3代目 JG50型(1990年 - 2003年)
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「日産・プレジデント」の記事における「3代目 JG50型(1990年 - 2003年)」の解説
搭載エンジンはVH45DE型4.5L V型8気筒DOHC。インフィニティQ45と同エンジンであるが、法人向けとしての性格上、特性が変更されている。この型から生産工場が日産の栃木工場へ移管された。 グレードは発売当初は油圧アクティブサスペンションを装着したベースグレードのみが用意されるモノグレードであった。前年の1989年11月に登場した「日産・インフィニティQ45(G50型)」をベースにホイールベースを延長、ラジエーターグリルを持つ専用フロントマスクとなり、インフィニティ・Q45の上級車種として設定された。前期、中期、後期問わず、コノリーレザー仕様のオプション(約90万円)が存在した。 フロアマットについてはオプションで段通マット、ペルシャマット(約30万円)が用意された。 1989年10月 - JG50型プレジデントを東京モーターショーに出展。 1990年10月 - JG50型にフルモデルチェンジ。この発売初期に限り、歴代プレジデント唯一のテレビCMが制作された。 1992年2月 - グレード追加。新たに油圧アクティブサスペンションのV仕様、マルチリンクサスペンションのD仕様が用意された。さらに、公用・社用車ではなく個人購買層を意識し、インフィニティQ45と同じホイールベースを持つ「プレジデントJS(PG50型)」が登場。 グレードサスペンションシート生地主な装備標準仕様 油圧アクティブサスペンション シルクウール リヤパワーシート・フルフラットシート後席専用テレビ・助手席前倒式ヘッドレスト (オプション)本革シート・コノリーレザーシート V仕様 油圧アクティブサスペンション シルクウール リヤパワーシート・フルフラットシート(オプション)本革シート D仕様 マルチリンクサスペンション ウール リヤパワーシート・フルフラットシート(オプション)後席専用テレビ JS・タイプG 油圧アクティブサスペンション シルクウール リヤパワーシート・助手席前倒式ヘッドレスト電動パネルサンルーフ (オプション)本革・コノリーレザーシート・V-TCS JS・タイプX 油圧アクティブサスペンション ウール 電動パネルサンルーフ JS・タイプS マルチリンクサスペンション ウール 電動パネルサンルーフ 1993年 - オーテックジャパンの手による「ロイヤルリムジン」が追加。グレードはロイヤルセレクションIとセンターパーテーション装着のロイヤルセレクションII。生産は高田工業が受託していた。4月 - 左側後部座席用のエアバッグ装着車を設定。これは助手席の背面にエアバッグシステムを装着し、後部座席の搭乗者を助けるというもの。そのため、助手席シートはスライド量が少なくなり、リクライニング機能もなくなる。同時に助手席エアバッグもオプション設定されたが、後席エアバッグとの同時装着はできなかった。標準仕様とJSタイプGにのみ設定されていた助手席電動可倒式ヘッドレストが全車標準になった。 1994年5月 - マイナーチェンジ。外観ではフォグライトやメッキモールの採用、フロントグリルやリヤコンビネーションランプの意匠変更が主な変更。また、内装では新たに木目調パネルが採用された一方、コスト削減目的で前期型に標準装備されたシルクウールシート及び、ウールモケットシートが廃止されて、全車ジャガードモケットシートにグレードダウンされた。250型に設定されていた最高級グレード「ソブリン」が復活。V仕様は廃止され、D仕様はタイプDに名称変更された。JSタイプXが廃止され、タイプLが設定された。 1995年11月 - 一部改良。プレジデントJSにAVシステムをオプション設定。 1996年6月 - オーテックジャパンの手による「リラックスシート」が追加。装備仕様は、ベースとなる「プレジデント」「プレジデントJS」と同一であるが、助手席電動前倒れヘッドレストおよび助手席肩部スイッチが非装着となる。また、後席SRSエアバッグシステム(左席)のメーカーオプションの設定はない。 1997年10月 - 一部改良。シートのデザイン変更、グリーンガラス、後席中折れシート、後席シートバイブレーター、リラックスシートの採用。JSタイプSが廃止された。 1998年12月 - マイナーチェンジ。各メッキパーツの手直し(ラジエターグリルの大型化等)が行われ、キセノンヘッドランプが装備された。 ナビゲーションシステムも刷新され、コンパスリンク対応のマルチAVシステムとなった。(オプション設定) マルチAVシステム搭載車には、後席用フリップダウンモニターが装着された。ソブリンには250型に設定されていた後席用カセットデッキも装着される。 また、後席エアバッグが廃止され、代わりにY33型シーマにも採用されていた後席サイドエアバッグを全車標準装備とした。 2002年8月 - JHG50型、JG50型、PHG50型、PG50型(ちなみにJHG、PHGがアクティブサス、JG、PGがバネサス)の全モデルが生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2003年9月 - 在庫対応分がすべて完売し販売終了。
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