蠍座のミロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 06:52 UTC 版)
蠍座(スコーピオン)のミロ 年齢:20歳。身長:185cm。体重:84kg。誕生日:11月8日。血液型:B型。出身地:ギリシア。修行地:ギリシア・ミロス島。 技:スカーレットニードル、スカーレットニードル・アンタレス、リストリクション 声:池田秀一(TV版)、関俊彦(OVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス編』以降の関連作品、セインティア翔〈アニメ版〉)、浅野真澄(LEGEND of SANCTUARY)、櫻井孝宏(セインティア翔〈ドラマCD版〉) 天蠍宮を守護する。スピード溢れる動きから繰り出される攻撃は蠍の猛毒の如く強烈で、最強の黄金聖闘士の一人であるカノンに対しても、ほぼ互角に戦えるほどの戦闘力を持つ。青銅聖闘士討伐命令のために教皇の間へ呼び出されたときに出会ったアイオリアとも面識があった。 黄金聖闘士の中でも情に篤いが、それだけに最も気性が激しく、敵に対しては燃え盛る炎の如く立ち向かう。教皇に対しては忠誠を誓いながらも、真意を決して見せない挙動に対してある程度の不信感を抱いていた。黄金聖闘士であることに強い誇りを感じており、教皇に青銅聖闘士抹殺を命じられた時は、「獅子に蟻を倒せと言うようなもの」として一笑に付した。実直な性格のために曲がったことを嫌うが、一度認めた相手に対しては強い信頼を寄せる。 必殺技は、人間の中枢神経を刺激し、激痛と共に全身を麻痺させるスカーレットニードル。蠍座の15の星を形どる15発より成り立ち、1発打つごとに相手に降伏か死かの選択を迫る非常に"慈悲深い"技である。特に蠍座の心臓部に位置する15発目はアンタレスと呼ばれ、技を受けた人間を確実に死に至らしめる止めの技でもある。大抵の者は5、6発で痛みに耐えきれず息絶えるか命乞いをするかであり、過去において15発まで全て受け切ったのは氷河が初めて。複数人に同時に放つことも出来る。また、TVアニメ版でアーレス教皇の命でアンドロメダ島を壊滅させた際の描写では、片足で立ち上半身を低くし両手を左右にまっすぐ伸ばした姿勢(蠍の姿を模したポーズ)で、背後で炎を吹き荒れさせるような技を用いている。 十二宮編では星矢と紫龍を一方的に倒した後で、氷河を圧倒的な強さで苦しめる。氷河もオーロラサンダーアタックの連発により、ミロの足の動きを一時封じるなど善戦するが、ことごとく打ち破られ、スカーレットニードルも14発まで打ち込まれ、絶体絶命の状態に陥る。氷河の直接の師である宝瓶宮にいるカミュには、カミュの本当の意図を慮り、氷河に対して全力をもってとどめを刺すと明言。スカーレットニードルの止め(15発目)であるアンタレスを打ち込み、氷河を戦闘不能に陥れ、大量出血により死を待つばかりの状態にした。しかし、氷河にアンタレスの間隙を縫って星命点を打ち込まれており、黄金聖衣をまとっていなければ命を落としたのは自分、と敗北を悟った。そして、死に瀕しながらもなお前進しようとする氷河に心を打たれ、真央点を突いて救い、天蠍宮を通すことを許した。この闘いを通じ、彼らの信ずる通り城戸沙織こそが真のアテナと直感。サガが倒れて聖域の邪悪が浄化された後は自らもアテナに忠誠を誓い、亡きカミュに代わって氷河の後見人的存在となり、破壊された彼の白鳥星座の聖衣を自らの血で復活させた。 またTVアニメ版では、星矢のペガサス彗星拳が直撃しても、かすり傷程度でダメージをほとんど受けず、紫龍の廬山昇龍覇をそのままはね返すなど、強大な実力を示しており、星矢がミロについて「今までの黄金聖闘士(=シャカやアイオリア達)に勝るとも劣らぬ強さ」と感じたほどである。 情の篤さはハーデス編においてより多くの描写がなされている。主なものとして、カノンに、これまでの悪行への「免罪符」としてスカーレットニードルを打ち込む、シャカが禁断技のアテナエクスクラメーションで倒されたと知るや、義憤に駆られて自分の宮を放棄して処女宮に現れ、サガたち三人の黄金聖闘士を相手に「問答無用」とばかりにスカーレットニードルを連発する。三人がアテナエクスクラメーションを仕掛けてきたので、ムウ、アイオリアと共に立ち向かい、紫龍の参戦で相手を吹き飛ばした。サガに止めをさそうとした所でアテナに止められ、アテナの前まで三人を連れて行った。冥界ではコキュートスでアテナの小宇宙によって回復したときにムウ、アイオリアと共に4人の冥闘士を倒した。なお、OVAでは冥闘士を1人倒すシーンが描かれており、この時はスカーレットニードル15発を一度に打ち込んでいる。 雑誌掲載時は、聖衣を装着した姿で登場した最初の黄金聖闘士だった。 氷河の師匠について、車田は「はじめはミロにするつもりだった」と発言している。実際、シベリアで氷河の母の遺体が眠る船が海溝の底まで沈められたシーンに登場した黄金聖闘士は、雑誌掲載時は蠍座のシルエットであった。また、十二宮編で氷河が天秤宮に飛ばされた場面においても、雑誌掲載時は氷河が蠍座のシルエットに向かって「あなたは私の師」と叫んでいたが、この翌週の号より急遽設定が変更され、水瓶座のカミュが氷河の師匠として登場した(単行本では蠍座のシルエットのページはカットされている)。シベリアでのシーンも、単行本では水瓶座の聖衣に修正されている。また、天蠍宮の戦いにおいて雑誌掲載時は氷河を「きみ」と呼んでいたが単行本では「おまえ」に変わっている。 『EPISODE ZERO』では、シャカ同様修行のため聖域を離れている。 映画『Legend of Sanctuary』では性別が女に変更されている。32歳。天蠍宮を守護する。原作と違い素顔は深紅の髪をした美女。聡明で聖域への忠誠が人一倍高く戦士としての誇りを持つ。天蠍宮を勝手に通過しようとする星矢と瞬に洗礼を与え人馬宮へ吹っ飛ばし星矢と相対する。果敢に挑む星矢を強大な力で激しく猛襲し彼を下す。星矢との戦闘中に破壊された壁からアイオロスのメッセージを目撃し、遅れて現れたシャカやアイオリアから真実を聞かされる。本来の敵である教皇が本性を露わにし巨大石像を作動させた際は自らを含めた黄金聖闘士6人で破壊する。本人曰く、戦いの最中よそ見をする男は「いい度胸をしている」ため嫌いではない模様。
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