華・北とは? わかりやすく解説

か‐ほく〔クワ‐〕【華北】

読み方:かほく

中国中北部黄河中・下流域地方河北山西山東河南四省に渡る地域古来中原(ちゅうげん)の地とよばれ、政治・文化中心。ホアペイ。


華北


華北

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 10:25 UTC 版)

華北の浸透王朝の歴史
五胡十六国北朝
東胡 濊貊 粛慎
前漢   匈奴
後漢 烏桓 鮮卑 夫余 高句麗 沃沮 挹婁
西晋
慕容部 宇文部 高句麗
前燕
前秦
後燕
北燕
北魏 契丹 室韋 勿吉
東魏
北斉
北周
靺鞨
渤海
征服王朝の歴史
契丹 女真 東丹国
定安
東遼 大真国
後金女真満洲
中国朝鮮関係史
Portal:中国

華北(かほく、North China)とは、中国北部地域の呼称である。華北平原とは、多分に重なっているが、必ずしも完全に一致しない。

概要

華北地域

地域としては、おおよそ淮河以北のことを指すことが多いようである。その逆で、淮河以南を華南と総称する。場合によってはさらに細かく分け、淮河一帯(黄河長江の間の地域)を華中とし、黄河以北を華北、長江以南を華南とする場合も存在する。なお、現在の中国の行政区分にはこれらの呼称はないが、歴史物語などで多く使用されているため、今でも言葉が残っている。かつて、第二次世界大戦頃まで日本国内では同地域を北支(ほくし)、北支那(きたしな)などの名称で呼んでいた。

淮河以北、とくに黄河以北においては古くから異民族の領地と境界を接しているため、万里の長城に代表される、対異民族用の防衛線が多くある。しかし、華北の北にいる異民族は主に遊牧騎馬民族であり、彼らは乗馬に長けた騎兵として戦術、戦闘能力ともに優れていたため、この華北は異民族がたびたび侵入、国家を作ることがあった。華北において最大面積を持つ内モンゴル自治区も歴史上多数の対立があって現在に至る。

平原地帯では古くからが栽培され、日本でも有名な水ギョーザ(餃子)やマントウ(饅頭)などの中華料理を生み出した。八大料理のうちでは、山東料理系統に属すものが伝統的に食べられている。太平天国の乱で華北の政府軍が華南に進んだとき、麦しか食べ慣れぬ政府軍兵士が長江流域の穀倉地帯で使いものにならなくなったというエピソードがある。現代の華北では農業技術の発達によって米の粒食がふつうに行われ、華北でも米食の比重が高くなりつつある。

言語の上では、華北では、基本的に官話方言晋方言を含む)が用いられている。

相当する一級行政区画

関連項目


華北(ヒタイ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:47 UTC 版)

投下 (モンゴル帝国)」の記事における「華北(ヒタイ)」の解説

1236年丙申年)に諸王功臣に分撥された。 名称別名現名王備考保定路 河北省保定市 4大オルド 河間路 カチャンフ(『東方見聞録』) 河北省滄州市 コルゲン家 永平路 河北省盧龍県 オッチギン家 真定路 チャガン・バルガスン(『集史』) 河北省石家荘市 トゥルイ家 広平路 邢洺路 河北省邯鄲市 広平ボオルチュ大名路 河北省邯鄲市大名県 グユク家 彰徳路 河南省安陽市 フレグ懐慶路 河南省焦作市 クビライ衛輝路 河南省衛輝市 モンケ東平路 山東省聊城市 国王ムカリ東昌路 山東省聊城市 コデン家 済寧路 山東省済寧市 デイセチェン益都路 山東省濰坊市 オッチギン家 済南路 山東省済南市 カチウン家 般陽路 淄州路・淄萊路 山東省淄博市 カサル家 寧海州 山東省煙台市 ダアリタイ家 平陽路 ピヤンフ(『東方見聞録』) 山西省臨汾市 ジョチ家 大同路 西京山西省大同市 オゴデイ家 冀寧路 タイユァンフ(『集史』) 山西省太原市 チャガタイ家

※この「華北(ヒタイ)」の解説は、「投下 (モンゴル帝国)」の解説の一部です。
「華北(ヒタイ)」を含む「投下 (モンゴル帝国)」の記事については、「投下 (モンゴル帝国)」の概要を参照ください。

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