音声通話端末形状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:56 UTC 版)
「日本における携帯電話」の記事における「音声通話端末形状」の解説
形状画像特徴ボックス型 本体が箱のような形の携帯電話。受話器や送受信部が本体と分かれている。初期の自動車電話や特殊用途で使用されている。自動車電話TZ-801・船舶電話・列車電話・航空機電話などが該当する。 トランク型 トランクのように厚みがあり丈夫な二つ折りの本体・ケースに入っている携帯電話。構造上大掛かりになるものの、可搬性も考慮しなければならない非常用の無線電話などで使用されている。衛星電話ワイドスター・都市災害対策用可搬型無線電話などが該当する。 ショルダーホン型 トランク型を小型化し、肩掛けカバンのようなストラップをつけた自動車電話・携帯電話。初期の自動車電話で使用されていた。ショルダーホンTZ-803Aが該当する。 ストレート型 本体に大がかりな可動部分が無い、最も簡単な構造のもの。折りたたみ型が主流になってからは少数であり、デザイン上の意図のある場合での採用がみられる。大きい画面にタッチパネルを搭載しているスマートフォンもこの分類に入る。長所:小型軽量。回転機構が無いため薄くしやすい。 短所:画面が露出しているため傷つきやすい。ボタンが露出しているため、バッグに入れている際などに誤操作を起こす可能性がある。 NEC製を除く初期型電話、現在ではNTTドコモのD705iμ、auのW63K、(SHI12)、SoftBankの822P、SonyのXperia、AppleのiPhoneなど 携帯電話形状に近いスマートフォンとしてイー・モバイルのS42HW、auのINFOBAR C01(SHX12)もこの分類となる。 フリッパー型 ストレート型のキー部分にカバー(フリップ)を付けた構造のもの。フリップ型と呼ばれることもある。カバーの部分がスライドする端末も存在する。当初はNTTドコモmovaおよびJ-PHONE(現・SoftBank)のDシリーズによく採用され、2007年はauのMEDIA SKIN (W52K)が久々にフリッパー型を採用した。 折りたたみ型 中央部で折りたためる構造のもの。その形状から、日本国外では「クラムシェル(貝殻)」とも呼ばれる。2010年現在、最も多いタイプ。折りたたんだ時にも情報を表示できるように、背面にサブディスプレイをもつものが多い。また近年は、1軸ヒンジの単純な折りたたみ式で、薄型の機種も出てきた。長所:画面に傷がつきにくい。大きな画面を搭載できる。画面を閉じられるため、使用していないときに他人に覗かれにくい。 短所:画面をすぐにチェックしにくい。折り畳むときに「カチッ」と音が鳴るものが多い。多くの機種では片手で開きにくい(デザインや機構でこの短所をカバーしている機種もある)。内側に磁石を使用しているものでは磁気カード類を挟むとカードの情報に影響することがある。 初めはNTTドコモmovaのNシリーズだけが採用していたが、503iSシリーズ以降は多くの機種が採用した。 パナソニック製では、供給している3社すべてにワンプッシュオープン(ヒンジ部分にボタンがついていて、押すとばねの力で自動的に開く)と呼ばれる構造を持つ機種がある。 スライド型 2枚構造の本体が、縦または横方向にスライドする構造のもの。広い画面とある程度使いやすいダイヤルキー部分を両立できる。ただし、クリアキーが可動側にある機種だと、段差で文字入力時の操作をしにくい。また、最近はフルスライダー型端末もある。NTTドコモのD905i、auのSA001、SoftBankのFULLFACEなど。 ちなみにスマートフォンではauのAQUOS PHONE IS11SH(SHI11)がこれに該当する。 スライドチルト型 2枚構造の本体がスライドし、画面部分が傾斜する構造のもの。傾斜角度はノートパソコンのように自由に調整できる。スマートフォンでは、イー・モバイルのEMONSTERがこれに該当する。 回転型(リボルバー型) 2つに分かれた本体が、回転するようにスライドする構造のもの。NTTドコモのSO505i、SO505iS、SO506iC(180度スタイル)、auのA5502K、SoftBankの931Nなど。 回転2軸ヒンジ型 折りたたみ型の構造に折りたたみ用ヒンジの軸と直交する軸を持つヒンジを加え、折り畳んだ時にメインディスプレイが内側だけでなく外側にも向くように180度回転できるもの。本体(キー側)・開閉ヒンジ・回転ヒンジ・ディスプレイ部、という構造。長所:画面を外側にし閉じたままでもほとんどの機能が使用できる。画面を外向きにし開いたままカメラを起動すると自分を撮影することができるなど。 短所:背面液晶が搭載されているモデルが少ない。開く際に画面が回転してしまうなど。圧力のかけかたによっては可動部分が破損しやすい。 DoCoMoのSH905i、auのW63CAなど。 ちなみにスマートフォンではSoftBankのAQUOS PHONE THE HYBRID 007SHがこれに該当する。 サイクロイド型 折りたたみ型の構造に加え、ワンセグ視聴のために、メインディスプレイが横向きに90度回転するもの(現在では右方向のみに回転する)。回転した後もディスプレイ中心線と端末の中心線は一致する。シャープのAQUOSケータイの他、NTTドコモのF-09A・F-06B(富士通製・スライドヨコモーション)が該当する。 スイング型 折りたたみ型の構造に加え、ディスプレイ側ボディを横向き回転させることができるもの。サイクロイド型に似ているが、左右90度ずつ回転でき、横向きにしたときの位置が中央ではなく左右にずれている。NTTドコモのF903i・F903iX HIGH-SPEED・F904i・F905i・F906i・F-07B・らくらくホンプレミアム(ヨコモーション)がこれに該当する。 デュアルオープン型 通常の折りたたみ型は縦方向に開閉するものだが、横方向にも開閉できるもの。本体の側面に、開閉ヒンジを支える別の回転ヒンジがついている。なお、方向は排他式で、縦と横で同時に開く事は出来ない。パナソニックのVIERAケータイの他、auのW44SおよびBRAVIA Phone S004(SO004) などがこれに該当する。 爪切り型 回転型(リボルバー型)の構造に回転軸と直交する軸を持つ折りたたみヒンジを加え、折りたたみ型のような開閉も可能なもの。画面側が爪切りのてこ部のように可動する。回転2軸ヒンジ型に似ているが、スイング型のようにディスプレイを横に90度回転させて使うこともできる点が特徴。本体(キー側)・回転ヒンジ・開閉ヒンジ・ディスプレイ部、という構造。NTTドコモのP505iS(フレックススタイル)やP903iTV、SoftBank(旧・Vodafone)の902Tなど。 タッチパネル型 タッチパネル型、PDAとして利用できるスマートフォンであり、ストレート型としても分類される。データ通信以外にも音声通話機能も有している。なおタブレット端末の場合はスレート型と呼ばれる。AppleのiPhone、SonyのXperia、SAMSUNGのGALAXYなど。 非スマートフォンとしてはJ-PHONEのJ-PE01、auのSportio water beat (SHY01)、SoftBankのOmnia 930SCなど。 QWERTYキーボード型 ストレート型にQWERTYキーボードを備えたスマートフォン(機種によっては更にタッチパネルを備える)。データ通信以外にも音声通話機能も有している。NTTドコモのBlackBerry Bold、BlackBerry Bold 9700、SC-01B、SoftBankのX02HT、X01SCなど。 デュアル型 2枚構造のタッチパネル型本体の下部にQWERTYキーボードを備え、縦または横方向にスライドする構造のもの。広い画面とある程度使いやすいQWERTYキーボード部分を両立できる。タッチパネルとQWERTYキーボードの2つの機能を備えたスライド型スマートフォン。データ通信以外にも音声通話機能も有している。RIMのBlackBerry Torch、HTCのHTC Dreamなど。 リバーシブルスタイル型 折りたたみ型に加え、平行方向の回転軸を追加し、開いた状態から更に開き逆側に折りたたむことができるもの。この状態ではメインディスプレイが露出し、テレビ放送の視聴などがしやすくなるとしている。auのW56T、Vodafone(現SoftBank)のV603Tなど。 セパレート型 PDA型とスライド型の折衷で、合体させた状態ではスライド型として、操作部を分離させた状態ではPDA型として振舞う。NTTドコモのF-04Bがこれに該当する。 デジタルカメラ型 デジタルカメラとPDA型携帯電話を表裏一体にした形状。NTTドコモのSH-05C及びL-03Cがこれに該当する。
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