菊水十号作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 07:13 UTC 版)
「菊水十号作戦」・「第十一次航空総攻撃」(6月21日 - 22日) 23日、牛島が自決し、沖縄本島での日本軍の組織的抵抗は終わった。大規模な特攻作戦も、21日に発令された「菊水十号作戦」と「第十一次航空総攻撃」が最後となった。16日から22日にかけて、海軍は作戦機271機、うち特攻機67機を投入し、28機の特攻機が未帰還となった。6月16日にはトゥィッグス(駆逐艦)(英語版)に日本機(アメリカ軍公式記録ではJudyこと彗星)が魚雷を直接投下し命中させた後そのまま体当たりした。弾薬庫が誘爆したため、わずか30分で沈没し艦長のジョージ・フィリップ中佐以下126名のアメリカ兵が戦死した。 6月22日には カーティス(水上機母艦)(英語版)に陸軍特攻第26振武隊の四式戦「疾風」が命中し大破、15時間以上も火災が鎮火せず、戦死者41名、負傷者28名が生じた。同日にアメリカ軍は、菊水7号作戦で大破し修理不能であった輸送駆逐艦バリーを、2隻の中型揚陸艦に曳航させデコイとして特攻機を引き付けるという策を講じた。アメリカ軍の目論見通り、デコイ艦隊を練習機「白菊」6機が攻撃、バリーは沈没したが、曳航していたLSM-59も巻添えで白菊の特攻により沈没し2名の戦死者と8名の負傷者が生じ、 LSM-213も大破し戦死者3名と負傷者10名の損害を被ることとなった。これが日本軍の菊水作戦での最後の戦果となった。 詳細は「沖縄戦#日米両軍司令官の戦死と自決」および「牛島満#最期」を参照
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