闇の世界の者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/17 05:53 UTC 版)
「バンパイアドール・ギルナザン」の記事における「闇の世界の者」の解説
悪魔や魔物など。ギャグ要員とされることが多く、悪事を働く者も少ない。 ギルナザン 本作の主人公。身長:172cm。髪の色:Silver。目の色:Pigeon blood ruby。 かつて、欧州で「吸血貴公子」の名を馳せた吸血鬼。響詠斉によって、十字架に魂を封じられてしまう。 夜帳響司によって家政婦代わりに甦らせられるが、彼の妹である唱(後述)に似せた蝋人形の中に魂を入れられたため、日常は仮の姿「ギルナ」として行動している。唱の血を吸えば元の体に戻れるが、響司の許可がなければそれがたとえ緊急時であろうともペナルティが加算される。甦るための媒介として使用された人形が唱をモデルにして作られたため、二人の間には不思議な共鳴関係が生まれ、唱の血をほんの少し(1cc)吸うだけでも以前の力を取り戻すことが出来る。但し10分間だけ。 かつて人々から恐れられていた吸血鬼という割には、真面目で律儀な性格。面倒見もよく苦労症。神父モンゴメリーが「何故悪魔に生まれさせたのか」と神に問いかけるくらいにとても優しい。ツッコミ気質でもある。 魔法を使うことが出来るが、彼の使う「闇の雷」は火炎系の魔法に属するため、火の魔法は使えても冷凍系の魔法は使えない(ギルナザンはこれをオーブンの魔法は使えても冷凍庫の魔法は使えないと表現している)。しかし威力は絶大。銀髪赤目だが怒ると目が銀色になる。ビンセントは過去に彼を幾度もこの状態にさせてしまい、生死の境を彷徨ったことがあったとか。 初期設定では夜帳兄弟に似ていたらしいが、友人のアドバイスによって現在のデザインに変更された。ギルナ ギルナザンの仮の姿であり、美少女の姿。身長:153cm。髪の色:Honey gold。目の色:Corn flower sapphire。 くるくるの金髪をツインテールにし、コウモリの髪飾りとゴスロリ風の黒いドレスが特徴。この姿の時は魔力を極端に制限されているため、思い通りには魔法を使えない。使えたとしてもケーキ、花、ぬいぐるみ等を出せるぐらいのもの。これは響司の趣味によるものである(魔法少女はお菓子や花を出すものだという彼独自のこだわり)。この姿の時には響司の仕事の手伝いもさせられたり、ことあるごとにゴスロリやメイド服、セーラーや修道服などマニアックなコスチュームを着させられ、最初のうちこそ抵抗していたが、美少女の姿に慣れてきたせいか今では特に文句もなく着こなしている。 美少女の外見だが中身はギルナザンと変わらないので、一人称や口調はそのままである。 ビンセント ギルナザンの下僕。身長:189cm。髪の色:Black。目の色:Gold。 コウモリの化身。響詠斉に封じられんとしていたギルナザンを庇い、十字架に封印される。響司と敵対する双子の兄・響壱の手によって現代の世に甦り、「夜帳響司から黒十字架(ギルナザンが封印されていたもの)を奪い返せばギルナザンを探してやる」という約束のもと刺客として登場するも、ギルナザンの居所を知ったため、あっさり寝返る。 非常に人が良く、魔物とは思えないほど温厚で柔らかい性質の持ち主。唱と同じぐらい天然なところがある。 魔法は使えないため、超音波を武器とする。常にサングラスをかけているが、これは日の光が苦手な事と響壱に「顔が怖い」と言われたため。邪気がなく、ギルナザンをして「自分の部下としてどうなんだろう」と思わしめた。同じく邪気ゼロの唱と二人で「癒し壁(カタルシス・ウォール)」を展開し、邪気を吸う魔物であるデューンを追い詰めた。 ビンセントという名前はその昔ギルナザンが世話になった少女の本名から名づけられたもの。 デューン 人間から邪気を吸い取る魔物。身長:160~182cm(邪気を吸う事で大きくなるので変動する)。髪の色:Ivy green。目の色:Ocher。 名前の意味は「砂の丘」であり、砂塵の民。彼にとって邪気はエネルギーの源であり、邪気を吸い取られた人間は毒気を抜かれてしまう。三ツ蜂学園内に棲息して邪気を集めていた所をギルナ達によって捕らえられ、志づ香の好意で学園に引き取られた。そのことには密かに恩義を感じているらしく、学園の一生徒として暮らしながら屋上に住み着いて自ら学園の警備に当たっている。邪気を吸うことによって本来の姿となるが、吸った邪気を使い果たすと中学生程度の外見になってしまう。 古風なギルナザンとは対照的に現代風の性格をしており、カタカナを交えた喋り方が特徴。「吸血貴公子サン」や「チビスケ」、「聖少女」など人をその特性で呼ぶ癖があるが、親友である死神・ファーレンハイトのみ本名のまま呼ぶ。名前が判明しなかった頃、邪気を吸うことから「邪気吸う太郎」などで呼ばれていた(本人はものすごく嫌がっていた)。 ダンテ 毬矢が作った蝋人形。小さな少年の姿をしている。身長は142cm。髪の色:Black。目の色:Ice bule。 その実体は「貫く刃(スタッバー)」という種族名の魔物。数百年前に小国の森の中で人形作りに明け暮れていた若い芸術家マリヤ・ユウゴオと出会い、親交を深めた。しかし国の紛争でマリヤが命を落としかけた際、自らの血でマリヤを救う代わりに死に瀕したが、夜帳響詠斉によって十字架に魂を封じ込まれた。その後十字架は毬矢に託され、現在のダンテの姿となるが、今も両腕はカラクリ仕掛けで全てが刃に変わる(刃物以外にもなる)。今は10個のリングで封印されているが、魔物としての本来の姿は全身刃だらけの姿らしく、封印が解けて毬矢を傷付けはしないかと心配している。 真摯で朴訥な性格をしており、毬矢を「神に選ばれた芸術家」と口を極めて賞賛してはばからない。身長が低いことを気にしているが、彼は毬矢が作った作品の中でも大きい方。人形の身でありながら身長を伸ばそうと努力している。左頬にはダンテが迷子になったときのためという名目で毬矢のサインが入っているが、ダンテ自身が毬矢の傍を離れようとしないのであまり意味をなしていない。 ファーレンハイト ギルナザンを狙って三ツ蜂学園に現れた死神。身長:192cm。髪の色:Black。目の色:Ocher。 デューンの親友であり、友情の域を超えて彼を大事に思っている節がある。元はデューンと同じく砂漠に住む魔物だったが、死神の仕事に就くために袂を分かった。その後、幼い萌えぎ(後述)の魂を死神として迎えようとするも、デューンに逢いたい気持ちが萌えぎの「生きたい」という願いと共鳴し、取引を行うことによって彼女の魂を自分の体へと移し変え、禁を侵して現世へと還る。そのため罪に問われ、デューンと再会するためにはギルナザンを狩らなければならないという咎を負い、悪魔へと身を落としていた。 その後、響司の作戦によりギルナザンに死神の角と鎌を砕かれ、デューンとの再会を果たす。 身長が高いことと口下手なせいか怖い印象を受けるが、性格は穏やかで優しく茫洋としている。普段は周りの人間の目に幻術を施し、「萌えぎ」として生活しているため、少女趣味で編み物やお菓子作りが得意。ちなみに唱のみはその炯眼ゆえにファーレンハイトの姿が見えていた。 バットアクセス 翼斧に封印されていた白いコウモリの姿をした魔物。ファーレンハイト戦の際に翼斧が砕けたために封印が解かれ、ギルナたちの前に姿を現す。本名は「鋭牙(ブレイドエッジ)」。 封印されていた間、励ましてくれた響壱をマスターと呼び慕っており、封印が解けた後は真っ先に彼を捜し、そのまま新しい夜帳家に居つく。同じコウモリであるビンセントのことは当初ライバル視していたが、その後の仲は良いほうである(ただしビンセントが無自覚に振りまくかっこよさは苦手らしい)。 突然変異のために体の色が白く、そのことから仲間のコウモリからいじめられていたが、「特別な仕事ができる」というある老人の言葉を信じた結果、現在まで斧に封じられてしまう。そのため壊れたはずの斧を修理した毬矢に一度暴言を吐いてしまうも、ダンテと響壱からの助言により、斧に残っていた呪いを完全に消し去った。 性格は軽快で、響壱を一途に慕う。刃物の扱いを得意とし、夜帳家の刃物は全て彼が研いでいるらしい。
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