需品装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 14:12 UTC 版)
「陸上自衛隊の装備品一覧」の記事における「需品装備」の解説
名称愛称(※は部隊内通称)画像調達数注釈野外炊具1号 野外炊具1号(改) ※炊事車、キッチントレーラ、フィールドキッチン 野外において調理・炊事作業を行うための装備。最初に装備された1号、性能と使い勝手を向上させた1号(改)(画像下)、更に性能他を改善した1号(22改)がある。平成22年度予算(平成23年3月以降納入分)よりは1号(22改)が調達されている。 野外炊具2号 ※炊事機 小部隊用の移動用調理器具。野外炊具1号のかまど部分を可搬式にした2号(改)も存在する。(画像は2号(改) 冷凍冷蔵車 野戦釜 野外炊具の導入以前に用いられていた大人数用調理釜。正式な書類上は退役しているものの、使い勝手の良さから保有していた部隊では現在も使用。 戦闘糧食I型 非常用糧食 陸海空三自衛隊で使用されているレーション。陸上自衛隊納入分に関しては、平成28年度製造分をもって終了となる。 戦闘糧食II型 非常用糧食、パックメシ 陸海空三自衛隊で使用されているレーション。従来のI型が缶詰であるのに対して、II型は全てレトルトパウチ包装である。 糧食用線量率計3形 野外入浴セット ※野外風呂、**の湯< 野外で軽易入浴を提供するための装備。ボイラおよび発電機を搭載したトレーラと浴場設置機材により構成される。温水による除染・洗浄が必要な際にも使用される。1985年の日本航空123便墜落事故に際して現地急造されたことをきっかけに制式化。現在は能力向上型の2型が装備されている。 野外洗濯セット 野外において被服の洗濯を行うための装備。洗濯機、脱水機、給水ポンプ、発電機を搭載したトレーラ、および乾燥機を搭載した牽引車(大型トラック)により構成される。機材の能力を向上させて全機材をトレーラに搭載した。野外洗濯セット2型に更新されつつある。(画像は2型) 宿営用天幕 ※シュクテン(宿天)、寒天(※寒冷地天幕の通称) 6名を収容できる野営に用いるテント。冬季積雪時用の白色のカバー(天幕覆い)の他、白色の外幕と黒色の内幕の二重構造の「寒冷地用天幕」もある。それまで使用されていた各種天幕に代わり1987年より調達開始。(寒冷地用は現在は新規調達されていない) 業務用天幕 ※ギョウテン 各種の目的に用いる大型テント。小型車両等を収容できる1型、最大14名を収容できる2型、支柱がなく連結して用いることのできる一般用の3種がある。(画像は2型) 2人用個人携帯天幕 公式装備としては退役済だが新隊員教育用に一部は保管、教材として活用。 浄水セット(逆浸透型) ※浄水装置 逆浸透膜を用いた処理装置により上水処理されていない河川水等から清水を製造できる浄水装置。現在は海水の真水化が可能な「2型」の調達が進んでいる。 野外手術システム 10セット 野外で外科手術を行うための装備。手術車、手術準備車、滅菌車、衛生補給車の4つの車両で1セットが構成される。 人命救助システム 災害派遣に際し救護・救難を行うための機材をコンテナに結集させたもの。コンテナを専用台車(ドリー)に搭載し牽引するⅠ型(1996年度調達開始、画像上)及び3t半トラックの荷台に直接コンテナを積載するⅡ型(1999年度調達開始、画像下)がある。コンテナは救護所として用いることができる。 3 1/2t燃料タンク車 3トン半燃料タンク車(一般用)※燃タン/ネンタン、タンクローリ 73式大型トラックに容量5,000リットルの燃料タンクを搭載した車両。車両への燃料補給に用いられる。(画像は73式大型トラック(新)がベースの車両) 3 1/2t航空用燃料タンク車 3トン半燃料タンク車(航空用)※燃タン/ネンタン、タンクローリ、給油車 73式大型トラックに最大積載量3,900リットルの航空用燃料タンクおよび給油装置を搭載した車両。駐屯地および野外発着場で航空機への燃料補給に用いられる。(画像下は73式大型トラック(新)がベースの車両) 10000リットル燃料タンク車 燃料タンク車(10000リットル 航空用)※燃タン大/大ネンタン、大型タンクローリ 74式特大型トラックに容量10,000リットルの航空用燃料タンクおよび給油装置を搭載した車両。駐屯地での航空機への燃料補給に用いられる。 3 1/2t水タンク車 3トン半水タンク車※水タン/ミズタン、水タンクローリ 73式大型トラックに容量5000リットルの水タンクを搭載した車両。給水車と類似した車両に散水装置を装着した散水車が存在する。 野外支援車 ※トイレカー 演習などの大規模野外行動時に衛生状態を保つための移動洗面所設備。 航空野外高所作業台車 CH-47J/JAの保守整備に用いられる車両。主にCH-47J/JAが所属する駐屯地に配備されている。ベース車は74式特大型トラック。 航空救難作業車 航空機から乗務員を救助する為の救難車両。ベース車は74式特大型トラック。 バキュームスイーパ 滑走路・誘導路の路面清掃を行う車両。 航空電源車 航空機のエンジン始動に使用される。日産・サファリベースの車両(画像上)と高機動車ベースの車両(画像下)がある。 野火消火器材I型 バンビバケット CH-47J/CH-47A用の折りたたみ式消火バケツ。航空自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。 野火消火器材II型 ビックディッパーバケット CH-47J/CH-47JA用の消火バケツ。航空自衛隊に配備されているものと同一の仕様である。※画像は航空自衛隊CH-47J(LR)
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