2代目 BD/BG系とは? わかりやすく解説

2代目 BD/BG系(1993年-1998年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 16:24 UTC 版)

スバル・レガシィ」の記事における「2代目 BD/BG系(1993年-1998年)」の解説

開発主査土屋孝夫開発テーマは「継承熟成」。バブル期開発スタートしているにも関わらず同時期の同格他社車両一様に拡幅3ナンバー化、大排気量化の道をたどったのに対し5ナンバーサイズと2L以下の排気量守っている。結果的には「5ナンバーサイズありながら上級クラス負けない走り室内空間実現している」という評価得てそのこと2代目レガシィ最大特徴となり商業的成功繋がった内外装デザインには元メルセデス・ベンツチーフデザイナーオリビエ・ブーレイ参加し社内スタッフと共に作業行った4ドアセダンは6ライトのウィンドウグラフィックはそのままに、A、Cピラー黒色処理をやめ、リヤホイールアーチ真上のCピラー根元太くすることで、視覚的な力強さ表現した一方でツーリングワゴンは、サイドからリアまで回り込むウィンドウデザインやステップアップしたルーフ形状など成功となった先代共通するイメージ採用したまた、フロントグリルにはスバル・ff-1から想起されたという台形デザイン新たに盛り込まれており、この台形グリル次の3代目レガシィ同時期のインプレッサなどにも波及した。 ボディ・モノコックの基本構造初代BC/BF型を引き継いでいるが、初代比較してボディ曲げ剛性およびねじり剛性向上している。全長60mm延長されているが、2,580mmから2,630mmへ50mm延長されホイールベースにそのほとんどが費やされている。Bピラー直後フロア延長され、主に後席の居住性改善主眼置かれた。 車両重量前期型で1,460kg(1993年ツーリングワゴンGT・4AT)なのに対して後期型でも1,460kg(1996年ツーリングワゴンGT・4AT)と不変であり、ボディサイズ拡大安全対策追加に伴う重量増を、ボディ構造各部材の見直しにより全モデル30 - 40kg軽量化することにより対応した水平対向4気筒DOHCターボエンジン「EJ20G」は、シーケンシャル・ツインターボを採用した「2ステージ・ツインターボ」の「EJ20H」へと進化した。「2ステージ・ツインターボ」は、低回転域ではプライマリー・ターボ(PRI T/C)のみで過給し、高回転域で予め過給したセカンダリー・ターボ(SEC T/C)も連続して(=Sequential合わせて働くもので、A/R比BC型「RS」の20対し低回転域で12、高回転域で24設定し高出力化と全回転域での応答向上を狙ったインタークーラーは「EJ20G」の水冷式から、インプレッサと同じ空冷式変更され初代水冷式から4.5kgの軽量化果たしている。「EJ20H」は、BC/BF型「EJ20G」から一気出力で30ps、トルクで4.0kg·mの大幅なスペック向上を果たしたが、最大トルク発生回転数が1,000rpm上がり、この過渡領域回転数付近いわゆるターボ切換えの息付き」や「トルク谷間」が指摘された。なお、マイナーチェンジ登場した「EJ20R」を搭載したGT-BおよびRSMT車は、一般量産2.0L車としては世界で初め最高出力280psに到達した車である。 2.0LターボAT車アルシオーネSVX採用されていた「VTD-4WD」を、それ以外AT車に「アクティブ・トルク・スプリット4WDACT-4)」を搭載している。2.0LターボMT車にはリヤビスカスカップリングLSDを装備している。また、日本FF車としては初の「TCSトラクションコントロールシステム)」も用意された。 サスペンションは、初代フロント/リアコイル/ストラット形式踏襲している。ジオメトリー変更摩擦低減ピストン行程延長などの熟成が行われた。また、リニア・コントロール・バルブ付ショックアブソーバー全車種に採用し微小作動領域での減衰力変化滑らかになっている。ツーリングワゴン・ブライトン、ブライトン220には、車高調整およびセルフレベリング機能付きエアサスペンションEP-S」が用意された。 ツーリングワゴン250Tを基に車高上げフォグライト埋め込んだバンパーなどを備えてクロスオーバーSUVオフロード踏破性とオンロードにおける快適性兼ね備えた)的性格与えたアウトバック」を1995年からアメリカ向けに展開した。これは日本でも1995年8月、「グランドワゴン」として発売された。日本国内における売り上げ比率それほど高くなかったが、郊外に未舗装路が多い北米大ヒットその後アウディボルボなど多く他メーカーから同様のコンセプトを持つ車両相次いで発売されステーションワゴンクロスオーバー先駆けとなった販売終了前月までの新車登録台数累計495471台。

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