継色紙とは? わかりやすく解説

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継色紙(よしのかは)

主名称: 継色紙(よしのかは)
指定番号 2531
枝番 00
指定年月日 2004.06.08(平成16.06.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  継色紙は、『万葉集』と『古今和歌集』の所収歌から、四季、恋、賀の歌抄写した粘葉装でっちょうそう冊子本断簡で、小野道風筆と伝えられ、寸松庵すんしょうあん】色紙(伝紀貫之)、升【ます】色紙(伝藤原行成とともに三色紙称される古筆切こひつぎれ】の名品である。
 この冊子本体裁は、素紙のほか、紫、、緑、黄に染められ色紙料紙を贅沢に使用し粘葉装糊付けのない内側にのみ文字を記す内面書写形式であった例外はあるものの、和歌一首に対して二枚料紙用い一方料紙半分上の句、もう一方料紙半分下の句を散【ちら】し書きにしている。優美な書風加え余白や行間隔傾きなどで見事な美的空間作り出している。
 明治三十九年(一九〇六)までは、石川県大聖寺前田家一六首半の零本伝えられていたことが確認されており、その後解体され掛幅装や手鑑に貼り込まれている。現在、継色紙として伝えられるものの大半は、その名のとおり、二枚料紙それぞれ折りのある中央切断し和歌を記す半のみを貼り継いだ状態である。
 本幅は、近時新出のもので、『古今和歌集』巻第十一、恋歌一に所収される第四七一番、紀貫之の歌を薄藍色紙書写し、掛幅装に仕立てられている。表具は、一文字および風帯に紫地大牡丹唐草印金中廻白茶双龍丸文緞子上下に濃萌葱荒磯緞子時代裂装し、軸首は牙切軸である。
 本文は、はじめに恋一」と部立があり、次いで「よしのかは/いはなみ/たかく/ゆく水の」「はやくそ/ひとを/おもひそ/めてし」の和歌上の句四行、下の句四行に分けて古体草仮名にて、連綿短く書いている。詞書作者とを略している。恋の激情の様を、激しく流れ吉野川喩える歌の一つである。雄渾軽快筆致は、格調高い平安貴族美意識反映している。
 継色紙はすでに一一件が重要文化財指定されているが、本幅の保存状態良好で、平安仮名史上の優品として、かつ本来の形状を今に伝え類例稀な遺品としてきわめて貴重である。

継色紙(きみをおきて)

主名称: 継色紙(きみをおきて)
指定番号 2345
枝番 00
指定年月日 1978.06.15(昭和53.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  平安時代三大色紙(継・寸松庵升色紙)の一つとして著名な継色紙の遺品で、古今集巻第二十(陸奥歌)に収める和歌一首を紫斐紙散らし書している。継色紙はもと万葉集古今集などを書写した粘葉装色変り斐紙冊子断簡で、筆者小野道風と伝称するが、平安中期頃の書写考えられ書道史上注目される

継色紙(わたつみの)

主名称: 継色紙(わたつみの
指定番号 2419
枝番 00
指定年月日 1986.06.06(昭和61.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  継色紙は、もと『万葉集』古今和歌集』および集未詳の歌等を見開き部分書写した粘葉装冊子本断簡で、料紙には白、薄紫薄藍、黄、赭など各種斐紙色紙取合わせ用いている。寸松庵色紙升色紙とともに平安時代三色紙称され筆者古来小野道風伝えるが、未詳である。
 本幅は『古今和歌集』巻第十七、雑歌上に所収一首で、白の色紙に、
 「わたつみの
 さしにさ
 けるしろた
 への
 なみもて
 ゆへる
 あはちしま
 山」
上の句を右、下の句を左に散し書き書いている。料紙十分に余白を置き、「ろ(露)」「る(類)」など草体をまじえ、優美に書かれ、その古体仮名は、平安時代仮名名跡代表的遺品一つとして貴重である。

継色紙(むめのかの)

主名称: 継色紙(むめのかの)
指定番号 2426
枝番 00
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  継色紙は寸松庵色紙および升色紙とともに平安時代三色紙称される古筆切で、小野道風筆と伝えられたその筆跡平安時代代表する仮名として尊重されている。もとは『万葉集』古今和歌集』等にみえる歌を収め四季・恋等に部立てした撰集で、各種色紙用いて見開き部分書写した粘葉装冊子本であった
 本幅は料紙白色斐紙用い、『古今和歌集』巻第六冬歌所収紀貫之一首
 「むめのかの
 ふりおく
 ゆきにうつり
 せは
 たれかは
 ゝなを
 わきて
 をらまし」
 を向かって右に上句半首を四行、左葉に下句半首を四行、合わせて八行の散し書に書写している。保存良好であるが、左右料紙中央重ね継ぎされており、左右寸法僅かな差異がある。本文は、流布本の『古今和歌集所収歌に比べて「ふりおけるゆき」を「ふりおくゆき」、「まかひせは」を「うつりせは」、「たれかことこと」を「たれかはゝなを」を書くなどの異同があり、和歌文学史上にも注目される料紙余白を置き、草書体交えた古体仮名は、平安時代仮名名跡遺品として貴重である。

継色紙(神かきの)

主名称: 継色紙(神かきの)
指定番号 1837
枝番 00
指定年月日 1957.02.19(昭和32.02.19)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

継色紙〈冬上/(ふゆこもり)〉

主名称: 継色紙〈冬上/(ふゆこもり)〉
指定番号 1871
枝番 00
指定年月日 1958.02.08(昭和33.02.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

継色紙(われみても)

主名称: 継色紙(われみても)
指定番号 1946
枝番 00
指定年月日 1959.06.27(昭和34.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

継色紙(あしひきの)


継色紙(つくはねの)

主名称: 継色紙(つくはねの)
指定番号 1960
枝番 00
指定年月日 1959.12.18(昭和34.12.18)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

継色紙(めつらしき)

主名称: 継色紙(めつらしき)
指定番号 2079
枝番 00
指定年月日 1962.06.21(昭和37.06.21)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品

継色紙(あまつかぜ)

主名称: 継色紙(あまつかぜ
指定番号 2312
枝番 00
指定年月日 1975.06.12(昭和50.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 古今和歌集」巻第十七に収める僧正遍昭著名な和歌一首散らし書きにした古筆切である。継色紙はもと万葉集古今集などを書写した粘葉装冊子断簡で、本幅は右に薄茶斐紙、左に同素紙を継ぎ、上句下句を左右に散らしている。筆者小野道風と伝称される。しかし古体仮名書風平安時代中期書写考えられ平安時代仮名書き遺品の中で古体存する優品として注目される

継色紙(なつのよは)

主名称: 継色紙(なつのよは)
指定番号 2323
枝番 00
指定年月日 1976.06.05(昭和51.06.05)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  古今和歌集巻第三所収清原深養父の歌一首藍染め斐紙散らし書きにした古筆切である。継色紙はもと万葉集古今集などを染紙交えて書写した粘葉装冊子断簡で、見開き部分にのみ散らし書きにしている。筆者小野道風伝承されるが、その古体仮名用いた書風平安中期書写目され古筆切の優品として書道史上注目される
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