈船、アイスダイビング、流氷ダイビング、自然環境保護、水中写真、水中ビデオ、ナビゲーション、器材、水中生物観察、スキンダイビング、レスキュー・CPRとAED(AEDを用いた心肺蘇生法)・水中ハンティング(日本では開催されていない) PADIの場合、レスキューダイバーが5種類のスペシャルティーコースを受講すれば申請可能(順不同)。 テクニカル・ダイバー ケイブダイビング、沈船ダイビング、大深度潜水(40メートル超)、混合ガス潜水、リブリーザーの知識と技術を身につける。 ダイブマスター(団体により呼び方は異なる) プロフェッショナルの入門レベル。プロとしての基本を身につけ、インストラクターのアシスタントとしてのほか、一定の条件を満たせば限定的な範囲でのみ、単独でも入門者を指導することができる。認定証(Cカード)を取得済みのダイバーをガイドする為には十分な資格である。 プロフェッショナルの入門レベルと捉えられがちだが、インストラクターにならずともガイドダイバーとして一流のプロを目指すことも可能である。ダイブマスターとインストラクターに上下関係はない。 アシスタントインストラクター インストラクター開発コースの最初の一部として、プロとしての経験を積み、また、教育システムを習得する。 インストラクター Cカード保持者の為の水中ガイドだけでなく、ノンダイバーの為の体験ダイビングやダイバー養成、Cカード保持者の為の追加講習及び一部のプロコース等が実施できる。 インストラクターにはランクがあり、実施できる教育プログラムの範囲が異なる。最上級はコースディレクターで、インストラクター候補生を教育もしくはインストラクターのレベルアップ認定することができる。 エグザミナー(団体により呼び方は異なる) インストラクターの認定試験官。
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「Cカード」の例文・使い方・用例・文例
- 電車やバスを利用するためのICカードです。買い物にも使えます。
- ICカードというカード
- 運転者の名前,生年月日,写真などの個人情報がICカードに記録されている。
- もしICカードに記録されている情報がカード上に書かれている情報と合致しなければ,その免許証は偽造された可能性がある。
- エクスプレス予約サービス会員になってEX-ICカードを取得すれば,紙の切符を持たずに東京-新大阪間の新幹線に乗ることができる。
- 現在,会員はオンラインで予約し,自分のEX-ICカードを読み取り部にかざすだけで改札を通ることができる。
- EX-ICカードとIC乗車券を持っていれば,今では紙の切符を買うことなく新幹線と3つのエリアの在来線に乗って移動できる。
- 実験の参加者たちはスマートフォンを使ってコムスを予約し,ICカードを使って開錠し利用する。
- その10種類のICカードのうち,どれか1枚を持っている人は,これらの事業者のバスや鉄道に切符を買わずに乗車できる。
- 今まで,これらのICカードは限られた地域内でしか相互利用できなかった。
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