菊水六号作戦とは? わかりやすく解説

菊水六号作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 07:13 UTC 版)

菊水作戦」の記事における「菊水六号作戦」の解説

「菊水六号作戦」・「第七航空総攻撃」(5月11日 - 14日11日、「菊水六号作戦」と「第七航空総攻撃」が発令され海軍8日から11日にかけて作戦機345機、うち特攻機86機を投入12日から15日かけても作戦機237機、うち特攻機47機を投入した特攻機の未帰還あわせて95であった陸軍作戦機80機、うち特攻機35機を投入したいつものようにピケットライン特攻激戦繰り広げられたが、レーダーピケットポイント№15配置されていた ヒューW.ハドレイ(駆逐艦)(英語版)とエヴァンス駆逐艦)(英語版)は、F4Uコルセア迎撃掻い潜った50機の特攻機と4機の桜花同時攻撃受けた。特にヒューW.ハドレイは3機の特攻命中した後に桜花命中し沈没避けられない判断したB.J.マレイニ艦長総員退艦を命じたが、艦内残った最小限兵員による神業的なダメージコントロール沈没逃れた。しかし、修理可能なレベル損傷ではなかったので、そのままスクラップとなった。これが桜花による最後戦果となった僚艦エヴァンスも4機の特攻機命中大破しヒューW.ハドレイと同じよう廃艦となったレーダーピケットライン突破した特攻機が、高速空母隊の攻撃成功している。11日第58任務部隊旗艦である空母バンカーヒル」では、司令のミッチャーが艦載機発艦様子幕僚一緒に見守っていたが、レーダー敵影捉えておらず、油断していた。その時水面近く巧み低空飛行接近してきた零戦(安則盛三中操縦)が、直前急上昇すると、飛行甲板上に250爆弾投下しそのまま発艦準備中34機の艦載機並んでいる真ん中突っ込んだ爆弾バンカー・ヒル飛行甲板舷側貫通した後、海面上で爆発したが、突入した零戦により発生した火災で、燃料満載していた艦載機次々と誘爆始めたその後小川清少尉操縦する零戦アメリカ軍公式記録では彗星)が、殆ど垂直に近い大角降下艦尾から接近してきて、250kg爆弾投下後に飛行甲板後部突入した零戦突入した箇所はミッチャーが幕僚らといた場所と30mしか離れておらず、ミッチャーは無事だったが、第58任務部隊幕僚13人が戦死し、艦後部にある控室待機していた戦闘機パイロット多くが煙による一酸化炭素中毒窒息死している。火災は艦全体焼き尽くし、艦は操縦不能に陥ったが、ジョージ.A.サイツ艦長的確なダメージコントロールによりかろうじて沈没逃れた。ただし戦死者行方不明者402名、負傷者264名と特攻により単艦で生じた最多死傷者被ったうえ、修理のため、アメリカ本国ピュージェット・サウンド海軍造船所回航されたが、同造船所修理した艦船の中では史上最悪状況で、修理終戦までには完了しなかった。 詳細は「バンカー・ヒル (空母)#1945年」を参照 第5艦隊旗艦重巡洋艦インディアナポリスは、菊水作戦発令前の1945年3月31日特攻により損傷し修理のためにアメリカ本土回航されていたため、臨時旗艦となっていた戦艦ニューメキシコが、慶良間列島弾薬食糧補給受けていた5月12日19時ごろに、2機の特攻機急降下してきた。不意を突かれニューメキシコ激し対空弾幕その内の1機を撃墜したが、残る1機が右舷側の煙突基部砲台甲板突入し大火災を起こさせた。突入した機体ニューメキシコ艦内残され機体破片により、誠第120飛行隊荻野光雄軍曹か東局一文伍長四式戦闘機疾風」と判明している。ニューメキシコには第5艦隊司令スプルーアンス座乗しており、混乱の中で一時行方不明になったが、後ほど幕僚らが、兵士一緒にホース持って消火活動をしているスプルーアンス発見し、胸をなで下ろしたニューメキシコでは50名の戦死者100名以上の負傷者出たが、第54任務部隊のデヨと同様にスプルーアンスも2隻に渡って旗艦特攻大破させられることとなっ。 5月13日バンカーヒル脱落により旗艦空母エンタープライズ移した第58任務部隊司令ミッチャーは、これ以上特攻機による艦艇損失を防ぐため、高速空母部隊北上させ、艦載機による鹿児島特攻機基地攻撃行った日本軍はその反撃として、13日夜間雷撃機十数機、5月14日黎明500爆弾搭載した零戦爆戦28機を出撃させ、爆戦6機が第58任務部隊発見し突入した。その中の富安俊助中尉操縦零戦が、エンタープライズ利用しながら巧みに接近し雲中から様子うかがっていたが、エンタープライズが左に変針したのを確認すると、雲底から突如として現れ曲技飛行スプリットSマニューバ背面飛行のまま4050度の急角度急降下し飛行甲板上の前エレベーター突入した500爆弾5層甲板貫通し最下層炸裂し、前部エレベーター残骸空中130mに吹き上げられた。火災発生した弾薬燃料誘爆はなかったので13分後に鎮火した。しかし、エレベーター部分大穴があき、飛行甲板歪み、もはや飛行機発着不可能な程の深刻なダメージ被った為、16日修理のためにアメリカ回航されそのまま終戦まで復帰することはなかった。ミッチャーもスプルーアンスやデヨと同様に2隻に渡って旗艦特攻破壊されることとなり、旗艦空母ランドルフへ移さざるを得なくなった詳細は「沖縄戦#沖縄戦での特別攻撃隊」を参照

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