3代目 GE/GH/GR/GV系(2007年 - 2011年)
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「スバル・インプレッサ」の記事における「3代目 GE/GH/GR/GV系(2007年 - 2011年)」の解説
2007年10月24日に発売された。先代までのセダンボディから、ショートオーバーハングの5ドアハッチバックボディとなった。型式はCBA-GRBである。外装には、大きく張り出しエッジを効かせた前後フェンダーを採用。これにより、標準インプレッサシリーズとは別の専用ボディとなり、車両型式も専用となった。内装では、新たにレカロ社製フロントバケットタイプシートをメーカーオプションで設定。本革巻3本スポークステアリング、3連式のレッドルミネセントメーターや、テレスコピックステアリングも採用された。走行性能面では、SI-DRIVEやマルチモードDCCD、マルチモードVDCなどのメカニズムが新たに採用された。先代に続きツインスクロールターボを採用した新開発のEJ207エンジンは280 PSの自動車馬力規制を超え最大出力308 PSとなり、同時に低・中回転域のトルクも向上したほか、可変バルブタイミング機構・AVCSが吸気、排気の双方に設けられ、「平成17年排出ガス基準50%低減」を達成した。 輸出向けには、大排気量の2.5リットルEJ257ユニットに、シングルスクロールのVF48ターボチャージャー(IHI製)を搭載し、最高出力221 kW (300 PS)、最大トルク407 N⋅m (300 lb⋅ft) を発揮する。このターボチャージャーは、大型化されたトップマウントインタークーラーに空気を送り込む。インタークーラーには、先代まであった赤い「STI」の文字がなくなっている。STI(3,395ポンド)は、WRX(グレードによって3,174 - 3,240ポンド)よりも重くなっている。これは、より頑丈なトランスミッション、リアディファレンシャル、その他のシャシー強化によるものである。 2010年7月1日より4ドアモデルが追加され、同時に5ドアモデルについても4ドアモデルと同一のフロントグリルやバンパーなどでフェイスリフトを行いマイナーチェンジ。グレードはともに2.0 Lターボに6MTの組み合わせの「WRX STI(型式 GRB/GVB)」と2.5 Lターボに5ATの組み合わせの「WRX STI A-Line(型式 GRF/GVF)」の2種で、後者にはサンルーフやタン色本皮革シートが選べる「プレミアムパッケージ」を用意。また、この年次改良から、カタログやスバル公式ウェブサイトでの掲載および店頭等での表示車名が「スバル インプレッサ WRX STI」から「スバル WRX STI」に省略変更され、インプレッサシリーズから独立した車種となった(正式車名は『スバル インプレッサ WRX STI』のままである)。なお、標準モデルがフルモデルチェンジした2011年11月30日以降も、本モデルは2014年8月25日にフルモデルチェンジされるまで継続生産・販売された。
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