3代目 JY32型系とは? わかりやすく解説

3代目 JY32型系(1992年 - 1996年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 02:46 UTC 版)

日産・レパード」の記事における「3代目 JY32型系(1992年 - 1996年)」の解説

ベースとなったスカイラインがR32型へ世代交代する中でレパード開発中止となったが、日産店ラインアップ穴が開くことに対す販社抵抗大きく、「インフィニティ・J30」の国内投入継続されることが決まった当初J30日本導入予定無かった)。この結果4ドアセダンのみの設定となり、車名レパード J.フェリーLEOPARD J.FERIE)へと改称され、車の性格変わったことをアピールしたキャッチコピーは「美しい妻と、一緒です」。 インフィニティブランドで初のEセグメントセダンであり、日本国内に於いては後述V8エンジン搭載されていた事から、クラウンのみならずセルシオをもライバルとしていた車格であったフェラーリマセラティにも収められているイタリアポルトローナ・フラウ製(表皮のみ)の本革シートオプション用意する。このシート価格は約80万円もしており、普通の本革シートオーストリアのシュミットフェルトバッハ製。初代マツダ・センティア採用していた)も約50万円など、セドリック/グロリア比べても、よりパーソナル高級車としての印象強く、またこれまでのモデル較べてスポーツ性が大幅に抑えられ、完全なラグジュアリー志向となっている一方英国ジャガー意識したという足回りセッティングエンジン味付けはむしろスポーティで走りセドリック/グロリアグランツーリスモ同様の活発なものであった。特にV8エンジン搭載車車重が1,650kgと日産V8エンジン搭載車の中で一番軽量(同エンジン搭載するFY32型シーマより90kgも軽い)な為、見た目からは想像できない強力な動力性能である。 エンジンは、シーマ用のV型8気筒 DOHC 4.1L VH41DE型(270ps・37.8kgm)と先代F31型にも設定されV6 3.0L VG30DE型(200ps・26.5kgm)の2種類で、それぞれに電子制御4速フルオートマチックミッションが組み合わされる。セドリック/グロリアとは異なりインフィニティQ45同様のカギゲートとロックボタンを併用したシフトレバー備える。ABSビスカスLSDタイプF-e以外の全車標準装備である。VH41DEモデルのみSuper HICAS装備されるVG30DEモデル容量可変マフラー備える。シーマ・セドリック/グロリアとは異なりターボ仕様設定されておらず、北米向けインフィニティ・J30にはV6のみであったJ30エンジンはJ.フェリーとは型式は同じVG30DEであるがエンジンインマニ形状など異なフェアレディZ系の仕様であり最大出力も210psと少し高いものとなっている。 グレード構成発売当初V8エンジン搭載タイプX469万円)とV6エンジン搭載タイプL386万円)・タイプF358万円)の3種タイプFタイプLからキーレスエントリークルーズコントロール省いたものでエンジン足回りなどの走行性能タイプLと全く同じである。1993年6月タイプX・Sパッケージ474万円)とタイプL・Sパッケージ391万円)・タイプF-e332万円)が追加された。Sパッケージにはインフィニティ・J30と同じ形状エンブレムのみ日産CIマーク変更され台形格子グリルとフロントスポイラー・フォグランプが装着されている。なお、この台形格子グリル取り付け部の形状異なるため標準仕様横桟グリル装着車には無加工では取り付けできないタイプF-eタイプFからさらにABSビスカスLSD省略されている。 同時期のY32型セドリック/グロリアVG30DE搭載車に関しては、国内ユーザーの声を反映した5速ATが組み合わされているが、J.フェリーではインフィニティ・J30からの大きな変更見送られ4速ATのみとされた。 エクステリアデザイン北米専売車種アルティマを含む同時期のブルーバードセダン(U13型・SSSEEXシリーズ)同様、カリフォルニアデザインセンター(NDI)の意見大幅に取り入れた、リアエンドの下がったいわゆる尻下がり」「垂れ尻」の特徴あるプロポーションとなったインテリアデザインは主に曲線曲面構成されエクステリアと共通のイメージとなっている。センターコンソール運転席ドアスイッチ周辺全車本木パネル仕上げられている。ボディーカラーによっては追加料金無しベージュ内装からブラック内装変更できた。グレードオプションにより助手席中折れシート設定されるパーキングブレーキ踏み込んだ際にカリカリと音がしないサイレントタイプでリリース電磁スイッチ式である。なおJ30機械式リリースとなる。各操作系スイッチ類上質さを演出するために操作感チューニングされている。セドリック/グロリアのような間接照明はないがセンターコンソール周辺を微灯で照らすなど夜間の演出考えられている。当時としては珍しく照明つきのバニティミラーが前席の両側のサンバイザー装備されている。 日本車としては初めて、助手席エアバッグ全車標準装備した(レスオプション選択可)車でもある。またR134a冷媒使用する「オゾンセーフエアコン」も当初から採用された。 専用グリル専用オーナメントなどを備える「オーテックリミテッド」もごくわずか販売された。 雑誌NAVIや、一部好事家での評価高かったが、北米仕様尻下がりデザインがあまり受け入れられず、日本国内では月平均販売台数はおよそ100台前後と低迷続き総販台数も約7,300台に終わった一方で企画段階から北米での販売意識したこともあり、米国市場は月平均3,000台以上と安定した売り上げ保持していた。 『はぐれ刑事純情派』テレビ朝日系)で劇中車として使用された。 1991年10月 - 第29回東京モーターショーレパードJ.フェリー出展1992年6月 - レパードJ.フェリー発売1993年6月 - 「タイプX Sパッケージ」「タイプL Sパッケージ」「タイプF-e追加1996年2月 - 生産終了在庫応分のみの販売となる。生産台数は7411台 1996年3月 - 4代目入れ替わる形で販売終了

※この「3代目 JY32型系(1992年 - 1996年)」の解説は、「日産・レパード」の解説の一部です。
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