2015年秋:笠原将生他2選手案件とは? わかりやすく解説

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2015年秋:笠原将生他2選手案件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 01:12 UTC 版)

読売ジャイアンツ所属選手による野球賭博問題」の記事における「2015年秋:笠原将生他2選手案件」の解説

2015年9月30日二軍本拠地読売ジャイアンツ球場での練習直後にある不動産会社元社員所属選手福田聡志のもとへ借金数十万円取り立てに来た際、球団職員対応したため騒ぎとなり、10月5日福田野球賭博関与していたことが球団から発表された。同じく所属選手笠原将生知人仲介とした賭博行為であり、全国高等学校野球選手権大会夏の甲子園)や日本プロ野球メジャーリーグベースボールMLB)を対象とし、その中には巨人試合賭博対象含まれていた。知人福田紹介した笠原当初野球賭博断っていたと主張していたが、日本野球機構NPB)の調査委員会電子メールなどを解析した結果笠原と共に同じく所属選手松本竜也野球賭博行っていたとの中間報告発表した報告書によると、笠原2014年4月から10月にかけてプロ野球1020試合高校野球対象とした賭博、またそれ以外麻雀バカラ賭博行い松本2014年6月から10月にかけてプロ野球十数試合賭博行っていた。また、3人は野球賭博発覚しそうになった際、携帯電話から野球賭博やり取りメール削除し野球賭博誘った飲食店経営男性(なお、この飲食店経営者は後のNPB調査によって、『野球賭博常習者』であると認定されている。)と相談するなどし、「賭けていたのは金銭ではなく食事だった」とうその説明をするよう口裏を合わせ巨人調査に対して復元されメール金銭記載があるとしても、それは冗談言い合っていた」と嘘の説明をしていた。なお、一部マスコミの報道では二軍調査2、3日で終了しており、調査杜撰であったではないかとの指摘もされている。 11月9日球団東京都千代田区大手町球団事務所で緊急会見開き野球賭博関与していた3選手福田聡志笠原将生松本竜也)との契約解除する方針決定したまた、この問題における監督責任取って原沢敦・読売巨人軍専務取締役球団代表球団側に引責辞任申し入れ同日付で受理されたことも合わせて発表された。なお、球団代表当面の間空席となった併せて巨人の全選手首脳陣球団職員ら計276人に行ったヒアリング調査結果公表され福田笠原松本の3選手野球賭博だけではなく一般客が立ち入れないいわゆる裏カジノ」に出入りし賭博をしていた事実発表したそのほか協約違反の有害行為該当者はいなかったものの3選手以外にも巨人一部選手間において賭け麻雀賭けトランプ高校野球使ったギャンブル読売ジャイアンツ球場ロッカールームでしていたことや、賭け麻雀には野球賭博関与した3人の投手を含むおよそ10人が参加していたこと、賭けトランプ11人の選手参加し大富豪ポーカーといったトランプゲーム1回1万円賭けていたこと、守備練習ミスした選手から罰金徴収していたことなど、球団内で賭け事日常的に横行していた事実発表した現金賭けることは賭博罪該当するが、球団は関わった選手の名前は発表せずに厳重注意処分とした。 11月10日NPB調査委員会提出した調査結果報告書の内容従いNPB熊﨑勝彦コミッショナーは、3選手について八百長敗退行為)はなかったものの、日本プロフェッショナル野球協約野球協約)第180条(野球賭博禁止規定)に違反し多く野球ファンプロ野球への厚い期待と強い信頼著しく損なうものである事を重視し本件3選手による有害行為プロ野球界に与え悪影響限りなく計り知れないのである」として、無期失格処分裁定下し失格選手とした。この処分は最低でも5年解除されることはなく、解除されるまではNPB選手契約に関する協定を結ぶメジャーリーグベースボール韓国野球委員会韓国プロ野球)、中華職業棒球大聯盟台湾プロ野球)、中国野球リーグではプレーできない。また球団に対して指導管理が不十分であったとされ1000万円の制裁金科せられた。NPBコミッショナーによる野球賭博事件による選手の処分1969年西鉄ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)の投手八百長端を発し、翌1970年西鉄から3人の永久失格処分者が出た黒い霧事件以来のことである。なお「黒い霧事件」では、西鉄以外の他球団からも賭博に関わった選手球団職員永久失格含め大量に処分されたが、今回事件では3選手以外巨人選手ならびに巨人以外の11球団での賭博関係者はいなかった。 このコミッショナー裁定受けて巨人同日付で福田笠原松本の3選手との契約解除したまた、球団今回事件の責任明確化するため、桃井恒和会長久保博社長取締役報酬50%無期限返上し白石興二郎球団オーナー及び渡邉恒雄特別顧問が2ヶ月間の取締役報酬全額返上する独自の処分決定したコミッショナー裁定と同じ11月10日NPB磯村信哉管理本部長民間スポーツ所管するスポーツ庁訪れ調査委員会がまとめた報告書の内容説明したその上で野球賭博かかわった巨人の3投手無期失格とし、球団制裁金1000万円を科す処分とした経緯など報告し謝罪スポーツ庁はこの処分について、球界自主的に出した判断として了承するとともに「大変残念で、今後こういうことのないようにしっかり取り組んでいってほしい」と再発防止強く要請した。 またこの問題を受け、警視庁賭博に関わった3選手任意事情聴取していたことがわかった警視庁は、3人から事情聴いたうえで、賭博罪にあたるかどうか慎重に調べることにしている。 11月18日プロ野球オーナー会議都内開かれ会議冒頭にこの野球賭博問題について、NPBの熊﨑コミッショナーからの一連の問題についての報告があり、続けて賭博行っていた巨人白石オーナー陳謝し12球団結束して再発防止取り組むことを確認した。なお、会議大部分野球賭博問題報告意見交換費やされた。これに対しオリックス宮内義彦オーナーが「情けない。なんでそんなことをするのか」とあらため憤ったDeNA南場智子オーナーも「子どもたち夢を与える立場でございますので、選手としてあってはならないことであります」と厳しく発言している。議長務めた西武後藤高志オーナー会議後会見で「この危機乗り越えなければいけない。しっかりとした議論をして再発防止策取りまとめるように指示しました」とコメントしている。

※この「2015年秋:笠原将生他2選手案件」の解説は、「読売ジャイアンツ所属選手による野球賭博問題」の解説の一部です。
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