リブリーザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 16:36 UTC 版)
「テクニカルダイビング」の記事における「リブリーザー」の解説
呼吸排気から二酸化炭素を取り除き、酸素を補って再利用する循環式呼吸装置のことで、よくあるスクーバタンクの代わりになるもの。閉鎖式(CCR:Closed Circuit Rebreather)と、常時一定量(呼吸によって消費される酸素量の何倍かの酸素を含む)混合気体を供給し、余剰のガスは外部に放出する半閉鎖式(SCR:Semi-Closed Rebreather)がある。詳しくは、ダイビング器材を参照。
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リブリーザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 23:51 UTC 版)
詳細は「en:Rebreather」を参照 呼吸排気から二酸化炭素を取り除き、酸素を補って再利用する循環式呼吸装置のことである。広義には医療用の吸入全身麻酔器等もこの装置に含まれるが、一般的には、潜水用、災害救助用等の、一式を身体に装着して用いる装置を指す。ソーダ石灰等のアルカリ剤を用いて二酸化炭素を除去した呼吸排気を、一旦カウンターラング(呼吸嚢)という袋に貯蔵し、ここに酸素、あるいは酸素濃度の高い混合気体を添加して、酸素分圧を呼吸に適した範囲に調整した後再利用する。酸素分圧の調整方式としては、酸素分圧センサーと電気弁を連動させ不足分の純酸素だけを供給する閉鎖式 (CCR:Closed Circuit Rebreather) と、常時一定量(呼吸によって消費される酸素量の何倍かの酸素を含む)混合気体を供給し、余剰のガスは外部に放出する半閉鎖式 (SCR:Semi-Closed Rebreather) があり、現在では40種類以上販売されている。日本国内では90年代初期にEAN32を使用したフィーノ(レクリエーショナルダイバー向け、日産系)が販売された。「軽量」「排気ガスが少ない」といったリブリーザーの二次的な価値を宣伝文句にしていたが1996年に撤退。 CCRはSCRより長時間の連続使用が可能である上、酸素分圧が一定に保たれるため高圧下(大深度)での使用にも適しており、さらには排気による音の発生がないため神経質な生物の観察などにも適するが、装置が高価であるのみならず、保守が煩雑で費用も高額(酸素分圧センサーは高価な上寿命が短い)という欠点がある。特に産業・軍事以外の用途では、費用面から適正な酸素分圧センサーの保守がなされていないのが実情で、故障や動作不良により多数の死亡事故が発生している。このような背景から、洞窟や沈船などで本格的な探検調査をする際にはむしろSCRを使用し、その限界内で潜水計画を立てるべきという意見もある。 特殊なCCRとして、純酸素を呼吸する軍事潜水用のCCRがある。この装置では常に呼吸ガスの酸素濃度を100%に維持すれば良く、酸素分圧センサーは必要ないので構造的にはSCR並みに簡略化できる。ただし酸素中毒の関係でおおむね5m以深には潜水することができず、その用途は上陸作戦等に限られる。
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